ちょっと天変地異をお見舞いします
「お前が偽聖女であることはわかっている、レティシア!」
「な、何をおっしゃっているのですか、殿下!」
「真の聖女はここにいるレイナだ!俺は知っているんだからな。お前がレイナにしてきた嫌がらせの数々を!自分が聖女じゃないからって、真の聖女であるレイナを虐めるだなんて恥ずかしくないのか!?」
「私には全く覚えがありませんが…。そもそもレイナ様が治癒士で治癒能力を持っていることは存じ上げておりますが、レイナ様は聖なる力を持っていらっしゃるのですか!?」
「殿下〜、レイナ、怖いっ。」
「お前は聖女ではない。婚約を破棄し、レイナと婚約する…と言いたい所だが、せっかく受けさせてきた妃教育が無駄になってしまう。だから、お前は側妃として迎え入れよう。拒否するなら国外追放だ。」
なんだこの惨状。
私が力を与えた聖女が舞踏会で偽呼ばわりされた上に聖女でもなんでもない娘が聖女だって言い張ってるのを皇子が認めてるんだけど。
しかもこの皇子、聖女の婚約者の第2皇子じゃない?
◆
私はエルフィナ、この世界の女神をしています!
私は世界の歪みを消し去ってもらうため、定期的に私の力を各国につき1人の少女に与えている。いわゆる聖女だね。定期的にっていうのは、その聖女が亡くなったらまた誰かに力を与えるっていう。
今、聖女が追放されようとしている国『グランカトラ』の、この世代の聖女は言わずもがな侯爵令嬢のレティシア。
なのに、平民あがりのレイナとかいう娘が聖女ヅラしてレティシアを貶めている。なんだこの状況。
言っとくけど、私が力を与えたのはレティシアだけよ?レティシアが拒否して国外追放になったら、困るのはあなた達でしょうが。
レイナは聖女じゃない。わざわざレイナに力を与えるなんことてしないし、そもそもレティシアがどこに居ようが『グランカトラの聖女』はレティシアなの。国からいなくなったところで聖女の代替わりは起きない。
私責任取らないよ。グランカトラだけ贔屓にすることはできないもん。もうちょっと様子見るか…。
◆
「レティシア…!頼む、皇族との血縁が欲しいんだ!この際側妃でもいい!」
レティシアのお父さん、イグニス侯爵は娘を道具として見てるのかしら。
「せいぜい私を裏から支えることねw」
レイナは偉そうにレティシアを煽っている。
「…わかりました、とりあえずは受け入れましょう。」
「なんだか上から目線なのが腹立つんだが。迎え入れてやるって言ってるのは俺なんだが。」
「…。」
レティシアは黙ったまま会場を出ていってしまった。
「レティシア。レティシア!」
「!?だ、誰ですの、あなたは!?」
私はレティシアの様子を見るために下界へ降りてきていた。
「…金色の髪に金色の目…もしかして、エルフィナ様…!?」
「そうよ、よく覚えてたわね。」
「忘れるわけがありませんわ!」
今の私の姿は神殿でレティシアに力を授けた時レティシアの前に現した姿だ。まあ普段の私とあんまり変わりはないけどね。髪がちょっと…と言うかだいぶ短くなったくらい。普段の私は身長くらい髪があるけど、流石に下界では長すぎて邪魔だから短くしてる。
「…もしかして、国から偽聖女扱いされた私の聖女の力を回収しに…?」
「そんなことしないわよ。回収なんてできないもの。」
「…レイナ様にも力をお与えに?」
「そんなわけないでしょ。各国1人以上に力を与えていたら私の身が持たないわ。」
レティシアは私がレイナに力を与えていないことに首を傾げた。
「では、レイナ様はなぜ聖女扱いされているのでしょう?」
「私にもわからないのよ。…まあ、この国の聖女はレティシア、あなたよ。この国の命運はあなたにかかっている。…あなたの好きにしていいわよ。」
そう言うと、レティシアは困ったように笑った。
「当分は皇城に残りますわ。…レイナ様は政務の教育を受けていませんから。レイナ様が仕事を始めるまでは残ります。」
「…本心は?」
「…あのおバカさん2人だけに任せていればいつか国が滅亡しそうですから。」
あなたが国外に行くだけで滅亡するわよ…と言うのは飲み込んで頷いた。
◆
レティシアが偽聖女扱いされてから3日。
すでに私の怒りは爆発寸前☆
レティシアは皇城内であの第二皇子…名前なんだっけ…ああ、ヴィクターだ。ヴィクターとレイナ、一部の侍女やメイドなどから嫌がらせをされていた。
まあ強調するように「偽聖女様」と呼ばれたり、ドレスにお茶をこぼされた時もあった。
レティシアは私の大事な大事な聖女の1人なのよ!って言うかレティシアほど優秀な聖女って多分今後300年は出てこないわよ…!
