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スタンピードは小説の中だけにしとけ

アザトースって意外と好感持てる部分はあんだよね……

案外…ね

……まぁ、幾ら交換が持てる点があったとしても襲ってくるなら容赦なくタコ殴りにしてあげるよ

……本当は此処で『グーパンで』とか言ったら格好いいんだろうけど、俺の場合拳だけでやろうとすると簡単にカウンター喰らうんだよね……

アイツ体術と魔法がえげつけない位強いから……

全く可愛げが皆無なんだよ、此方が会心の攻撃だ!と喜んでいたら

「まだまだ!コレからだぞ!」

って此方の精神力を砕くように高笑いしながら襲ってくるんだよね……虚数空間でアレはトラウマになりかけた……

最近だって目を閉じると半狂乱のマッドサイエンティストが瞼の裏にしっかりと浮かび上がってくるんだもん……もう考えるだけで体がブルリって震えるから大分末期だなあ〜、あはははは!

あー、出来ればアザトースとはエンカウントしない方向でお願いします?あ?アイツから来るからエンカウントもクソもない?

ソレは酷くない?

と言うか……能力に関しては完全に空振りだな、やっぱり奴は万能錬金と虚数空間を主体として使っているのだろう、が、コレは別に素直には喜べない事実である

何故か?簡単である……

「他の能力があればそこを弱点として突けるかもしれなかったのに…………」

そう呟きながら天井を仰ぐ、話を聞いた結果

『アザトースは鉄壁』

と言う事実がより深まり……そしてお前は勝てないと言う風にアザトースがほくそ笑んでいる顔が脳裏に浮かぶ

「なあ……アンタから見て俺はどうだ?」

そう俺の見立てが正しければ……腐蝕神はアザトース以上に強い……筈である

まぁ、あくまでも私見であるので絶対とは言い切れないのが悔しいところではあるが……まぁ今度アザトースが来たらこの人に押し付けて俺は雲隠れでもすればいいだろう、少し狡い真似かもしれないが

実際問題俺はアザトースに逃げるばかりで真っ向勝負は全負けしているのだ、勿論勝てるわけないだろう?

だから強い奴は強い人に任せて俺は雑魚掃討の方に加わる

何か間違ってるか?ん?

とまあ、馬鹿な考えは置いといて………俺さアザトースに負けたらどっかで研究される気配があるんだよねえ……だってさアイツの特徴を思い出して欲しいんだよ

まず濁った目、普通に生きてたらならないね

ボサボサの蓬髪、コレは別に髪型とかに頓着しない人なら別にあり得ない髪型ではないから

白衣、研究者なら普通の服装

そして狂ったような笑みと高い笑い声

うん完全に世紀末のマッドサイエンティストって代名詞が似合う輩だな……出来れば二度と面会したくないが、もし面会する羽目になっても間違っても誰かわからないってことはないと思うしね

ソレに今は腐蝕神はかなり覇気を抑えているが、アザトースは全く周囲への影響を気にせず覇気を飛ばしている為に、一度人里へ降りたならばかなり話題になっているはずだ、幾らアザトースといえど完全に人の口に戸を立てることはできないから……

けどさあ、俺の時は普通に漏らさなくてもいいことをアザトースの情報と一緒に流されたんですけど?

そのくせして……リュエルの情報は全く聞かないんだよなあ……もしかして記憶改竄装置とか作ったのか?

あの黒いグラサンかけて、ピカッとする奴

……アレって普通にどう言う技術で成り立たせてるのかな?

海馬に干渉してるのかな?

まぁ、詳しいことはわからんが……取り敢えずリュエルの情報が漏れてないってことは記憶を消したり何なりしたってことで多分間違いないと思うんだ

と言うか、そうじゃないと理由が説明つかないからね

まぁ、腐蝕神とかアザトースとかはちょっと『お願い』したらすぐに全員口に戸を立てそうな武力持ってるからな

うん、強大過ぎる力は絶対にクズとマッドサイエンティストに持たせちゃいけないね、こうやって罪なき人にずっと悩みを抱えさせることになるから

は?俺が本当に罪なき人なのかって?

俺ほど清廉潔白な人間この世のどこを探しても早々見当たらないよ?



