貴方の衣食住は大地だよwww
衣食住は大事ですよねー
さて、此処で質問です!!
そんな馬鹿なセリフが浮かぶほど只今私とても、とても、そう、とても困惑しております尚、とても大切なので三回言わせていただきました………うん、虚しくなるから此処らで終わりにしよう、さてと、質問に答える訳では無いが状況確認と行こう…
まず、最初に俺は『傀儡』のプレミア版VRをプレイしようとした、で、ゴーグルを付けたらとんでもない電撃を目に喰らい体勢を立て直そうとしたところでチーンですわ……………笑いたくても笑えねえ
と言うか、あの紫電は何なん?
あんなのバカスカ出てきてたら評価欄に出てくるよね?
と言うか、出ないくらい殺されてるって事?
ヤバくね?と言う冗談はさておき、
此処どおこ?
幼稚な言葉になって悪いが、マジで何処?
だってポクポクチーンって擬音が似合うくらい秒速で死んだ後、GO TO HEAVEN か、ヤコブの梯子でも登らされるのかと思ったが…え?地獄ルートがないって?こんな善良な一般市民が天国以外行くところが有るのかい?
さてと、コレからどーするかな、あーあ、妹泣くかな……?、いや、アイツはそこまで悲嘆に暮れなさそうだなぁ、だって妙に悟ってると言うか、精神年齢が家族の中で一番高いと言うか、何でウチの家族からあんなIQ高めの天才が出産されたのか、今だに謎だわ、
実際アイツ、俺と違って中学生入れる気ないだろうって難関校のテストを『暇』って言って楽々通過してたし……流石に苦笑いしたぞ?
でも、悪い奴じゃあないんだよなあ、だってコッチが勉強で悩んでると割と普通に教えてくれるからな……まあ、哀れんでた可能性も無きしもあらずみたいな所だな、
あ、パソコンのデータどうしよう!!
マジで見られたら終わりってもんが死ぬ程残ってるんだが?
やっべ、死ぬ事より、こっちの方がヤバかった……………どうしよう?
まあ、此処で悩んでも仕方ねーな
ずっと回ってる思考に終止符を打ち、体を起き上がらせて周りを確認してみる、まず確認できることは全体が真っ黒で、途轍もなく広いって所だな、んで、自分の体だけ妙に光って視認できること、音、匂い、触覚に関してはゴミと言っても過言では無い、さてさてさーて、どうしたもんか、ただ此処でじっとしてるのも性に合わんしなあ、でも、救援を待つ時の大原則は下手に動かずに体力温存、コレが重要だしなあ、
うーん、悩むな、けどなあ、うーん、うーん
〈対象の精神活動を認めました、移行シークエンスへと移ります〉
悩みに悩んでる最中にこんな文言が聞こえた、はて、移行シークエンスとは?
此処で一考、もしかして、いや信じたく無いが……
〈対象の安定的数値を計測……完了……凡そ10の候補から割り出し、最適な移行対象を計測、完了……只今から移行シークエンスから移植へと移ります……コレに応じて対象の魂沈静化……承諾、移行〉
えっと、コレは有能なのか、ポンコツなのか?人の話を聞かずに何か意味不明なことをいや、わからんくも無いよやろうとしていること、多分だけどコレ、異世界転生って奴だね、しかも、何故か知らんけど魂移植される方向へ強制決定なんだが?
と言うか、案に何が有るんだ?
あ、やばい意識が__________
ガタン!!ゴトゴトゴト!!
2階から激しい音で目を覚ます、
「お兄、五月蝿いよ〜」
と無駄だと思いながら声を掛ける、元々VRゲームをする時はヘッドフォンをして没頭するタイプだから、こう言う、何処かにぶつかった時は
「ごめん、ごめん、五月蝿くなかった?」
と聞いてきて、また時々反応する声を上げるのだ、全く、オタクの兄を持つと苦労するなとボーッとしていると、嫌に静寂なのが、ふと気になった、
「……………」
「お兄?」
無言な空間に耐えきれず読んでいる漫画に栞を挟むことすら忘れて立ち上がる、そして、扉を蹴破る様に飛び出して周りの目を全く気にせずに走り出す、階段に足を取られそうになるが、無理くり前、前へと足を走らせる、お兄の部屋をこんなに遠くに感じたのは何時振りだ?