聖女は普通の人より神聖力の器が段違いで大きいから私と同じ力を使っても大丈夫ってことで力を与えているんだけど、レティシアは器もすっごく大きいくせして神聖力の回復ペースもものすごく早い。
たまにレティシアと同じタイプの人っているんだけど、聖女の代替わりと重なるのは少ないの。
…ちょっとさ、レイナ達に警告しといたほうがいいよね。
レイナが怖がりそうなもので警告するか。…雷とか?ほとんどの女子が好きではないはずよ。
そう思って見ていると、ヴィクターに説得されたレイナがそれまでめんどくさがってたけど初めて祈りだした。
「灰色の雲を呼んで…っと。『雷、皇城に落ちろっ!』」
そう言って雷を落とした。
◆
「レイナ!そろそろ民が怪しがり始めている。いい加減めんどくさがらずに祈りを捧げてくれ。」
「…わかったわよ!祈ればいいんでしょ、祈れば!」
そう言ってレイナは祈り始めた。内心、「こんなことやっても意味ないじゃない!」と思いながら。
すると、だんだんと辺りが暗くなってきた。
ピカッ ドーン!
「ぎゃあ!」
いきなり皇城に落雷した。
「大丈夫か、レイナ!」
「か、雷怖い…。」
続けざまにもう2回、ドーンと大きな音が鳴って皇城もしくはその近くに落ちた。
「れ、レイナもう無理っ!」
レイナはそのままどこかへ走り去ってしまった。
その日から、レイナはまた祈らなくなった。レイナ曰く、雷が落ちるのが怖いらしい。
レティシアはずっと政務にかかりっきりで皇城にこもっていた。
レティシアが聖女の役割を果たせなくなってからすでに5日ほどが経とうとしている。
周りの国では異変を察知し始めていた。
レティシアの祈りと儀式がないから、グランカトラを護っている光の結界がだんだんと崩れてきているのだ。
「陛下!大変なことが起こっております!聖女様はどうされたのですか!?」
朝一で謁見の間に飛び込んできたのは神官だ。その神官は慌てた様子で皇帝にこう告げる。
「光の結界がだんだん崩壊し始めております!聖女様に結界を張り直していただかなくては…。」
「…その聖女がだな、なぜか執務室に半ば閉じ込められている状態で役割を果たしていないのだ。ヴィクターがやらかした。」
「やらかした、とは…?」
「レティシア殿を偽扱いし、政務を押し付けているらしい。レイナと言う平民の娘が聖女として崇められている。」
皇帝がそう言うと、神官はとても驚いた。
「レティシア様がお祈りされないとこの国は終わってしまいます!なんとかできないか、神殿で模索いたします。」
そう言って神官は謁見の間を出ていった。
一方のレイナとヴィクターは街で遊んでいた。街ではレイナとベッタリなヴィクターを見て訝しむ声がちらほら上がるが、2人は特に気に留めていないらしい。レイナ聖女説を推す人が圧倒的に多いからだ。
「殿下ぁ、レイナこのネックレス欲しい!」
「ああ、いくらでも買ってやる!お前は俺の婚約者だからな!」
そんな具合で2人は散財しまくっていた。
帰ってきた2人に対し、レティシアが散財をやめるよう言うと、ヴィクターが
「そうやってレイナを虐めるんだな!?お前は物買い放題なのにレイナはダメってどうなんだ!?」
と怒鳴りつける。
ヴィクターは皇帝と、兄である第一皇子のルイスが自分たちの味方だと思っているようだけど、皇帝は呆れているしルイスはレティシアのサポートに回っていた。
でも、民衆はなぜかレイナが聖女だと思っているらしい。ついこの間までレティシアを聖女だと崇めていたのにだ。おおかた、平民の娘が聖女である方が嬉しいんだろう。
◆
下界はこんな感じか…。
聖女であることを手っ取り早く確かめる方法は、“神おろし”。私が憑依することで聖女だって証明できる。私が憑依したらその人の神聖力を大量に消費するからね。聖女じゃなきゃそもそも憑依の器にできない。
と言うことで、“神のお告げ”、発動!
