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3話
「ほわあああぁぁぁ」
思わずため息をつくほど美味しい。子供はギョウザに夢中になっている怪物の腕から逃げ出しました。
「もっと食べたい。ギョウザ・・もっと」
急いで逃げ帰る子供が振りかえると怪物が追ってきます。子供は一目散に走りました。怪物の手が子供の背中につきそうになった時、子供はなんとか家に入れました。家中の鍵、雨戸、カーテンも閉めました。
「これで大丈夫・・・」
子供がほっとして胸を撫で下ろしていると恐ろしい音がし始めました。家中の家具や壁が揺れ始めました。
ズガガガ------ン!!
怪物は床を残して家の壁ごと持ち上げました。子供はビックリ!
「ギョウザ もっとよこせ子供」
子供は泣きながらも抵抗しました。
「お前なんかに作ってやるか!お前ののせいでお父もお母も働きっぱなしなんだぞ!」
子供の言葉に怪物は大笑い
「フハハ 人間バカ オデが一振りで壊してしまえる物、何日もかけて作る。バカバカ」
子供はよけい怒りました。
「絶対お前なんかに作らない!帰れ!!」
怪物は持っている家を戻して言いました。
「わがった・・・」
作者は餃子が大好きです。