そんな馬鹿な感想を抱きながら
「ねえ、お兄先刻凄い音したけど、大丈夫?」
とノックをしてから声を掛ける、一応いきなり入るのは色々危険かもしれないから、と考えていると、
「……………」
と無言なのが嫌に不安を掻き立てる、胸の中に放り込まれた『不安』と言う種がどんどん体をの中を侵食していき、ドンドンドンドンと心臓の馬力を上げていき、徐々に徐々に呼吸が散漫になっていく、何時もなら、
「まーた、ゲームのやり過ぎで頭逝っちゃった?」
と軽いノリで入っていけるのだが、今はドアノブを握ることにすら、死ぬ程気力が必要だ、お兄は私は頭が良いから良いよな〜、とよく言っているが、私にとっては些事だ、頭の良さなど社会に出れば優遇されず、社会ではどれだけ仕事が出来るか?と言うのが重視され、次に、社会や人の空気や相場を読む力が重要になってくる、仕事はできるかもしれないが、私には元々、人の感情や考えを読み取るのが苦手だ、得意なのは教科書の内容を把握、発展させることだけだ、
お陰で、人の地雷を何度も踏む抜いたことがあった、しかし、その度にお兄が助けてくれたのだ、だから、だから、出来るだけ恩返しのつもりで、助けてくれと、言ってきたら協力をしたし、いろんなことをしてきた、
けれども、今は、空気の読めない私が怖がってる、重ったるい空気に腕が攣りそうになるし、一瞬でも気を抜くと膝から力が抜けそうになってしまう、
「お兄……入るよ?…」
何時もなら考えられない程、弱々しく声を放ちながら嫌に重たい扉を、ゆっくり、ゆっくりと開く、まず、目の前に飛び込んでくるのは平常な時と同じく、全面にある、漫画や、アニメ等々のグッズが目に見える、しかし、この部屋の主が見えない、何時もなら此処で、動き回るか、止まっている兄が見えるのだ……そこまで考えると、ふと目に止まるものがあった、
片方のネジが外れて中身を全部ぶちまけてる棚だ、ゆっくりと下に視線をやると、赤黒く、独特な臭いを放つ液体がゆっくりと、けれど確かに部屋を侵食していた、
「ッッ!!」
悲鳴を上げることを、吐くことも何とか耐えた、しかし、心の中で何か、切れてはならない『何か』が切れるのが確かに聞こえた、まるで亡者の様に、もしくは、夢遊病者の其れでフラフラと歩き出す……いや、白昼夢であったのなら幾分マシであったのだろうか、
グッズを敷くために色々と検討して買ったと言う、シートを退かすと、ゴロゴロと無機質で、何処か哀愁を感じさせる音で、その場を簡単にどくグッズ達の下に隠れてたのは
「何やってんの………お兄……寝るなら此処じゃ無い………よ……」
もう、無理であった、自分から流れ出る感情の濁流が制御し切れずに、どうしようもなく痛哭を迸らせ、この数年機能していなかった涙腺は、今この瞬間、久方振りに機能を取り戻すこととなった、
すると滲んだ視界の端で、何かが明滅しているのを感じるが……
「………VRゴーグル?」
どうしようかな、と思った、今、其れに気を掛けれるほど気力に余裕が無い、と言うか、現実感が無さすぎて、どう反応するのが正解なのだ?
しかし、そんなことは一瞬で漂白されることになる、
『Welcome ‼︎』
と言う文字が此方が視認すると明滅を止める
「コレって……」
余りにも不謹慎だ、恐らくお兄が痛く気に入っていた、『傀儡』とか言う小説が原作のVRゲームで、よく世界に来ましたねとか言う意味だと思うが……このタイミングでコレは余りにも不謹慎では無いだろうか?
疲れ切った頭にコレは良いのか悪いのかはわからないが、確かに波紋を広げ始める
(ざっと見るに死因は、VRゴーグルから溢れ出したフラッシュが、何らかのアクシデントで規定よりも強くなって視神経を焼き切って、それに焦ったお兄が棚に手を置いて体勢を直そうとした瞬間……………って所かな、
嫌だな、こんな風に死因を推察するのは……知りたくなかったことも知っちゃうのは)
しかし、コレが原因で
(あれ、でも、コレってVRゴーグルだよね?
じゃあ何で文字が3D状に浮かび上がってるの?)
ふと気になって手を伸ばすと
『ふふふ、君も此方に来てみますか?』
そんな不気味な声が聞こえて、
『Welcome!!』と言う文字が
『Welcom to the hell.............』
と言う文字に移り変わる
「え?」
と何かを考える間もなかったが、こう言うことに疎い自分でもわかった
(コイツがお兄を殺した犯人だ!!)