“神のお告げ”っていうのは神殿にお告げをすること。
そのまんまだね。
神官はみんな神聖力が高いから、私の声を聞くことができる人が多いの。
たま〜に下界に来た私を見ることができる人もいる。
神殿で祈っている神官に向けて私はこう言った。
『神おろしを行い、真の聖女を知らしめよ。』
これで、明日か明後日には神おろしの儀式が始まるんじゃない?
◆
神殿にお告げが降りたことで、レティシアとレイナは神殿に呼び出されていた。
「今からお2人には“神おろし”の儀式を行っていただきます。
女神エルフィナ様が降りられた方が真の聖女となります。」
周りには皇帝、皇后、ルイス、ヴィクターやイグニス侯爵家の人たち、証人として平民7人がいる。
私は下界に降りる準備をしていた。
レティシアとレイナの様子を見ると、レティシアは冷静に立っていたがレイナはどこかそわそわしている。
レティシアが祈り始めると、レイナも慌てたように同じく祈り出した。
神おろしが成功すると、目の色が金色に変わる。また、私が憑依している間は憑依された人の意識はなくなる。
下界に降りてレティシアに憑依した。
立ち上がって周りを見ると、横のレイナとヴィクターが真っ青になっているのが見えた。
『グランカトラ帝国、真の聖女はレティシア・マリエール・イグニスである。説明しろ、この娘は誰だ。』
いい機会だし、私はそう言ってレイナを指す。
「レイナ・ティシェル…こ、この国の聖女でございます…。」
皇帝にどつかれてヴィクターがそう言った。
いや、違うだろ。レティシアが聖女だよ。
『この国の聖女はレティシアである。このレイナと言う小娘は反逆者と言うことか。』
「…。」
レイナは黙ったままだ。
まだまだレティシアの神聖力には余裕があるから、私は続けて言いたいことを言うことにした。
『レティシアはグランカトラ歴代最高に近い聖女である。
追放にしようとした者がいるだろう。レティシアが国外に出れば一瞬でこの国は滅亡するぞ。』
そう言うと、ヴィクターの顔がさらに青くなる。
そろそろもういいかと思い、私はレティシアから出た。
レティシアは少しきょろきょろした後、スッと元の位置に戻り手を合わせた。
「この国の聖女はレティシア・マリエール・イグニスである!」
大神官がそう言い、拍手が起こった。
◆
下界から戻ってくると、仲のいい別世界の女神、メルベールが遊びに来ていた。
「メルベール、久しぶり!」
「久しぶりね。ねえ、あなたの世界の国が1つやばいことになってるってほんと?」
「うん、ホント。聖女の偽物が現れて本物の聖女が偽扱いされたって言う。さっき憑依してきたからとりあえずは大丈夫だと思う。」
「相当怒ってるわね?」
「当たり前じゃない。」
次の日、私はまたレティシアの様子を見ていた。
レティシアが聖女に復帰したことで、国に近づいてきていたモンスターの大群が後退しているらしい。
レイナはなぜかそのまま皇城にいたけど、相変わらずヴィクターにべったりでヴィクターもレイナを甘やかしていた。
一方で、レティシアにはルイスが近づいている。
今回の件でヴィクターに継承権がなくなったらしい。だから、次期皇帝はルイスなの。まあルイスなら安心かな。
ルイスも神聖力強めだからか、結構女神信仰が厚いんだよね。レティシアにも優しいし。
「レティシア、今日から政務はこれだけだよ。」
「ものすごく少なくなりましたわね…。」
「ヴィクターには王弟としての役割をこなしてもらうために今まで以上の仕事をさせている。」
レティシアの仕事量が格段に減ってるから、レティシアの聖女としての勤めに当てられる時間も増えたし、レティシアの自由な時間も増えた。
◆
これで順調…かと思ったが、レイナの嫌がらせは続いた。レイナは皇城のメイドや使用人を味方につけていた。
「レティシア〜、邪魔ぁ!」
そう言ってレティシアにゴミを投げたり、朝に侍女と一緒に入ってきて冷水を浴びせたりした。
しまいにはレティシアを閉じ込めて、聖女が直接浄化に行かないといけない案件が無理になってしまったり。
レティシアへの嫌がらせは日に日にエスカレートしていった。
ちょーっとこれは流石に許せない!
