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…………………お偉いがたって話長いね

…………アザトースやリュエルの時よりも強くそして濃厚な死の気配が鼻先を掠め、そして部屋全体に波及していく、目の前にいない他のクイーンズブレイド達もクインか放たれる凶悪な殺気に僅かに慄きながらも確かに全員が臨戦態勢へ移行しようとした時


「こらあ!!何処まで飛ばしてんだこのクソ…………って、ナニコノ竜でも逃げるような殺伐とした空気感は……」


クソガキが帰って来たが一応は空気の読めない、煽り性能ありのウザイDQNではなく一応人間としての察しの良さは辛うじて残っているらしい、まあ、うざいガキには変わりないが


それでも常時殺気を飛ばさなければ碌な会話も出来ないなんてことになれば確実にバックレていたかもしれない


そして最悪空気感の後クソガキの発したとある一声に驚愕を隠せずに僅かに目を見開く


「ねえヴィオちゃん、コレどういう状況?」


え?アンタら仲悪いんじゃないの?だって、俺が見た限りだと普通に殴り合いの大喧嘩………


あ、コレ俺の反応見るために演技で喧嘩のふりしてたパターン?


そう考えちらりと白黒露に視線を飛ばすと、非常に気まずそうに視線を外しながら


「…………………………………」


始終黙りこくってた


後であいつら確殺しないとね


別にこう…………吟味する程度なら俺も勿論快く協力しましょう


でもねえ、こっちの手を煩わせる演技をするのはご遠慮願いたい案件なんだよね


だってこちら側に利益なんて皆無だし、というか損失被ってるし……


まあ、この話は一旦置いといて


「で、これからどうするの?」


空いている椅子を適当にたぐり寄せて勢い良く座ると現代の柔らかクッションの椅子に慣れすぎた弊害か固い座面に勢い良く座ってしまい地味に痛い…………座布団の一つでも敷かないのか?と思ったが、元々空席で誰も座る予定がない席だからであろうか、あまり上級階級が座るような椅子をしておらず、正に空いてる席を埋める為だけに用意されたそこらへんの椅子感が半端ない


と言うか、疲れた以上!


そういえば、アイツら元気にやってるかな


(コイツは疲れています、慣れない相手の対応に疲れています)


…………さて、疲れて来た脳にエナドリ欲しい


人によっては馬鹿らしいと一笑に付す程度のものかもしれないけれど疲れ切った脳みそにはエナドリが一番良く効くのだ


更に炭酸飲料などもこの場合は良く効く


さてとそろそろ現実逃避のお時間はおしまいだ、そもそも何故こんなにも逃避行をしているのかと言うと


「相手が思ったよりもガン飛ばしてきた」


最初は


「あっれえ?なーんで会議中に動いていい時間でも無いのにそんなに動いてるんでしょうね?」


などなど適当に煽って終わりにしようと企んでいたのだが、相手が想定していた五倍ほど上の切れ方をしており、他者から見たら


「新人が頂点に何か言ったら部屋の空気が殺伐としたものになった」


という認識であろうが、正解は


「要らんこと言って虎の尾を踏み、蛇に睨まれた蛙のような状態になってしまった構造」である


しかしながら、相手は何故怒ったのか………そこに興趣が尽きない


けれども考察するにしても情報が足りな過ぎるのが現状である、現状わかっているのが


「一瞬の間に不可思議な体の動かし方をしたこと」


「それを指摘した瞬間に殺気を全開にしたこと」


「最強のクイーンズブレイド」


大まかな情報はこれくらいしかなく………簡単に言えば行き詰まりの状況が出来ている、更にどこでも頼りになるノアさんは今現在、完全に沈黙を保っています


つ・ま・り………そうです、おわた方式です


別に俺は一から百を瞬時読み取れる人種じゃないから……できればそうでありたいけども、けれど人生そんな簡単に上手く行くもんじゃないでしょ?


まあ、取り敢えず、此処の最適解は………


「………………………ふっ、そんなに怖い顔すんなって別にそれでどうこうしようって訳じゃないんだから?」


どうだ?このレスポンスなら相手も不快に…………………ええ!?なんかより不機嫌になってるんですけどお!?俺そんなに悪いレスポンスしたあ!?