「そういやさ……お前…コイツはどうして此処にいるの?」

そういや、最初はソレが気になってたけどいつの間にか話が大分ずれてしまった、が、今は忙しいかと思い事情を知ってそうな腐蝕神に聞こうとしたところ

「別にコレくらいなら見なくてもいけるから私が質問に答えるね〜」

と呑気に答えながら手元を目も止まらぬ勢いで動かしていく、うん、天才が異世界に来ても天才ってのはずるいと思うんだ

あはっ、天才は環境が変わっても天才だったよ……

なんかコレ以上考えてると自分がとても惨めに思えて来るから考えないようにしないと………

そう思い黙っていると

「私は…死んだ後?連れ去られた後?どっちだ?まぁ、いいや、こっちに来た時最初にいたのは『神里』っていう世界に終末が襲わん時神の木を通じて神々が降臨して世界を守らん……みたいな伝承がある里でさ……本当はすぐにでもお兄を探しに行きたかったんだけど……運悪くこの伝承の神木を護る守護者に任命されちゃってね………かれこれ十年位拘束されてたかな……今までずっと狭い里の中で時々くる里帰りの人達からお兄の特徴を伝えて、ソレらしい人物を探してたけど全然見つからなくてね…まさか私より後に生まれて最近ようやく世間に出てきたなら、ソレなら情報がないのも納得だし……半ばあり得ないと思っていたけど、その可能性も一応考慮していたから特に驚きはないね…あ、でね、何年も神木の守護をしていたんだけど……ほら暇じゃん?ああ、言い方が悪かった、この世界って前の世界と違って無駄に時間を潰せる物がないじゃん…ゲームや漫画、小説とか、一応読み物とかはあるんだけど前の世界と比べてかなり質が悪い……まぁ、オブラートに包まず全部ぶちまけるとかなりつまんない……まぁ、今の時点でそこそこの読み物がある時点でソレなりに発展はしてるんだろうけど『その先』を知っているとどうしてもねぇ……まぁ、コレは一旦置いといて、で、神木で暇してた時に仲良くなったのがこの子…名前は『おしらさん』白くて何処となく気品があるからこの名前にしたんだ!ん?楽しそう?まぁねえ、昔は異世界小説とかの冒険って危険だし、大変だし、労力に見合った対価が中々得られない負け組の職業かと思ってたけど、実際自分がやってみると物すんごく楽しいんだよ!なんだか、冒険してギリギリの所で命を削りあっていると『ああ、今私全力で生きてる!』って思えてね……今ではもう冒険者の虜だよ……まぁ、強いて問題点があるとしたら冒険者の弱さかね…なんせこの国のクイーンズブレイドってのはソレなりにやるみたいだけどS級冒険者なんて比べ物にならないくらい物凄く弱い……母さんが何でS級冒険者に絶対全力を出しちゃ駄目って厳命したのか、昔S級冒険者とエンカウントした時わかったよ………まぁ、別に人と戦う為に冒険者になったわけじゃあないからね……ん?あ、そうだそうだ、どうして此処にいるか?だったよね?ソレはね……私の里が壊滅したから…え?何でそんなに驚いてるの?だって神木の守護者は死ぬまで神木に縛られるんだよ?そんな人物が……ってコレに関しては説明してなかったね、ごめん……うん、神木の守護者は死ぬまで縛られるけど神木が折れたり、周りの里が壊滅したりすると守護者の任命が解かれて晴れて自由の身となるの……まぁ、神木の場所が移って別の人が犠牲になるけど……この世界広いじゃん?で、広いと噂に尾鰭や背鰭が広がってもう収集がつかなくなるじゃん?……なるべく私もその噂の出所を調べてんだけど、どれもコレも眉唾だったね……本当の神木の場所はわからず終い……はあ…ん?あーね、確かに…私は確かに前世だと自分に関係ないことは大抵見逃してたからね……けどね、今世は違うよ?あの神木は呪いだ、人生を縛る……別に神木が悪いって言ってるわけじゃない、けれど神木があるせいで今を生きている人達が人生を縛られて、いつ来るかわからない顔の知らない神様の通り道を守護する為に一生を捧げるなんて絶対に間違ってる……うーん、そう考えるとあのロボ武者には感謝かね?え?ロボ武者?あー、そうだこっちも知らなかったんだ、アレね……実は私の里を襲撃して里を壊滅状態にしたのはロボットの龍に乗った全身機械仕掛けのロボット剣士だった……まぁ、侍じゃなくてゾウの首すら断てそうな巨大な大剣を持った人物だったからねー、ソレがさソイツが凄いのよ……何処がって言われると、龍と一緒に乗ってる状態だと速度が完全におかしいのよ、計算でくる場所を完全に予測しなかったら私は完全に五回くらいは簡単に殺されていたね……え?俺はアザトースに百回位殺されてるのに、お前はそんなヤバそうな奴相手に五回って……あー、大丈夫、どうしてって?アイツ殺す気がなかったからねえ、舐めプもいい所だけど、舐めプされてなきゃ百回以上は首と胴体が泣き別れしてたから……まぁ、ソレにアイツの武器もヤバかったなあ、あ、うん、武器はね此方に攻撃すればするほど火力が上がる大剣で、ソレに重さは無いんか!?って叫びたくなるような挙動で時々コッチの驚倒を攫っていくような武器だからね……もう途中から逃げていいかな?って心の中で叫び続けてたよ、まぁ、言い過ぎると守護者の任務を放棄したって思われて天罰が降るからあまり考えないようにしていたけど……まぁ、途中から意識がなくなって……一晩丸々戦闘した…後?多分だけど、何かに満足したのかロボ武者は勝手に何処か行っちゃって、で、私は疲れたから気絶した後、丸々2日位寝て、その後守護者の任務を解かれたから冒険者になって世界各国の神木の噂とかを聞いたらそこの大元に行ったんだけど、酷いもんだよ

