8話 最後のお話
怪物は前に修理を手伝ったのでどんなに疲れるか知っています。せめて何か食べさせてやろうと思いました。怪物は山に帰ると餃子を作りました。知っている料理はこれだけです。元気になるように沢山、何百人分も作りました。そうして村人にギョウザをふるまいました。みんな喜んで食べました。みんな美味しい美味しいと食べ、子供も食べました。 怪物はそれを見届け帰ろうとした時、子供が怪物の前に来ました。
「ありがとう!!」
怪物はビックリしました。生まれて初めてお礼を言われたのです。村人達は怪物を囲みました。「ありがとう!!」 「ありがとうございます!」 「サンキュー」「ありがとう」
たくさんの、沢山の「ありがとう」。
怪物は目が熱くなってきました。目から水が出てきました。でもなんだかとっても嬉しくてたまりません。こんな事は初めてです。
子供が人だかりをカキわけギョウザの皿を持って怪物の前に来ました。
「食べてみなよ。君の作った餃子だよ」
怪物はちょっとためらいながらも、皿に乗った自分で作った餃子を食べて見ました。
「!!」
あの時、初めて食べた時と同じ味!!
怪物はニンマリ!! 子供もニンマリ!!
村人も全員、ニンマリ!!
それから、怪物は村の外れに餃子屋さんを開き、村人は家族と同じようにつきあい怪物は幸せに暮らしました。
いつまでも、いつまでも・・・・
終わり
丁寧に皮に具を包んでゴマ油で焼き上げたらおいしく頂く・・・最高です。
どんなにおいしい餃子屋さんでも家庭でお母さんと作った餃子にはかなわないかもしれません。
稚拙な文章でごめんなさい。 感想などありましたら、なんでも送っていただければ感無量です。