第60話「東京四天王」
支部予選が全てのブロックで終了し、本大会へと進むインターハイ予選。
ここから強豪校も姿を現す。
ここ10年顔ぶれが変わっていない東京のベスト4。
ひそかに東京四天王と呼ばれる4校は今年も盤石である。
1校目は帝東高校
東京都屈指の強豪で、インターハイ・冬の選手権に15年連続出場している。
必ず世代別日本代表を輩出するエリート高校で部員数も8軍まで容易に作れるぐらい層が厚い。
年功序列ではなく実力主義。
そのトップにいる1軍は常に2軍への降格の恐怖と
東京都では負けられないというプレッシャーにさらされている。
そのプレッシャーに勝ち抜いているレギュラー陣は
慢心などなく常に上を目指すその姿勢は圧倒的王者の名前を欲しいままにしている。
今年は特に強くセンターラインを形成しているCB・ボランチ・トップ下・CFと
4名がプロ内定を勝ち取っている。
今年も東京都No,1の優勝候補。
それが帝東高校だ。
2校目は、山王学舎高校。
帝東高校が圧倒的王者なら、東京都の圧倒的な盾。
1対0(ウノゼロ)を美学とする守備的なチーム構成。
今年はプロ内定選手をGKとCBの2名輩出。
この2名を中心とした守備陣からゴールを奪うのは至難の業。
またボールを奪取した後のカウンターの切れ味も一級品。
先に1点を取られてしまった後の絶望感は、
横浜ベイスターズ相手に9回までに同点に追いつけなかった
各セリーグのチームのそれと一緒である。
※わかる方はわかるはず。
3校目は、西湖大山辺高校。
山王学舎が東京都最強の盾ならば、こちらは最強の矛。
トップを張る選手は世代別日本代表で東京都最強CF。
1対0で勝つならば、3対4で負けた方がよい。
そんなどこかで聞いたような哲学を掲げるチーム。
4校目は、前監督が率いる修王学院。
タレント力では上位3校に負けるが監督のカリスマ性は圧倒的。
評判通りの指導力が発揮されれば優勝候補に躍り出る。
この4校が今年も東京都を席巻するのは間違いない。
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