第65話「Aブロック③」
野球小説:ただ最強~春夏甲子園大会を5季連続優勝するまで~UPしました。
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<帝東サイド>
大越 武
帝東高校を語る上で忘れられない人物だ。
監督として何度も全国制覇を経験している名将だ。
今年の冬の選手権大会を最後に勇退を表明している。
重苦しい雰囲気の中選手が集まり大越監督を中心にミーティングが始まる。
「今日からが本番だ。
相手はノーマークな高校だが、ここまで来るからには強敵なのは間違いない。
だが、自分たちのサッカーをすればまず間違いなく勝てる相手だ。
お前たちの後ろには何人もの控え選手がいることを忘れるなよ。
松山、あとは任せたぞ」
そう言うと大越は席を外す。
「いつもどおり圧倒する。
たかだが予選だ。わかってるな。
俺たちが王者だ。行くぞ!!」
松山の激にレギュラーメンバーをはじめ1軍のメンバー全員が呼応する。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
<江戸山中央高校>
隣で気合が入った円陣が聞こえる中、Aブロックの挑戦者は静かにミーティングを行っている。
江戸山中央高校を率いるのは、清水監督だ。
経歴は大学サッカーまでは経験はあるが、
なんとか2軍で食らいついていたような選手だった。
そんな監督が作り上げたサッカーが全員サッカーだ。
「いいか、俺たちはエリートではない。
でも全員がやるべきことをやれば、チームとして一段レベルを上げられる。
今回の相手は王者だ。まず間違いなくうちの対策などはやってこないだろう。
最初の5分間。
オールコートでプレスを行って慌てさせる。
慌ててから落ち着くまでに1点取れれば儲けものだ。
俺たちはやるべきことをやろう。
小泉、あとは任せた」
キャプテンの小泉に任せた清水は席を外す。
「走ることは絶対に負けるわけがない。
あれだけ走ってきた。どんなに苦しくてもプレスをかけ続けるぞ
いくぞ!!」
江戸山中央も静かながらチーム一丸気合が入る。
王者VS挑戦者
Aブロック決勝で第一章の幕があがる。
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