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指導者?俺には一生関係…(フラグ)

一瞬不自然なまでの間を開けて相手が何かを迷っている間にも鈴山は更なる追い討ちをかける

「もしかして……およそ人の口からは語れない様な何か?」

一見するとコレは殺戮があったのかと問うてる様に感じるが実はコレもう一つ意味があるのだ

『もしかして超自然的な力を……神罰を目の当たりにした?』

そう……今では笑われて終わってしまう様な神罰も、昔では現代よりも深く信仰されていた神様が人類に介入して罰を与えたと言うことで誰も語ろうとしない…みたいなことがあったらしい

まぁ、要するに

スゲー人の怒ってる所見ちゃった!!よし、自分だけの秘め事にしちゃおうっと

みたいな所だ

そして一瞬の硬直の後に

「………貴方方に嘘はつけませんね…」

がっくりと項垂れながらそう告げる

そして、鈴山、白、音山、俺の順番に半円状に相手を囲んで話を聞くことにした


まず相手が最初に語ったことは自身の名前であった

「私の名前は……そうですね蒼とでも呼んでください……では私が見たものについてお話し致します」

そう仰々しくいって語らなくても少しだけ呆れの感情を抱きながら相手の話をしっかり聴こうと気合を入れ直すのであった

まず相手の話によると大商人というのは驚きなことに九露が主に活動して『クイーン・ザ・ガーデン』(まぁ、聞く限りクイーンズブレイドらしいけど)などを擁していた女王法治国家のクイーンガーデンで王侯諸侯を相手に大きな取引をしていたらしい本当の大商人だったらしい

最初に聞いた時には驚いて

「はぁ!?」と素っ頓狂な声をあげて呆れられてしまった

そして蒼と名乗った人物はなんとクイーンズブレイドの一人の腹心らしい

そりゃあ、神罰からでも逃げ仰る訳だが本人は少し悔しそうにしていた

そして、自身の主人に

『大商人◯◯◯・×××××を監視してボロが出たら逮捕してこい』

実際はかなりオブラートに包まれて言われたらしいが要約するとこう言うことらしい

そして何人かの仲間と一緒に大商人の前に現れて

『護衛をさせてくれ』と頼み込んだ所安さと技術を見込まれて雇われたそうだ

まぁ、クイーンズブレイドの腹心達なら技術は高いだろうし、ソレに雇われる為にソレなりに破格の値段で言ったのだろうそれだったら俺でも雇う……まぁ、金は持ってないけどけど、相手方はお金をたんまり持っているから奴隷の分の馬車も引きながら戦闘が激化していると言う場所に向かっていったらしい

俺も知っている、そもそも傀儡世界は全体的に平和だから戦争やっている所を探す方が逆に難しいとまで言われているので此処では一つしか考えられない

千年樹海ユクシクドラ

此処ではオーク、エルフ、ゴブリンが其々覇権を得る為に千年など目ではないくらい戦争を繰り返している

主戦場がユクシクドラの大樹の下の空間の大地で行われているのでこう言う戦争名がついているのだ

此処で一つ教授しよう、この世界では

【指導者】というスキルが存在する

コレは戦争や模擬試験で自分の部隊を率いて適切な指示を自分で考えて出すことで手に入るスキルである

俺に関して言えば部隊どころか、模擬試験ですらないし誰も指示も出してないし、全員自主行動であるから誰も指導者というスキルを手に入れられてない

全く嘆かわしいわ…

さて、話が逸れたがこのスキルを持っていると自分の部隊に指示が通りやすくなるだけではなく、自分の部隊全体にバフをかけて強化できるということだ

しかももこのスキルを手に入れるのはそんなに難しいことじゃない

むしろ簡単である

①最初に数人見繕い自分のパーティーに勧誘する

②そして自分の指示を行き届かせてしばらく自分の手足の如く操作すれば大抵の人物は入手できる

しかも、コレは入手の簡単さの他に範囲、効果上昇率の良さが挙げられる、コレは指揮をする人物にとって垂涎もののスキルであるのだ

そしてコレがユクシクドラの下で何千年、何万年と戦争を続けている一番の要因であるらしい

まず、ゴブリンは数に物を言わして大量の部隊を作る、そして部隊長を作ってしばらく模擬演習を行い【指導者】のスキルを入手させソレらの部隊を統括する者を一人その時一番優秀な者を選んで訓練させる

