5話
橋を直している村人たちは怪物が手伝い始めたのでビックリ。怪物は力持ちでどんな木材も鉄一人で運べました。早く餃子を食べたい一心で怪物は頑張りました。こんなに頑張ったのは生まれて始めてです。しかしそれでも橋はなかなか完成しません。夜は怪物が壊した家の修理を手伝いに行きました。家もちっとも直りません。怪物は汗を一杯かいてとっても疲れました。
「こんだに疲れるなんて・・・」
怪物はなんだかとっても人間に悪い気持ちになってきました。何日も何日もかけてやっと
完成しました。怪物は急いで子供の家に餃子の作り方を聞きに行きました。子供もまさか怪物が最後まで手伝うとは思わなかったのですが約束なので教えてあげる事にしました。
「じゃあ、とりあえず作ってみなよ、教えてあげる事があったら教えてあげる」
せっかく直した家に怪物は大きすぎて入れないので外で、怪物は自分の知っている餃子の作り方で作りました。子供はそれを見ている内にびっくり自分の作り方と全く同じだからです。教える所なんかありません。
出来た餃子を怪物は食べてみます。やっぱり
あの時の子供が作った餃子ほど美味しくありません。怪物は子供を、見つめました。
「う~ん・・教える所なんか何にもないよ」
怪物は怒って子供に迫りました。
餃子の皮は小麦粉、ラード、塩、お湯(水でもOK)で耳たぶほどの硬さまで練るのですよ。