空に届け2
新キャラ欲しさに十連引いたら自爆しました
黄泉さーーーん!!
「ばこおおおおおん!」
そんな音を立てながら地面に背中から着地する……………死ぬほど痛い…………
まあ、痛いのは仕方ない、なんせ遥か上空からパラシュートも何もなく落下してきたのだから…………しかし、少々厄介だな
何がって?
そりゃあ勿論あいつの攻略だよ、出来れば先刻の問答でやりきりたかったが
相手は俺よりも戦闘慣れしている
それなのに、どうして俺を二度も空へと飛ばせようか…………
しかし、そう考えて此処でちんたら考えごとをしていたら其れこそ奴の弓が台風のように暴力的に降り注ぐ
しかも、俺がソレを食い止める方法は現状
【ノア】と【暴食者】しか存在しない
けれど魔法の効能などを籠められた場合土くれの腕は簡単に崩されて
暴食者の場合は膠着状態が生まれて、どちらも手出しが出来なくなる…………
勿論相手には魔力切れが起きても、そのころには日が暮れている可能性も考慮しておかなければいけないのが悲しい事実である
そんなことを考えていると上空から所狭しに弓のお届け物が降り注ぐので拳と足をフル回転させながら暴力の嵐を掻い潜る
「どうだ…………やったか?」
そう言葉を思わず呟いてしまうのも私の心境を知るものからしてみれば
「仕方ない…………」
と言ってくれるに違いない、と
しかしながら今回ばかりは『降参』を言えないのである、何せ自身からソレを口にしてしまえば速攻で首がとんでこれからこの街、というか、この国………ギルドがある所は大抵出禁になってどこでも働るらしい
一応『迷信』めいてはいるが、ただの噂と一蹴できるほど自分が強くないのと、自分から何か言うのが滅茶苦茶下手で尚且つ誰かに考えなしでついていくほど自分の意思はしっかりとはしておらず
どうしたら良いのかと、結局延々と悩んでいるわけであり
そしてつかれるわけである
しかし今回私の心労のおよそ九割が今目の前にいて、尚且つ此方の動きを観察している彼である
本来であれば今すぐ謹慎処分にしたい人物ではあるが、今の所は何も弊害はないのである、が
そもそも一番の問題がテストである、勿論白紙のテストも存在はするが、そんなことを馬鹿阿呆なことを考えていると
また土の槍を駆除していく
というか一番の問題はアイツなのだ、今はまだまだおとなしいが一度スイッチに入るし、一度勢いに乗ると私が完全に完封されてしまう程度には強い
というかくじ引き完全にバグってない?
私の不運に野良の猫までもが圧倒されそうなほどまでには不運になっていた
というか、二本の大地の槍を創出してその突起を利用して上空に躍り出るなんて、どこぞの曲芸師かな?
といいたくなるほどには疲れている
というか、さっさと終わらせたい、なんせこう言うテストの時の一番手というのは何を取っても確実にめんどくさい仕事を押しつけられているのである
一つ目は実力を推し量る、これに関しては………こう言う特殊な試験で十番勝負を行うときには、たいていの場合は一番手になれる実力者を集めて、くじ引きをした…と言えば聞こえは良いが
実態は一番手にしかなれないような雑魚を集めて一番手にしているだけである
確かに私は他の人達とランクは低いが、それでも時間さえかければ十二分にランクが上がる可能性はあるのだが……
それに、一番手のめんどくさいところが、一番最初に受けるということである
チョット何言ってるか意味がわからないかもしれないが、別に変なことを言ってるわけではないのだ
この試験のルールは勝ち上がり戦で、尚且つ一回でも負ければ一番最初からやり直し
はい、言いたいことがわかりますね?試験を受ける人が死ぬほど試験に落ちるほど一回戦の相手は相対的に戦う回数が増え、下手したら夜通し戦わされる羽目になるかもしれない
というか、一回戦ですらぼろ負けするような人物と当たった時なんて最悪なんて言葉は最早お飾りに感じるほど疲弊と気まずさが辺りに立ち込めていたからな、と言うか、あの時の観客と司会者の死んだ魚の目をしたような顔は今でも思い出すだけで気まずい感じになるから…………
そして二つ目は
さあ、先刻までの悪い空気感は一旦忘れよう、じゃないと話が永久に進まないからね
ん、じゃあ、次の問題点に関していえば十番勝負に出る全員の人に当てはめることができるのか?
そう、二つ目の最悪な条件は
『昇格試験の判断材料となる』ということではあるが………これに関していえば有難迷惑という話である
何故かって?
