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幕間 地龍の独り言

一通りご飯を食べてからゆっくりと体を起こしながら腹をゆっくりとさすっていると


「で、これからどうするんだ?」


そういいながらヴィオが頭を掻き毟る、こちらも質問の内容を精査してから


「取り敢えず安定のギルドに行ってみようか?」


…………………全員から何故ギルドなのか意味が分からないと言う視線を頂戴した


勿論これには理由がある、そもそもの話だがギルドは何故存在するのか………それはざっくり言ってしまえば治安維持や魔物討伐をする者たちを管理する為というのも勿論あるが、ここでさらに重要なポイントとなるのが冒険者たちの存在である


え?何を言ってんだコイツ?と思うかもしれないが、そもそもの話、別に治安維持や魔物討伐などは自国だけを守るなら騎士団を配備すれば万事解決だ、勿論その時々によって強い敵やらなんやらが出てきて騎士団では対応できない場合もあるだろうが、それすらも時間かければ対処も可能であろう、あ、アザトースは論外で


さて、ここまで聞いたら皆さんも


『え?冒険者いらなくね?』と言う全く夢のない答えにたどり着けるでしょうが、しかし、もし冒険者を失業させてしまえばどうなるか……………少し想像してみましょう


まず最初に確認しておくべき事柄は


冒険者達がどの様な者たちで構成されているか、だ(ラノベなどの偏見が多く含まれる)


まず、そもそもの話この世界に騎士団は存在するがそれを数倍上回る程の冒険者がこの世界にはいる、そして彼らは一様に腕っ節が強く荒事や裏家業に身をやつす者も数多く存在する、そして常日頃から魔物と戦っているために実力も一般人のソレとは隔絶しており実力は確かである


しかし、そんな彼らが一度ギルドの手綱を離れたらどうなるか…………………


簡単だ、世紀末の世界が此処にでき上がってしまう


冒険者たちはギルドからの依頼を消化して自分達の生活費を稼いでいるために、ギルドから放任されれば、生活費どころかその日食べるものにも困ってしまう者達が多いのではなかろうか?


勿論商会などの人達からや、護衛依頼というのも一応は来るだろうが、それも実力がある一部の者たちにとどまるだろう、そして残った彼らは、騎士団に入ろうという人物もいるだろうが、入れる人物も限られてくるだろう、そうなると勃発するのが椅子取りゲームである


誰がどの職業………椅子に座るかの…


そして取り残された者たち、恐らく大多数の人たちが職にありつけず裏の方へ戻っていき治安が悪くなっていく、その事実は変わりはしない


よって、ギルドと言う組織は荒くれ者の冒険者たちのストレスを解消してくれるだけではなく、治安維持をしてくれる非常にありがたい存在だが


異世界…………………もしくは現代日本の警察や国会何でもいい


ギルドどの様なラノベでも大抵は出てくるメジャーでありがたい存在であるが、ソレを生まれた時から感受していて、当たり前と勘違いしているような人物であればギルドのありがたみを簡単に忘れる様な人物はたくさんいる


勿論そうではない人もいるかもしれないが、ここは異世界でありながら現代地球よりも激しい戦争を繰り返している世界であるために、誰もが心に余裕を持って行動することが難しくなってしまうのだ


…………………悲しいことに人間は楽なほうへ楽なほうへと逃げて逃げて最終的にどうにもならなかった時にようやく事態の把握に努めて何とかしようと動き出す


そして、その人間の特徴はこちらの世界の住人も持っており


人間は結局の所、場所や状況が変わった所で見たくない事実から目を逸らし続けるだけである


そして俺は今武具屋に来ているが、ずっと以前から変わり続けないステータスと武具との間で視線を彷徨わせながら悩んでいた


種族名:地龍(上位龍神『ハイ・ドラコニア』)


名称:未詳 Lv.1800


Status Point


HP:7200


VIT:7500


ST 10000


AGI


瞬間的:9200


継続的:4000


MND:5600


MEN:0(刻印の影響で魔法関連はとことん使えなくなった)


MP :0(上に同じく)


