表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Doubt common sense ~名選手が必ずしも名監督とは限らない~  作者: ぷやっさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/72

第14話「お相手は」

神奈川県西部。

山の稜線を背に、巨大な人工芝グラウンドが広がる。

関東大瑞穂高校サッカー部。

創部80年以上。

部員数は各学年100名を超え、

一軍はプリンスリーグ関東昇格を狙い、

二軍・三軍ですら県リーグで上位を争う。

昨年、15年ぶりに神奈川県を制覇し、

冬の選手権に出場した“本物の強豪”。

その強さを支えるのは――

就任2年目にして神奈川を制した若き監督、栗林圭太。


■ <関東大瑞穂視点>

「監督!」

廊下に響く声。

振り返ると、坊主頭の大男が息を切らして走ってくる。

「栗林監督!」

アシスタントコーチの志波だ。

顔が真っ赤で、今にも爆発しそうだ。

「そんなに慌ててどうした」

栗林はぶっきらぼうに言う。

「どうしたもなにも聞きましたよ!

今度の練習試合の相手……南東京高校ってどこですか!?

うちは今年こそプリンス関東に行くんですよ!

なんでそんな無名校と……!」

怒りで顔が真っ赤だ。

だが栗林は、どこか楽しそうに笑った。

「まぁ落ち着け。

一軍を出すなんて言ってないだろ」

「当たり前です!!」

志波は食い気味に叫ぶ。

「なんの意味があるんですか、この試合!」

「うーん……頼まれたから」

栗林は頭を掻く。

志波の目が細くなる。

無言の圧力。

栗林は肩をすくめ、正直に言った。

「正直に言うと……面白そうだからだよ」

「……面白そう?」

「今回の相手は俺の旧友だ。

サッカーを“勉強しなきゃ”と思わせてくれた存在だ」

志波の表情が変わる。

「栗林監督に影響を与えた人物……

その人、プロ候補だったんですか?

年代別代表とか?」

「いやいや」

栗林は吹き出した。

「サッカーなんてやらせたらど下手だよ。

万年補欠だったからな」

「えっ……?」

志波が固まる。

栗林は懐かしむように語り始めた。

「名前は鳥海。

小・中のチームメイトだ。

下手なんだけど……戦術を監督そっちのけで提案してくるんだよ。

しかも毎回当たる」

「……」

「中学の最後なんて、監督の横で監督やってたからな」

志波の目が大きく見開かれる。

「監督、中学の時に東京都優勝したって……」

「したな」

「じゃあ、その時も……?」

「もちろん鳥海が戦術を組んでた」

志波は絶句した。

栗林はニヤリと笑う。

「なぁ、面白い相手だろ。

しかも向こうから誘ってきた。

どんなサッカーをするのか……楽しみで仕方ない」

「……受けちゃダメでしたか?」

わざとらしく聞く栗林。

志波は拳を握りしめ、即答した。

「いや、ぜひやりましょう!!」

栗林は満足げに頷いた。

「よし。

南東京高校との試合に向けて準備を始める。

日程的に一軍は出せないが、二軍中心でも十分強い。

気を引き締めていくぞ」

「はい!」

栗林は窓の外を見つめる。

「鳥海……

お前がどんなサッカーをするのか。

楽しみにしてるぞ」


■ キャラクター紹介

栗林くりばやし 圭太けいた

- 身長180cm

- すらっとした体躯

- 元年代別日本代表のゲームメイカー

- 海外遠征での大怪我により現役引退

- 20歳で関東大瑞穂高校監督に就任

- 就任2年目で神奈川制覇

- 鳥海の“戦術眼”を誰よりも知る人物

志波しば 幸之助こうのすけ

- 身長191cm

- 坊主頭の巨漢

- 栗林の右腕であり、戦術分析のスペシャリスト

- 現役時代から栗林の相棒

- 情熱と冷静さを併せ持つ

少しでも面白いと思っていただけたら、ブックマーク・評価宜しくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