コレによって元々バフの効果で強化されていた部隊が反則的なバフ祭りである、本来であれば数が圧倒的に足りなくて不可能な所をゴブリンは持ち前の生殖能力の高さで他生物共交合することで多大な子孫を残してきたらしいが俺からすると

気◯いはよタヒね

としか言いようがないゴブリンとかエロ同人とかでもそっち系に多数出演のクズ代表さんやんマジで生きててこっちに利ある?

あれ百害あって一利なしという言葉が最も似合う存在なんじゃね?マジでいらない死んでくれ

とまあ私怨をいつまでも募らせてもゴブリンがこの世から滅却されるわけじゃないので即刻終わらせましょう

まぁ、簡単に言うとゴキブ……ゴブリンは指導者と言うスキルを上手く使いソレこそゴキブ…Gの名を冠するアレの如くしぶとく生き残ってる訳ではありますがエルフ、オークと比べるとやはり個々の力が見劣りしてしまい今は劣勢であると

オークやエルフに関しては

オークは力に任して他の敵を蹴散らし

エルフは森に引き篭もって魔法を振り撒く災害と化しているそうだ

全く迷惑な話だよね?

そして本題に入ると、大商人はエルフ、オーク、ゴブリンに其々とある商品を持ち込んでいたらしい

ゴブリンには人類の武器を

オークには鍛治系の技術を

エルフには魔力伝導率の高い杖を

勿論戦争をしている種族への手助けは国際法で禁止されているが全てを取りこぼさないと言うのは不可能に近いらしい

けれど、今回のは規模がでかいから察知されたそうだ

そしてガサ入れに入って一週間が過ぎようと言う時に

「ふむ、ではコレからワシの1番の取引先行くから貴様らもついてくると良い」

そう上機嫌に言って大商人が向かったのはとある炭鉱であった

炭鉱の奥には武器工場があり鉱山で見かけるには異質すぎるナニかがゴロゴロ転がっていたそうだ

「銃か?」

一言そう溢すと

「多分」

と鈴山が即座に返す、同じことを同時に考えたらしく忌々しそうに舌打ちをしていた

銃なんてあってもどうせ碌なことになりゃあしない

コレは違う日本でも同じ認識らしい

そして、その異質な物を持ってエルフ達に商売をしようと持ちかけた時

異変が起きた

いきなり天が割れ、その間から多大な光と軍勢が地上に進出してきたそうだ

そこからは完全に怯え切っていて話にならなかった

が、

「完全に神の怒りに触れてね?」

そう呟くと全員が頭痛や眩暈がすると言った風に額に手を当てて天を仰いでいる

「全く銃なんて馬鹿げたモンを戦争に放り込もうとするから神様まで介入してくんだぞ?と言うか、そのまま戦争終わらせてくれれば良いのにな?」

そう呟くが、ソレがどれだけ都合の良いことかは自分が一番よく理解している

溜息を吐きながら怯えている蒼と言う人物の肩を叩いて

「悪かった、俺達が無神経にアンタのトラウマを刺激したなら謝罪するから……できれば案内役を買ってはくれないかな?俺たち金は持ってないけどソレなりに強いから用心棒としては役に立つよ?」

そう一息に言って蒼に問いかけると

「では、コレから私の主人の元に帰るから……その道中の警護を頼みたい」

そう絞り出す様に言われたのを最後に会話は途切れた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「それにしても随分な怖がり様だったな?」

その日の夜天幕を張りながら、他の暇そうにしている三人問いかける

「まぁ、俺たちは完全に無神論者じゃん?だから神様の軍勢もどっかのナンカって割り切れるからこうさ、怖がらずに済んでるけど、もし空の上の上に神の世界があって俺達に対して天罰を下す為に観察しているとしたら、ソレはソレで怖くね?」

そう音山が言うが

「逆に天罰を下してあげるよ」

そう守護天使の能力を発動しながら言う白には妙な安心感と恐怖心が湧いてくるのは普通の反応であることを祈りたい

「まぁ、姉さんの能力は天使というよりか悪魔のソレに近いからね」

ん?