昇給試験の時、チラチラと試験監督なのかは知らないけど試験の度毎回、毎回視線が厳しい……………
なんせどういう訳か試験中に此方を射殺すかのように視線を飛ばしてきて、もし行動に一回でもミスが見られようものならため息と共に彼らが持っている何かに素早くペンを動かしており
相当厳しく…………いやセコくやっているのか?
なんせ、成功しているときはずっとペンを動かす気配すらなく
あ、これ失敗したな、って思ったときには凄いペンを動かし始めるのだ
…………んんっ、まあ少し話が長くなってしまったが
さてと………流石に相手もわかっているだろうが俺と奴の戦いで一番重要なのは
このままいけばお互い千日手に突入するじたいとなる
なんせ、お互いがお互いに相手に有効手段を持ちえないからである
しかしながら相手は空からの遠距離戦を仕掛けているが、 此方は全て【暴食者】の能力で食らうことが可能だ
そしてソレに関しては相手も気づいているだろう、何せ目の前で魔法が消失したのをしっかりと、その両の眼に焼き付けているから
………まぁ、結局此処でゴタゴタ考えていても結局はどうにもならないから……
「脳筋戦法しかないんだよねえ〜」
そう自嘲気味に笑いながら獲物を見据える
戦闘開始からおよそ五分奇妙な膠着が両者を襲う
そして
そう、私が言いたいのは
俺が言いたいことは
『次の一撃で決める』
もうチンタラしてる暇はねえ
ソレに相手も此方もそこそこ相手の力は測り終わった
行動するなら今しかないのと、本当に急ぎ足で全員蹴散らさないと本当に時間がやばくなっちまう
一応未完成技だが此処で決めきれば良いだけの話
と言うか恐らく未完成の方が相手のペースを崩せる
未完成故の不安定さが相手の想像しえない攻撃へと化けるのは何も現実だけの特権ではない
昔やっていた『ギャラクシー・ドラゴン・バスター』という宇宙ドラゴン退治のエンカ率が滅茶苦茶やばい世間一般的にはクソゲーに分類されるのをやっていたことがある
あ、自分はただドラゴン系のゲームが好きで良し悪しに関わらずにやっていただけで、ソレ以外はあまりやってなかったんだよねえ
で、俺たちはドラ爆と呼んでいた
何で『爆』がついているのかと言うと
文字通り爆発するからだドラゴンが
うん、言いたいことはわかる俺も初めてソレを見た時魂抜けるかと思うほどおったまげたっけ
しかも爆発の仕方が中々に独特で
まず一番初めに誰かがドラゴンとタイマンで戦っていたとします
そしてそこに別のドラゴンが乱入してくると、そのドラゴンは最後に首を向けていた方向に指向性を持たせて『バグ』を纏わせた爆発を起こす
コレが本当に厄介で、少しでも掠ると全身スローモーション、周りの音が聞こえなくなる、武器が相手に一生届かないなんてバグはザラにあって
一番ひどい時なんかはバクのお祭りでサーバーがやられて今までのデータが全て吹き飛んだことがあったっけ
かれこれ五百時間位やっていた時のデータが全部吹き飛んだ時はマジで虚無感半端なかったな……
ソレと落ちた時にアイテムが散乱してたせいか俺しか持ってないはずの武器持っている輩がいたからPKしといた
大丈夫、健全なPKだから、まぁ、健全なPKとは?って思うかもしれなが基本的にあのゲームはPKによるペナルティが存在しなくてね…全く嫌になっちゃうよ
※PK=プレイヤーキル
ゲーム内で別プレイヤーをイベントなど関係なく殺害すること一般的にはペナルティが加算される
ああ、ソレとあのゲームね……意外にも意外クソゲーだけどプロゲーマー達が大量に彷徨いてんのよ
本人達に聞くと
「コレくらいの速度でどれくらいの相手の攻撃を回避〜〜」
とか何とか、要は急に動きづらくなっても十全に動ける様に訓練していたらしい
まぁ、そんなプロゲーマーがサーバー落ちしたアマチュアからアイテム掻っ攫うとか人間として終わってると思うなあ!?
だって、地面に落ちてたの借用書だけだよ?
『よろしく、テヘペロ☆』
コレ見て、ぶっ殺す!!ってなったからな……
あの時の疲労感と虚無感は多分俺の人生の中で一番積もりに積もってたんじゃない?