最終手段使うか…。
最終手段っていうのは、ズバリ天変地異☆
レティシアが聖女であることが証明されたはいいもののいまだにレイナ信者が多いせいでレティシアの扱いはあまり良くなかった。
ってことでブチ切れた私は警告として、首都近くにある山を1つ消し去ることにしました☆
レティシアには事前に知らせてる。
ちょうどレイナが嫌がらせでレティシアを部屋に閉じ込めた日に決行!
『山よ消し去れ!』
そう言ってしばらく待つと、いきなり山が崩壊し始める。あ、街に被害はない予定だから大丈夫だよ!麓にある皇子の別荘は巻き込まれるけど。
あっという間に山が1つ、崩れて無くなりました☆
◆
「レティシア様!ご無事ですか!?」
部屋に閉じ込められていたレティシアは3時間ほどでようやく解放された。
解放され、外に出ると皇城内が騒がしかった。
「何かあったの?」
「それが、街の近くにある山が大規模な土砂崩れを起こしまして…。」
着替えを終えたレティシアが本を読んでいると、ヴィクターとレイナが部屋に飛び込んできた。
「何してくれんのよ!」
「俺らの別荘が台無しなんだが!?」
レティシアが何が何だかわからず困っていると、後ろから鬼の形相をしたルイスが出てきた。
「ヴィクター〜?」
「ヒッ。」
ルイス心底怒った様子で2人に言った。
「お前らがレティシアの邪魔をして聖女のお勤めをさせないからだろうが。
今朝、神殿にお告げがあった。『女神、怒ったぞ!』だそうだ。
お前らがレティシアを虐めるから女神が怒って災害を起こしたんだという結論に至った。」
「はぁ?レティシアがレイナを尊重しないのが悪いんだろうが!
聖女だとはいえ、俺の婚約者はレイナだ。レティシアはレイナより立場が下なんだぞ!?」
「ヴィクター〜?」
「い、いひゃい!」
ルイスはレティシアを下に見るの頬を思いっきりつねった。
「とにかく、ヴィクターは自室謹慎、レイナは皇城出禁の処分が下った。父上も相当怒っているからな。」
◆
レイナが皇城に来なくなってからしばらく経った。レイナはいつも皇城に入ろうとするけど門前払いされるらしい。
レティシアが聖女として戻ってきてから結構経ったから、グランカトラは大分落ち着いてきている様子。
でも、何故か皇城が騒がしかった。
なんだろうと思ってよく見てみると、レティシアのいる部屋の人の出入りが激しかった。
「早くするんだ!解呪士はまだか!?」
「まもなく到着されるようです!」
どうやらレティシアに呪いをかけた輩がいるらしかった。
犯人は…命令主はレイナじゃん。でもこれは細工が細かすぎて犯人探しが始まってもレイナまで行きつかないかも。
ほんっと、この国って聖女をなんだと思ってるの?普通どの国でも、王族を暗殺しようとする人はいるけど聖女を暗殺しようとする人はいないわよ!