本来であれば憎悪に燃える相手であろうが
ニィィィィイと不気味な効果音を付随できそうな程に禍々しく歪められた顔からは、今際の際と理解している人物からは普通発せられない程の殺気が迸っている
(虎穴に入らずんば虎児を得ず……良いよ、コレが狙いなら乗ってやる、お兄と同じ場所に行くことは殆ど確定だろうけど……バレる前にお前を殺してやる、復讐心というより、お前はのさばらせてると、きっと、他にも被害者を出す……だから、殺してやるよ、キャラじゃ無いけど、『平和』って奴の為に)
「ぅ、ゔぅゔぅ」
自分の喉から出たとは思えないほど低く獰猛な声が出る、一体どうなってんだ?
と思い頭を上げると
「ゴン!!」
とガラスでもなく、鉄でもなく、地面でもなく、本でもなく、でも、そのどれにも似ている様な、不可思議な音を頭蓋と謎の物体で奏でてしまった……
(いっ、痛ッッ!!何なんだよコレ?)
と考えながら手を伸ばそうとすると
「ギィぃぃイぃぃぃぃん!!!」と壊滅的な音が天井らしきものから奏でられる、というか、天井ひっく!!此処何処だよ!
と叫ぼうにも先刻から喉が『う』か『え』しか発音できないのだ、もしかして赤子か?それにしてはこんな不親切な物体に閉じ込めるか、普通?
だって生まれたての餓鬼にはどう考えても壊せないだろう、えーい、こうなったら俺のタックルを喰らえ!!
「うううううううう!!!!」
と唸りながら天井に体当たりをすると
「ドン!!」
と音がして
「バキバキバキバキ!」と言う不穏な音が聞こえ始めた、え?
すると不安は直ぐに実現するのがオチというか、何というか、一瞬不自然な静止を感じた後、天井が地面に変わりもし、俺以外の人がいたら驚天動地になりそうなことが、勿論いなくても起こる、
(うわああああああああああ!!)
と心の中で思いっきり叫びながら、十回転程すると
「ズドォォォォン!!」
と隣にミサイルでも落ちたか?と言うほどの轟音が鳴り響く、俺、コレに呆れを通り越して感動覚えるわ、多分今のコレの総重量は100キロ単位くらいだと思うのだ、そして、コレが十回転すると言うことは……計算方法知らんが、恐らく数百以上はあろうである場所から落下したのであろう、しかもコレは衝撃を一切此方に伝えないのだ、何と言う高性能な物なのだろう、恐らく、世界最硬と言っても何ら違和感のない代物だろう、それだけに……
(何で壊れねーの!?)
全体がクソボロになろうが生まれたてがどうこう出来る次元ではなかった、が、今回は
(あ、ボロボロと崩れ始めた)
そして、その穴から出るのだが、少し後悔している、もし、その穴から出ずに餓死を選んでおれば、絶望を味合わずに済んだかもしれないのに
ふう、太陽が眩しい、ニートみたいな(偏見)感想を抱きつつ、ふと思ったこと其れは、
(俺って四足歩行なんだな、其れに爬虫類みたいに、全身鱗まみれだ)
まさかモンスターに転生するなんて予想だにしていなかったが、ある意味で行幸だったかもしれない、異世界で赤ん坊からって、ある意味拷問だからな……考えるだけでも少しゾッとするわ、さて、と、状況確認をしないとな……うーん、四足歩行、爬虫類(?)、発音は『う』か『え』、卵は化け物みたいに硬い、
えっと他には、あ!!
〈移植シークエンスが成功………仮定名称【傀儡】での、生存権獲得成功、種族名【古龍種:地龍】の適合率120%〉
え?
〈復唱が必要なら、お申し出を〉
いや、ちょっと待て、いま【傀儡】って言った?
〈是〉
いや、いや、いや、そんなわけ……無いでしょ?
〈否、この世界は、主の記憶にある【傀儡】世界であります、その世界に前世の因果で転生した次第です〉
おいおいおい、コイツ嘘言ってねーぞ、マジか!?
と言うことは
〈地龍に転生したのも事実です〉
おおおおおいいいいいいい!!
マジか?マジで言ってんの?
〈マジです〉
マジかあ……じゃあ仕方ねーな、【傀儡】で一番雑魚種族は?と問われると1番に出てくる、クソ雑魚の地龍の適性が120%なのもしょうがないのかなあ!?
マジで言ってるお前!?
さて、コレからどうしよう?
衣食住をどうにかしなきゃなー
SPEC面白いですよ〜