というか白はいい加減イカ焼きから離れようか!?いつまでもイカ焼きと悪戦苦闘してるんだ?…………………なんか馬鹿馬鹿し過ぎて逆に落ち着いてきたわ…………………


荒れに荒れまくっていた感情が落ち着きを取り戻し相手の深淵を覗くような心持ちで相手を下から睨み付けて言葉を発しようとした瞬間


「二人とも、もういいかしら?」


玉座に非常につまらなさげに言うので突然


「申し訳ありません、このようなお見苦しい場を見せてしまい…………………」


そして長い長い謝罪の嵐が降り注ぐ予感がしたので途中から割り込んで


「失礼ですが、そろそろ議題に入りませんか?女王?」


そう、なるべく丁寧に質問すると、先刻とは違うタイプの、怨念と呪詛たっぷりの視線が…………………現代日本(多少古いが)であれば五寸釘とヒトガタ、藁人形とこちらの写真を持って頭に複数の蝋燭を立てて白装束を纏いながら神社の裏手の丁度良い木でやっていただろう………………おお、なんか首筋辺りに悪寒が、あ、そういえば藁人形の呪いって呪っている本人が目の前にいると相手にかかるはずだった呪いが自分に降りかかるらしい、なんでかは覚えてない


まあ取り敢えずはこいつから呪いを受け取らないように気を付けて生活しながら、今どうやってこの場を切り抜けなければいいのかを考えなきゃ


そう思いながら女王の一挙手一投足に注意を(別の意味で注意を払っている人もいる)払いながら待っていると


「まず、彼についてわかっていることをまとめると、クインと実力を伍とする者、クイーンズブレイドきっての武闘家のヴィオを配下に収めていること…………そしてアザトースとの単独交戦が可能ということ。」


そういった瞬間にこちらを見る目が百八十度回転した、最初はどんな人物が来るのか好奇の目で見る者が多かったが


『アザトース』と言う名前が出てきた瞬間、今まで共に行動していた邪ソンさえもがこちらを二度見、三度見していたのだ…………………アザトースお前何やらかした?


そう思って女王に質問しようとすると


「勿論、あなたが自分の能力を隠そうとするなら構わない、けれど、あなたの力を試すために私は試験を課します。」


うん、大分虐める気満々だね、と言うか風評被害!アザトースと十分間鬼ごっこしただけでありえんくらいの風評被害が巻き起こってんだけど……だってあんなのいつ終わるかわからない&一撃もらったら終わるって言うヌルゲーの鬼ごっこだったよ?


あんなのVRゲームに慣れてれば何となくで避けられるし、しかもアザトースって自分の癖を隠そうともしないからタイミングさえわかれば避けるのは容易い此方からは攻撃に転じられないと言う条件付きだが……


いや、正確には違うな、攻撃に転じたところで当てられない、当てても暖簾に腕押しみたいな感覚で此方の精神力をゴリゴリ削ってく化け物つてだけで………一ヶ月耐久鬼ごっこしながら攻撃しまくればあるいは……


まあ、人間にはまず無理だろう、なんせアイツの攻撃速度はイカれてる


速度ワンフレームと冗談とは言え評されたことがあった世界ランキング一位プレイヤーの攻撃をノリに乗っていた時とは言え何回も避けたことがあるからこそ、あの速度についていけたのであって、本来ならお釈迦になっていても不可思議ではないほど今生きていることは正に奇跡と評してもおかしくはない状況下ではある


まぁ、結局生きてる奴が何ほざいてるんだ?とは思うかもしれないが、こればっかりはご容赦願いたい


「あの、別にアザトースの攻撃を避けること自体は難しくは……」


そう弁論しようとすると


「私の記憶では誰一人避けられたと言う記録はありません」


うん、じゃあ何でリュエルさんとかは避けられたんだろうね?不思議だね?後ろの白も普通に突っ込んでいたよね?