『コレこそ真の神木!』って謳い文句で観光場所にしたり

『神木の◯◯』って言って商品にしたりして利益を上げてる馬鹿どもが沢山いて本当にめんどくさい旅だったよ……まぁ、此処まで無いとなると、もしかしたら神木って一度閉じると数世紀後位に出現するのかもね……確証はないけど、ん?私と母さんがあった理由?あー、ソレ聞いちゃう?

ふっふっふ、まぁ、そこまでまで大仰な物じゃないけど……私がさ偶々神木の噂を聞きつけて…その時丁度頭に血が昇ってたのね?で、神木が迷宮の深層にあるって噂を聞いて、頭に血が昇った状態で丸腰で迷宮の深層に行って……痛い!!あ、はい、確かにコレは完全に私が馬鹿でした、感情的になって正しい判断ができてなかった……その結果死にかけてちゃ訳ないよね……んで、深層に行ったけど、その情報がデマであった上に丁度……お兄なら一度は聞いたことがあるんじゃない?

怪物行進(スタンピード)』……しかも数百年に一度という超大規模で起こって私一人に向かって全員が怒涛してきたんだよ……しかも全員ロボ武者とまではいかないけど相当強い実力を持っていてね……丸腰であった私は数百体を撃退したあたりでダウンして良いように嬲られたよ、しかもアイツらの悪趣味なところは私が死にかけないように加減しながら嬲っていたんだよ……ああ、思い出せば思い出すほど本当に腹立ってきた!!

あ、ごめん、こっちに来てから昔みたいに感情を完全に制御することができなく……え?今の方が良い?前は少し人間味が少なかった?

……確かに言われてみると少し今と比べると人間味は多少少なかったね……

今の方が良いのね……あ、いや何でもない!

あ、ソレでアイツら私のことを散々嬲って、死なないようにして遊んでいたけど、等々頭狂ったんじゃないの?って思うことをし出したのよ……ヒントは溶けた岩石……そ、溶岩に私を入れて遊び出したのよ、そりゃあ勿論最初は必死に抵抗したけど、両手両足の腱を断たれていたのよ?あ、勿論貞操は無事だから、麒麟って種族の特性なのか……そう言うことに及ぼうとした相手には問答無用で罰が降るから……迷宮内で雷が降った時は流石にビビったよ、あ、勿論私が許可を出した相手には多分天罰はくだらないから!……ソレが何十回も起こるから奴らも足りない頭で『コイツにそう言うことをするのは危ない』って理解したんじゃない?…で、溶岩に入れられた後私等々体千切れたのよ……軽すぎる?まぁ、仕方ないじゃん……アレを経験した後だとなんか全部が軽く感じちゃって……で、その後溶岩の中でゆっくり死にかけて行ったんだけど……運が良くてね、偶々溶岩の奥深くに封印されていた母さんのところ行ってね、そこで母さんと契約して助けてもらったって訳……で、その後は母さんと共生しながら各地を巡っていたら、お兄と会えたってわけよ」

いやー、まじで随分壮絶な人生送ってますね

小話

妹ちゃんが異世界に来たのは主人公の二十五年まえ、今およそ25歳で、主人公と会う為とはいえ十何年も世界を旅するなんて根気強いですよね

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