HIT:100


INT:56


DEX:279


STR :23456


LUK:12880


スキル


【ガイアの申し子】


(重力・鉱石・地脈探知・全方位感知・)


大地操作


【暴食者】


捕食・吸収


【闇魔法】


闇操作・闇感知


【ノア】


万能情報・万能感知・鑑定・気配察知・情報偽装(神)


skill point,9729


これって何かポイントとかを割り当てたほうがいいの?と悩みながら手にとって悩んでいたそれをまじまじとにらみつける


〈呪怨の藁人形〉


能力:一定時間内に五回以上の攻撃を受けた際に相手に『邪法』をかける


解説 かつてこの世界に邪法を広めた人物が一番使っていたという道具、道具、というだけでなく人間の感情に呼応して姿形を変えるアイテム、邪人からも時々ドロップする


うーん、こういわれると何かそそるものがあるような無いような………………まあ、一応は持っとくか、何せ何が入り用になるかわからないうえにこの世界での戦前の準備の仕方など全く知らない


だからこうしてアイテム眺めながら、何が相性いいのかというのを探していた


そして相性がいいのは主に二つ


一つは殴打系の武器だ、そもそも大地と密接に繋がっていて例え魔力が生成できなくなったとしても大地の操作魔法のみは使えたので、殴打系の武器で地面を叩き割って能力を発動してみると目には見えない細かい破片までもが操れるので大地魔法をメインに扱う際には便利かとは思うけど、それ以外では特に実用性がないがまあ相性は良かった


二つ目は糸系統の能力ではあるが、これに関しては糸を飛ばすことにひと癖どこらか三癖以上あるとんでもない輩なので、あくまでも最悪の手段として考えるのが無難ではある


そう考えて壁にたてかけてある鎌を元々の場所に戻す


そして剣のコーナーに行き色んな剣を手にとって見るがどれもしっくりこない、なんせ俺が探してるのは外国でよく見かける両刃剣を探しているのではなく、片刃で尚且つ反りのある独特な形の武器である『刀』を探しているが、中々それらしき物を発見できずにいた


まあ、元々『刀』というのは日本発祥の武具だから


そうそう簡単に作られてたまるかと言う気持ちと


異世界なのにやる気ねえなあと言う気持ちが混在している


まあ、これに関しては最初から諦めムードには入っていた


どうしてかって?


いやさ、日本から異世界に来たらそれこそ刀とか魔剣とか使ってみたいじゃん?


だからヴィオにそれとなーく、所在を聞いてみたら


『反りのある片刃の剣?そんなめんどくさい武器誰も作ってないんじゃない?』


と言われてしまい、そりゃそうか……………とその時は諦めたが今はこうして『刀』に近い模造品でもないかな、と考えて探しているが全く無いのが現状である


しかし、剣だけにしろすごい数があるんだな………そう考えながら両刃剣を手に取りながら軽く振るが、感触は微妙である、というかこれに関しては転生してからどんな相手にも殴り合いで勝負を挑んできた弊害も勿論あるのだろうが、今後のためにも様々な武器に対応しといた方がいいと俺は思っている


これは知り合いの受け売りだが


カードゲームをする時に大切なのは何か?


自身の手札の初動?妨害カードの有無?キーカードの有無?


全部あっているが、ここで一番重要なのは


『相手のデッキを知ること』


環境デッキ、メタデッキ………等々世の中には幾億幾千のデッキがあり、全てを理解することはできないがそれでも先ずは環境デッキの動き方を理解して、それのメタデッキの動き方を覚えて、そこからどのカードを妨害されると相手は動くことができなくなるのか、そこの理解から始めることが重要であると


まあ、俺も以前やっていたが、そんなこと全くやってなかったが


今は違う、今はどんな武器でも細かい性能や、特徴を理解しておかなければならないと感じている


それはただ単純に全ての武器を一度使ってみたいと言うこちらの貪欲な欲望が見え透いているのかも知れないが、それでも武器の特徴や性能を広く知っておけばいずれ知らない武器に当たったとしても対応出来て生き抜ける可能性が存在するかもしれない