「姉さん?お前ら姉弟なのか?」

疑問をすぐに口にできるのは俺の数少ない長所である、と昔妹から言われたことがある

なんでも大人になると些細な疑問でも知っているはずと言う固定観念に囚われる様になって自分で調べるがあまり理解できずに知識として定着してしまうので何でもわかる人に聞いて理解しようとするのは良い傾向だ、と言われたことがあったが

「うん、アレ?言ってなかったか?俺鈴山って苗字だけど旧姓は白、えっと説明が難しいけど、まず、姉さんの父親と俺の母親が結婚して、姉さんが生まれる、で、此処で二人が別れて姉さんは父親に引き取られる、で、俺の父親と姉さんと俺の母親が再婚、此処で母さんの苗字が白から鈴山に変わって俺が生まれると、で、俺と姉さん最近までお互いに親族だってことを知らなくて血みどろの決戦を繰り広げたこともあったよね?」

何でもない様に血みどろの決戦とか言う中坊とかこえーわ

「けどさあ、逆に何で血みどろの決戦を平気で行ったのよ?」

そう言うと

「えっとねぇ………「自分がこの世界の王だーー!!って馬鹿げたことを言って天使能力者の白を消そうと画策してきたコイツと戦う羽目になったんだよ」言わないでくれえええ音山さあああああん!?」

あー

「厨二病の発展系か」

厨二病の発展系ね

「ほらぁ、あの温厚そうな人にも呆れられたじゃあん!!もっとオブラートに伝える気とかないの!?」

と悲痛な叫びをあげるので多少の罪悪感を感じているのかな?と思って相手の顔を見ると

「いんや」

あ、こりゃあ全く悪気なく言ってるな

「全く………それ以上言うと姉さんにあのこと言うよ?」

あのこと?と一瞬考えようとしたら

「ブフゥ!!」

飲んでいた紅茶を思いっきり吹き出していた、どんな秘密だ?気になるな

「ねぇ、どんな秘密?」

少し気になって鈴山に詰め寄って問い詰めると

「姉さんに彼が惚れてるってことですよ」

へぇ、良いね

そう思いたったが吉日、思ったことはやらなきゃねぇ?

「ねぇ、白さん!!」

思いっきり向こうにいる白に向かって叫ぶと

「何?」

と少し不機嫌な白がこちらにくるので

「実は……ゴフウ!!」

まさかラリアットを敢行してくるとは

中々アグレッシブだね!

そしてしばらく気絶していると

「おーい?大丈夫か?」

そう言われて

「あー、全くアイツ加減ってのをわかってんのかねえ?」

そうぼやくと

「まぁ、アレでも十四だからね」

え?俺の一つ下だと?

「お前は?」

思わずそう問うと

「十一」

小6って………

「じゃあ、お前の姉は?」

もう一人も聞いてみると

「十二」

うん、お前の母親お前妊娠した瞬間に結婚(鞍替え)したな?

俺の微妙な顔を見て何かを悟ったのか

「まぁ、言いたいことはわかるよ、俺だって普通の家に生まれていれば『世界征服』や、『世界の帝王』みたいな馬鹿げたことは言い出さなかったよ……まぁ、結局俺は誰かの気を引いて自分のことで手一杯になって欲しかったんだろうな……自分の親が子にする様に…」

そう独白する様に告げる、その様子はまるで懺悔する様にも弱さを曝け出す様にも見えて酷く痛々しかった

そう、彼らは俺よりも若いのに大人の汚さや欲望に操られながらも戦っていると言う事実で忘れていたがまだまだ子供なのだ

グッと鈴山の頭を此方に引き寄せて頭をゆっくりと撫で始める

「ん?俺はそんなことされて嬉しい年頃じゃないけど?」

そう言いながらも口調はどこか嬉しげである

「黙って受け取れ………まぁ、お前らはよく頑張ったよ」

そう言うと

「ふふ、褒められるのがこんなに………だったとはね…」

途中声が途切れて聞こえなかったが本人が楽しそうなので良しとした

フラグってのはぁ!!

怖いよねぇ!!

(純然たる悪意)

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