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レールガン

さて、言いたいことがある

先程から俺が戦っている相手の口からリリー何ちゃらとかエク何ちゃらとかシンクロ何ちゃらとか

心当たりしかないことをぼやいているのだが

コレって訴えられたりしないの?

…まぁ、今はそんなことを考えている暇はない

しかも多分怒られはしないと思う

だってこれ一方通行のゲームだし

相手はデッキを持っているがどうやらデッキの備蓄は殆ど無限らしい

なんせ俺が今確認しただけでも数百枚は墓地と思われる場所に吸い込まれているが今だにデッキが減っている様子は確認できない

しかも、ソレどころか最初から減ってすらいない

そうなれば多分何か特殊な条件を突破しなければデッキ破壊は不可能

というか相手の頭を砕けば機器も破壊されないかな?

とまあ完全に脳筋の思考を展開していたが

コレは自分でも割とアリなのでは?と思っている

俺の【命の源泉】も意識が途切れれば能力は発動しない

この世界の能力は俺が思っているよりも自意識というのが重要になってくるのかもしれない

もしそうでないなら俺だけ意識に対する判定が厳しすぎるって泣くぞ?

とまあ俺の悲痛な叫びは誰にも聞き届けられずに星の彼方に消えていきながら

戦闘中というのを忘れながら溜息を吐いていると

〈…恐らく相手のライフをゼロに〉

「ソレはアウト、完全にアウト!何か特殊条件があるに決まってる!ウチの馬鹿は確かにめんどくさがりでサボり魔だけど他の設定を勝手に使ったりしない!」

「グフ!?」

「ん?今の声誰?」

〈…多分気にしなくてと思います、何処ぞの馬鹿がダメージを受けただけなので〉

そうして一瞬の間の後に相手が何かカードを掲げているのを見て

何かを考えるよりも先に足と腕が動いていた

刀の能力を発動させて相手のカードを奪いそして地面に向かってスライディングしながらカードを叩きつける

そうすると自分の後ろにモンスターが出現してくる

そこに出現するのは俺がかつて自分の手で確かに屠ったヘラクレスであった

一瞬驚いてカードを見てみるとそこには

「は!?コレ…何も書いてねーじゃん!あ、でもトラップとか魔法とかモンスターの種族やレベルは…あー分かってきたぞ!これのルール!」

自分で疑問を叫びながら自分で納得する答えを見つけてしまった

つまり、このゲームのルールでキーとなるのは自分の『記憶』と『経験』である

今まで戦ってきたモンスターとの経験と記憶によって自分が出せるエネミーの強さは変わり

そして、出せる数も限られてくる

例えば俺が一番強いと思うのはアザトースやリュエル

そしてイメージできないのはユグドラシルの所で暴れたと見られている人物である

俺の予想が正しければ俺が手も足も出ない

瞬きしている間に三途の川に沈まなければ上場と言わざるを得ない相手であるが

いつかは超えたい、そんな馬鹿みたいな英雄願望とも取れる破滅願望があるのは全員に秘密である

そして此処で問題なのは相手のモンスターがポンポン湧いてくることである

まるで一人で万の軍勢と戦っている気分である

相手は一切逃走の崩れない無敵の傀儡兵のような殺気を醸し出しているので

正直ちびりそうになる程怖い

そう思いながら相手の複雑な攻撃をしてくるので俺もカードを奪って操作してみたいと思ったのだが

思ったよりヘラクレスの脅威がヤバかった

なんせ俺が想像していたのはある程度敵を蹴散らした後に沈んで

「よくやった、あとは俺にまかせてゆっくり眠ってくれ」

みたいな臭いセリフを俺が吐けると思って期待の眼差しをヘラクレスに向けていたが

ヘラクレスはソレを俺からの純粋な期待だと受け取ってしまったのか完全に俺の想像を超える強さを発揮している

なんせ突撃だけで数人の敵が蹴散らされているのでそいつの突進がどれだけ強力かわかる

え?なんで突進しただけなのに強いってわかるのか?

いいことを教えてやろう

まず俺が現在戦っているのは誰か?

王国最強の一角と俺が目している相手だぞ?

そんな相手がカードにして戦うなんて

コレで雑魚でしたみたいな冗談があるんだったら俺はそいつをミンチにできる確信があるぞ?

