第1話「鳥海潤」
俺の名前は鳥海潤。今日からとある都立高校に赴任する社会科の教師。
今年で22歳。いわゆる新米教師というやつだ。
希望を胸に教師になったわけではないが、俺には夢がある。
今はまだ誰にも言えないが、その夢の実現の為に教師になったというわけだ。
おっと、のんびりしている場合じゃない。
左手につけている時計に目をやる。
「もうこんな時間か。」
赴任早々遅刻はまずいな。
急いで家を出るとしよう。
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都立南東京高校
東京都の真ん中に位置する南東京市にある学校。
生徒からは真ん中にあるのになぜ南東京?なんて言われている。
生徒数は、1000名程度。1学年350名って感じだ。
その教師になる俺が受け持つクラスは1年生なのだが、重要なのはそこではない。
俺の夢。それを実現する舞台は、
「はじめまして、この度君たちのクラスを受け持つ担任の鳥海です。
担当教科は、社会科。そして、
南東京高校のサッカー部監督です。」
これは、プロ経験や輝かしいキャリアが一切ない一教師が日本最高峰のプロ監督を目指す夢物語である。
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