聖女がいないと困るのはみんな一緒だもん。
マジでいい加減にしてよ…。もうちょっとお灸を据えましょうか。
嵐でも起こす?
レティシアに好意的な人も多いから心苦しいけどちょっとやってやるか。
レティシアがいないとこんなことが起こり続けるよってね。
『嵐よ、起これ!』
そう言って嵐を起こし、ヴィクターの部屋の窓やらレイナの家やらレティシアをいじめる使用人・貴族達の家を破壊してやった。
◆
国内では大混乱が起こっていた。
嵐のせいで、モンスタースポットって言うモンスターの巣が破壊されたって言うニュースが流れたから。
ちょっとやりすぎた!
まあこれはレティシアがなんとかしてくれる。
予想通り、騎士団と一緒に討伐に行ったレティシアの浄化でモンスターはいなくなったし巣も無くなった。
◆
私は、レティシア達に会いに行くことにした。
レティシア、ルイス、皇帝、後何故かヴィクターも一緒にいるタイミングで下界に降りると、レティシアがお辞儀した。
一瞬何が起こったのかとぽかんとしていた皇帝とルイスも慌てて膝を折った。
ヴィクターだけが立ち尽くしているとルイスが無理矢理膝をつかせた。
「久しぶりね、レティシア!」
「お、お久しぶりです、エルフィナ様!何かございましたか?」
「レティシアの様子を見にきたのよ。」
私たちが話していると、皇帝が話しかけてきた。
「お話中申し訳ない。…エルフィナ様、と言うのは本当のことなのだろうか?」
「ええ、私がエルフィナよ。レティシアとルイスがいるから神聖力の少ない2人にも私の姿が見えているのよ。」
「お、おい女神よ。レティシアなんかからは力を奪って代わりにレイナに…。」
そこまでヴィクターが言ったところで皇帝に打たれ口をつぐんだ。
「エルフィナ様になんて失礼な…!ここ最近立て続けに起こる災害はエルフィナ様の怒りによって起こっていると結論づけられたばかりだろうが…。」
「エルフィナ様、愚弟が申し訳ございません。」
国のトップと次期トップはまともらしい。
流石に神聖力のない2人にも私が見えるようにしようと思うと神聖力の消費スピードがとてつもなかった。
そろそろ帰らないとレティシア達が大変だろうから最後に1つだけ伝えたいことを言って帰ることにした。
「聖女がいないと国は終わる。その事を忘れないで。聖女は私が力を与えた特別な存在よ。
この先また聖女が軽視されるようなことが起これば…もっと大きな天変地異をお見舞いしちゃうから。
じゃあね、レティシア達がそろそろ神聖力足りなくなってくるかもしれないから帰るわ。」
◆
それから1年ほど。レティシアが軽視されることはなく、レティシアは聖女の勤めを立派に果たしていた。
また、レティシアは皇太子になったルイスと婚約したらしい。でも、聖女としての勤めもあるから女官を新しく雇ってその女官がレティシアの…皇太子妃の政務を手伝っている。
また、ヴィクターは改心して、次期王弟としての役割をしっかり果たしているけど、レイナは改心せず、ヴィクターに婚約を破棄された苛立ちからまたレティシアに危害を加えようとしたらしい。
すでにルイスと婚約していたレティシアに危害を加えようとしたことでレイナは処刑されてしまったとか。その時にレイナが人間ではなく悪魔だったことがわかったらしい。
レイナは魅了の力を使ってヴィクターに取り入ろうとしていた。
ヴィクターが自室謹慎になった時にレイナと離れたおかげで徐々に魔法が解けてきたらしい。
レティシアがグランカトラの聖女としては初めて“破邪の大魔法”を成功させたおかげでモンスターが襲撃してくることもなく、グランカトラは平和な国になったのでした。
思いつきで書いたため中途半端な長さになったので連載ではなく短編にしました。
面白かったら評価お願いします!