そう思いながら遠くから射撃された弓矢を素手でキャッチする

方向と威力さえわかれば技術でキャッチすることができる

ポイントとしては矢が回転する速度で回転させながらキャッチして弓矢と同じ進行方向に歩いていく

コレが案外重要なのである

此処で下手に矢より速く回転させて仕舞えば必要のな皮膚まで怪我を負ってしまう

そうして相手の矢を何処かに放り投げながら矢が放たれた場所に移動しようとすると

相手は俺の態度に完全に怒ってしまったのか懐から剣を取り出して般若の表情でこちらに向かって歩いてくる

おうおうおう、生成りのソレより怖い表情を浮かべながら



相手が立ち上がって警戒に当たっていた時にいきなり顔面に衝撃が走ったら人間はどうなるのか?

その答えは簡単である

そちらにも警戒があったのならば簡単に見抜くことかできたのであろうが

警戒してない状態では簡単に頭から倒れてしまう

あまりの衝撃に脳みその内部を確かな感触と共にシェイクされてしまい一瞬で倒れてしまう

本来であればすぐリタイアしなければならない

しかし今此処で逃げて仕舞えば確実に俺は誰にも顔向けできなくなる

そう思って刀を前に構えがら一歩前に踏み出す

「…みたことのない型だ」

「…コレは異界の世界の技術だ!」

そう叫びながら指一本でジャンプをふると

自分の通った場所を綺麗に通るように真空の刃が通り過ぎている

全く…こんなん空間ごと切り裂いていく無理ゲー系の必殺技であることを確認するが相手はそれだけでなく腕に紫電を纏い始めた

最初はコイツチートコード使いやがったなと思ったが

別に今俺がやってるのはカード同時を戦わせるタイプのカードゲームではなくプレイヤーも自発的に戦闘OKタイプのカードゲームなのだと理解するのに思いの外時間がかかってしまった

そのことに一瞬で気づけなかった自分に確かな恥を感じながら俺もカードを一枚引き抜こうと更に接近戦を演じていると

「んな!?」

今まで簡単で行動を簡単に先読みできたはずの相手の行動がいきなり読みづらくなってしまった

今までゲームで此処に攻撃が来るよ!みたいな完全にチュートリアル的な感じであったが

いきなりレベルが4、5段階上がった気分になるのは決して気のせいではないだろう

そう思いながら相手の不思議な行動に翻弄される

相手が選択した武器は俺の刀より短い両手剣

本来ならばもう少し長い武器を使うか片手で使うはずの武器をまるで重さがあるとでもいうかのように両手で鈍重に尚且つ一撃に特化させるために無駄を極限まで研ぎ澄まされた洗練された動き

正直今の俺が戦いたくない相手ではあるが

逆に相手は俺のことを逃したくないと思っているだろう

なんせ国で一番の重要機関であるはずの王城にむざむざ侵入してきた無法者

今後の快適な生活で邪魔を絶対されたくないタイプだと思う

俺なら

今まで戦闘をしてみて、一つ気がついたことがある

コイツは相当強く、そして自分のルールに極端に縛られている節がある

なんせ最初は王様を守っていたのだ

コイツと戦ってわかるのは極端なマイペース

自分の好きな音を好きなタイミングで出して

邪魔になるような輩がいたら普通に鈍器で殴打してくるタイプのヤバい奴

多分殺人鬼やシリアルキラーとかはこういう人間が今後なっていくんだろうなってのが瞼の裏にありありと浮かんでくる

まぁ、この情報はいらないな

まず最初に言っておくと俺と相手の実力はソレなりに離れていて

現在俺がモンスターに囲まれているのにヘラクレスの救援に行かないのはひとえにアイツが自分一人で完全に鎮圧できるからと思っているからである

そしてコイツ自身は極力無駄な動きをしていない

無駄を極限まで削ぎ落としてまるで自分こそがルールだからというような感じで精神内部を作っているので

おれ個人として思っている

そしていてからしてみればようやく自分が見つけた安住の地をむざむざと自分の領域に入れてたまるかというかのように

とても怖い目をしながら俺に向かって突撃してきた

恐らく俺はコイツとは仲良くできない

だって俺は戦闘狂ではない

こんな口の端から涎をたらし……ああ、もうやってやらあ!!