さてと、少し考え事が過ぎたみたいだね……全く俺の悪い癖……考え事をし過ぎて周りが見えなくなるって所は
そう、敵がいる中で考え事をしているとどうなるか?
では答えをどうぞ
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
メッチャうるさい咆哮だとわかっていても声を抑えることは全くできない、何せ咆哮を上げないと本当にやってられないからな……全く相手から視線を外した代償が魔剣の嵐だとか聞いてねぇよ!!
と言うか、コレ、マジでヤバい!
多分殴ったら壊れる魔剣だから能力をストックできるバーゲンセールだけど、一瞬でも足を止めたら多分蜂の巣になって気絶しちまう
俺は『怪我』は治せるが『疲労』は回復できねーんだよ、ソレに気絶したらノアの能力も解除されちまう、だから、そのあと上から魔剣が降ってきたりしたらソレこそ死んじまうかもしれない
と言うかアイツ魔剣を何処から捻出してるんだ?と思ったら
虚空から出してやがる……そしてソレに比例する様に奴の魔力と思われるオーラが揺らいでやがる……コレが意味するのは
「チッ、よりによって魔剣創成とかクソ過ぎるだろ」
そう悪態をついてしまうのも仕方ないだろう、ソレほど厄介な能力であった
奴は恐らく魔剣を創造する能力を持っており自身の魔力が尽きるまでは無尽蔵に魔剣を創り出せるのだろう……コレが初戦?冗談じゃない、下手したら核兵器より破壊力のある兵器ができあがっちまうぞ、こりゃあ、魔力さえ尽きなければコイツの魔剣は尽きない
そう、俺が言いたいのは……コイツを滅ぼしたい王国の上空に配置して魔剣を落とさせ続ければいつかは国が滅ぶんじゃねーかってことだよ
というか、マージーで、コイツが初戦の相手とか運営さーん調整ミスってますよお!?
マジでヤバいヤバい!こんなの後数秒後には蜂の巣になってる未来が簡単に予想できるんだけど
一つ救いがあるとすれば落ちてくる全ての魔剣を捉えきれている
と言うことだけだ
けど、ソレも長くは続かない……此処で切り札を…隠し札を切るべきか……
「チッ……コレでも沈まないのか?」
そうコレは私の……表の切り札
【迅雷の瀑布】
縦横無尽に破壊力の権化である私のスキル
【武器創造】で様々な効能を含ませた武器を作り
大気中にある魔素を吸収する武器を創り出し
それで消費量の大きすぎるこの能力の補完をしているのだが、それでも創成し続けていると頭痛が激しくなってくる
というか、今現在脳がオーバーヒート直前である
ここで切るべきか?
本当の切り札を…………しかし、もしこれを切ってしまえば私は今まで築き上げたものを自分の手で泡沫に変えてしまうのだ、それでもいいのか?
と心の中の自分がそう告げてくる
元々わかってはいた、此奴は今までの冒険者や挑戦者とは一味も二味も違うってことくらい
何せ、この破壊の嵐を涼しい顔して、尚且つ反撃の機会を伺える人物なんて私が試験を務めてきた中でも片手で数えられ、尚且つ、彼ら全員はクイーンズブレイドの席をもぎ取っている
が、そいつらでさえ僅かに着弾はありはしたのに、コイツはまるで来る場所がわかっているかのように避けて、避けて、避けまくっている
まあ、私が一番ヤバいと思ったのは今現在クイーンズブレイド最強の称号を欲しいままにしているクインである
何せ昔アイツに試験をした時は裏の切り札を切るか?ということを考える前に試合が決していた
それは勝負というには余りにも圧倒的であり、そして異次元であった
そうだね、状況は丁度こんな感じであった
前の試合の状況を見ていたから最初から全力・全開で剣を飛ばそうとした瞬間に
勝敗は決していた
打ち出していた剣は全てを叩き折られ、体の全身は見るも無残に切り裂かれていた
そう、アイツはの能力は何か?すらわからずに地面に身体を沈めていた
……………なんだろう、思い出したら凄い腹立ってきた
もう……………いいや、あの時の怒りはこいつにあてることにしようか?
それが例え八つ当たりだとしても
「【神霊武槍:オーディン『グングニル』】
ソフィアの本気モード!!
『ただの八つ当たりじゃねーか!』
万年本当の力を隠してS級の底辺として足元をみられてきたソフィアちゃん
地龍君を見て我慢の限界が訪れちゃったようですね
『いや、俺関係なくね?』
そういうところがダメなんだよ




