第68話「Bブロック①」
野球小説:ただ最強~春夏甲子園大会を5季連続優勝するまで~UPしました。
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Bブロック準々決勝をかけた2試合
まず登場したのは西湖大山辺高校だ。
「あれが西園寺だ」
観客がグラウンドに入ってきた西湖大山辺高校のメンバーを見て歓声をあげる。
世代別代表CFの西園寺 学
身長192cmの体躯で圧倒的なフィジカルを生かしたプレーは
そこら辺の高校生DFではまったく歯が立たない。
西湖大山辺高校の攻撃はシンプルイズベスト。
これから始まる試合で存分に発揮した。
両サイドウイングが徹底的に1対1を仕掛ける。
抜ければマイナスからのクロス。
抜けなければそのままアーリークロス。
とにかく西園寺にめがけてボールを集める。
足元でのワンタッチプレーも上手な為、次々とボールをゴールに叩き込む。
スコアは5対3。
決して盤石ではない守備陣を圧倒的な攻撃力でカバーする
西湖大山辺高校のサッカーが現れた試合だった。
「また止めた~」
2試合目も盛り上がる試合が行われている。
今実施されているのはPK戦だ。
お互い5人ずつキッカーがペナルティマークからシュートを放ち
守るGKから何本決められるかで勝敗を分ける。
歓声が沸いている理由は、これで3本中3本止めたGKがいたからだ。
止めたのは暁川高校GKのメンディだ。
2mの身長をいっぱいに使って、相手キッカーのシュートをばっちり止めている。
PK戦のスコアは3対0。
西湖大山辺高校への挑戦権は私立暁川高校に決定した。
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