心の中でヤケクソ気味に叫びながら肩幅に軽く足を開きながら構えを取り

俺の顔面を狙ってくる相手の拳をあえて流さず回避する

鼻と鼻の先が激突してしまうかもしれないほどの近距離で戦うが

相手は紫電をエンチャントしてのけた

自分体に衝撃で爆発するみたいな馬鹿みたいな装置や能力がくっついていても全くおかしくないので下手に殴れないのである

であればできれば俺はなるべく戦わずして勝ちたいのだが

できれば俺は戦いたくない

個人的には麻薬はダメとわかっているがソレは俺個人の感性である

実際麻薬というのは国境線を越えれば違法、合法の違いがあり

場所によっては嗜好品として用法を守れば一般人でも簡単に入手できてしまう

誰のツテがなくても時間さえあれが簡単に手に入れられるタイプの麻薬ならば簡単に蔓延してしまうが

結局俺は買った方にも責任はあると思っているが

作った方にも責任はあるので今回はとことんボコしていきたいと思います

相手が大きく振りかぶってこちらに突進してくるがソレはフェイントで振りかぶる直前に急ブレーキを踏みながら器用に大剣を軸に回転しながら腹で此方を捉えようとするので

此方も猫のように体を丸めながら回転して地面に着地すると

着地のタイミングを合わせるように振り切った大剣の勢いを利用するかのように一回転しながらこちらに向かって攻撃してくる

即座に刀の能力を発動して此方に突進してくる大剣を引力で引っ張って後ろに即座に引かせるが

相手からしてみればまるで自分の大剣がいきなり自分の意思で下がったように思えて驚いているのかもしれない

「…なんで大剣が大きくなってんだ?」

なにコレ珍百でも出てきそうな感じのホラー映像

戦ってる最中なのに特になにもしてなかったのにいきなり巨大化した大剣の謎を追え!

みたいな特集が組まれても一個人としては全くなにも不思議に思わない

というか個人的には今すぐにでも調べて欲しい事案である

そう思いながら相手の一挙手一投足に注目していると

〈恐らくですが知念武器だと思われます〉

知念?インテリジェンスウェポン?

「あー、RPGやSF系だと偶に見かける『意思のある武器ね』最近だとマイナーすぎて完全に忘れられてる節が微かにある死に武器ね」

「言い方よ」

〈…もう少しオブラート言えないのですか?…ソレにこの世界にあるインテリジェンスウェポンはボッチには必須の〉

解せぬ、なんで俺がノアにボッチ認定にされてるとかそんなことは今すごくどうでもいい

いや本当は全く良くないんだけど

なんで俺と戦ってる的にも同情されないといけないのか全くわからない

「…さて、インテリジェンスウェポンの話は今度ゆっくり聞くとして…今は目の前の楽しみを取りますか」

そう言ってゆっくり刀を構える

相手は手加減して勝てるような簡単な相手ではないとわかっているのでゆっくりと体に力をこめていく

「……そうだな本当ならゆっくり語り合いたいところだが…そんな時間も立場もないからな」

そう言いながら悲壮がこもった眼差しで此方を見つめてくる相手の顔は何処かの誰かと重なる何かが……

そう思ってぼうっとしていると

「ドン!」

顔のスレスレを通り抜けるような轟音と共に

後ろの壁が破壊されていた

一瞬体が反射的に反応して横にずれていたから良かったものの

俺が移動していなければ完全に顔面を潰されていた

俺は一瞬動揺していた

一瞬、そう一瞬だけ相手と和解できる方法がわかったかのように思った瞬間に

今まで一番の純然たる凶悪な悪意が叩きつけられた

本来なら恐怖で腰が抜けてもおかしくないほど怖い思いをしているが俺は見なければならない

俺をここまでは叩きつけた元凶たる災厄の化身を

目の前からゴウゴウと音を立ててとんでもない排気音と熱を出しているソレを

前世で一度お目にかかったがソレを僅かに超えるような体躯に

黒光りした砲身

その口からは悪意すら感じさせる悠然たる紫煙が揺らめくように出ており

こんな時でなければ完全に見入っていたであろうソレは

前世で中学、場所によっては高校の必修科目の内に習う

凶悪兵器の一つ

人の目には捉えることすら不可能

そして回避不可能、ソレこそ異世界の戦士でもなければ回避もできない

レールガンであった


さて最近約束を全く守れていないので少しサービスで小話をしていきたいと思います

名付けて(名付けるほどでもないけど)

チョコっと小話

今回のゲストは地龍君です



「さーて地龍君、今回から少し趣向を変えてみたんだけど?どうかな?」

「…正直に言うと悪くないな、こういう機会はなるべくあるほうがいい」

「………………あれ?思ったより素直」

「お前は人のことなんだと思ってんの?あと屑度合いなら、お前のほうが上だからな?」

今日は此処まで作者が昨日まで家庭内戦争を行っていたからライフと小説のストックがもうありません

明日投稿が途切れたら

そういうことだと思ってください

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