「彼の攻撃は全物質の存在を否定する『虚数空間』に万物を変化させ使用する『万能錬金』…………正しく神の御業の如き能力であるがゆえに全てにおいて興味を持たず、干渉せずを保っていたが…………わかるな?」


あ、はい、この前何故か闘技場に来て、何故か誰かに異様な興味を示して、そして十数分鬼ごっこを繰り広げて……………原因俺だな


というかアイツ俺に異常な興味示しすぎだろ…………………………


けどどうしてあんなに興味を示すんだろうな、俺アイツと面識ないけど面識がある気配したし、何ならアイツ俺こと見て嬉しそうだったし


益々意味がわかんなくなってきた………考察は好きな人がやっていれば十分なんだよ…………


「はあ……………」


長い長いため息を吐いてからゆっくりと状況確認を済ませて(セルフ)何をいうのが正解なのかを吟味しながらゆっくりと口を開く


「あんたが欲しいのは………俺とアザトースの関係性、違うか?」


状況を吟味しながら何とか思考をまとめて女王が今一番欲しいであろう情報を最初から吐くことにした、これ以上めんどくさい場所に拘束され続けてもメリットが無い上に白がイカ焼きを食ってるのを見てたら俺も食いたくなってきた


長時間の飯テロは勘弁してくれ、空きっ腹に響く………………というか検問所通り過ぎてから、いや、闘技場に拘束されてから一度も飯食ってなくね?


マジか………………そりゃあ腹も減るよな、むしろ野宿した時あいつらよく文句も言わないで飯も食わずに一晩越えたよな………もしかして俺の知らない所で食った?


わかんないけどこいつらならやりかねん、まあ、ボコボコにされるから言わないけど


だって此処へ来る途中模擬戦やってたんだけど


俺とヴィオの戦いが児戯に見えた


だって、腕を一薙ぎしてして底なし崖を作る化け物に物申せるか?


俺は絶対に御免だね


けど、よくよく考えたらそんな化け物達が入ったら死ぬって弱音を吐いた暴力の嵐の中に俺突っ込んだんだよね?


………………ある意味ではすげーな、二度とごめんだけど


「ええ、そうですね」


そう考え事をしていると王女も何か真剣さと怪訝さを兼ね備えた顔つきでこちらを睨んでいるので差し詰め、聞きたいことを一番最初に吐いたことに対する不信感をいだいているのだろう


まあ、そりゃあ当然だろう、此処はさっさと話しちまったほうが楽そうだ


「まず最初に告げておくが俺は奴の仲間じゃない、というか仲間だったら半殺しにはされてないし、狂気的な笑顔を向けられながら錬金術で殺されそうになんかなってない、だって仲間なら虚数空間で適当に時間をつぶせばすむ話だしな…………………それに、奴との面識はない、ま、向こう側は何故か俺のことを知っている様子だったが、まあ今度本人から聞き出せば済む話だ対して気にしなくていい、けど一つ警戒すべきは奴の戦闘能力ではなく配下のほうだ、アザトースに関して警戒しても無駄、ただゴミが増えるだけだから…………………俺も虚数空間では苦労した………………だってあの空間こっちに対して殺意全開アクセル全開、法律もへったくれもない、けど、あいつの配下ならまだまだ手の打ちようがある」


そう区切ってから


「まず俺が戦った奴の配下は『ファブニール』………………アンタらの所でも有名人でしょ?それがゾンビになって現れた、まあ、奴にアンデット化の力があるのかも知れないし、ただ単純に永い年月を経て自主的にゾンビなったのかは知らないが、あれは聖水を用意しとけばかなり楽に色々終われてたと今なら確信を持って言える」


そう言うと全員が軽く目を見開き


「ファブニール?」


と一人が漏らすので、一応倒せるのか聞いてみると魔王などの位の奴らは倒せるがそれでもアザトースなどの気違いには勝てないそうだ


まあ、勝てたら怖いけど


今のところ判明しているアザトースと同格の存在は


『堕竜』ラグエル


『狂乱』楽生


もう一人存在すると言われているが、何処にも伝承は残っていないそうだ、むしろ他の三人の伝承が濃すぎるせいで誰も彼も


『あれ、そんな奴確かいたっけ現象』に見舞われているのだ


学校に長期間いってなく友人があまりにも少ないとこの現象に見舞われる


まあ、この話は置いといて


まあ、ラグエルに楽生覚えといて損はない名前だと感じて記憶の奥底にしまい込む


そして次の瞬間全く警戒してない方向からとんでもない報告を聞く羽目になる


「女王大変です!世界最大の帝国女王、リュエル事実上の引退を発表しました!」


急に衝撃を与えると人間って一瞬心臓止めることが出来ると発覚した。



うおおおおおお、職業書きたかったのに!己アザトースうううう

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