そして、更に言っておくと異世界の本当の武器は『能力』にある


今まで散々『武器の性能』云々かんぬんを言っておいてあれだが個人的にはこちらの方が数倍程重要かもしれない


何故かと言うと


これまたカードゲームの話になってしまうが、例えばだ、貴方は今カードゲームの大会に出場しており次の対戦が最後となります


そして貴方は意気揚々とそして緊張を孕みながら会場に向かっている最中にこんな会話が聞こえてきたとします


「次の相手のデッキ○○○○だってよ!」


「あー、あの即死コンボバンバンかましてくるやつね、あーでも最初の○○○○を止めれば大分楽に終わらせられるよね」


これを聞いた貴方はどう思いますか?


私はただでさえデッキの情報がわかれば儲けものなのに、更に簡単に止める方法がわかれば試合展開は大分楽になるでしょう


そう、これも異世界に適応させることができるのだ


俺の大地魔法は水に濡れたら何もできない


命の源泉は回復要員だし


暴食者は魔力を外部に漏らすことを警戒しながら近接戦闘に力を入れれば何も手出しはできないし


ノアに関していえば戦闘能力ですらないし


闇魔法は今だに使い方の全てを理解しきれていない


なので大地全体を水浸しにされて近接メインで戦われると途端にポンコツになってしまうのだ


しかもここで厄介なのがアザトースとの戦闘だ


俺はアザトースとの戦闘の記録を洗いざらい吐いてしまったので、こちらの能力が色んな人にバレてるのは当然と考えなければならない、けど、ここまで来たのならば皆さんもお判りでしょう


そう近接に入れなければいい


けど、ここでも、そう、ここでも重大な問題が発生するのです


『遠距離の代名詞の魔法やスキルを扱えない』


俺のスキルは表記上、魔法やスキルに連ねられているが闇魔法…………………異世界でお馴染みの能力ながら一番全容がわからないこの能力は一応は表記的に魔法ではあるが、体力を犠牲に魔法を行使するという摩訶不思議な性能をしているのだ、が、別にそこは問題ではない


一番の問題は、『闇を生成できない』というところにある


勿論この前やった闇の海みたいな技は感覚的にできるのだが


恐らく闇魔法としての初歩、闇単体の生成が不可能なのだ


一定の所まで闇を圧縮したり生成したりすると虚空に向かって闇が拡散してしまい制御不能となるので


これに関して言えばそこまで問題にしておらず、今後何とかなるだろうと、なんとなく思っている………が


ここまでくると一番問題になるのが『暴食者』の脆弱性である


その脆弱性は常に後出しじゃんけんを強要されることである


例えばアザトースの『虚無空間』や『万能錬成』はある意味では『暴食者』との相性は最高なのである


何故か?


それは虚無空間も万能錬成も奴の魔力がおおもとになった攻撃であったのが一番の要因であり、尚且つこちらを深く深く抉る刃にもなっていた


それは何故か?


理由は単純で尚且つわかりやすい理由である


簡単に言うと魔力量の格の違いである


奴の魔力量は簡単に言えばどこぞの海でこちらはそれを柄杓ですくい上げようとする馬鹿である


しかし、アザトースとの戦闘は個人的にも全体評価的にもかなり高評価の戦闘であった


え?お前ボコサレテタダケジャナイノ?


うん、そう言われると案外何も言い返せなくなっちゃうんだけど


アザトースとの戦闘で学んだことは


先ずは自分の魔術の基礎を知れたこと


それまでは、というか生まれてから能力をあまり意識していなかったから当然と言ったら当然と返されてしまうかも知れないが、アザトースとの戦闘のビフォーアフターで魔術の使い方が大分変わったと感じている


そして二つ目が


危機感の上昇である、これは藁人形を不要と思うのに突っ込んだりしたり、武器の性能を知ろうとしたりしたことに直結している


というか、アザトースや武術王やリュエルの戦闘が怖くなって危機感は上昇したんだけどね…………………

あれ?こんな話にする予定じゃなかったのに…………

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