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7番目のシャルル、聖女と亡霊の声  作者: しんの(C.Clarté)
第三章〈大元帥と大侍従〉編

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43/97

登場人物紹介:第三章まで

 年齢は、第三章終了時点(1428年)。

 作者の力量不足で、時代考証が甘い部分もありますが、ストーリーに支障を来さないようにわざと簡略化している部分もあります。ご容赦ください。


====================

下記のように、味方/敵対関係を大まかに分類しています。

故人は没年順で、今後も名前が登場しそうな人のみを抜粋。


【シャルル七世に臣従・同盟する勢力】追加4人。

(ジル・ド・レ/マルグリット・ド・ブルゴーニュ/マルグリット・ド・ヴァロワ・/アニエス・ソレル)


【シャルル七世に反発・敵対する勢力】追加なし。


【故人】追加1人。

(オデット・ド・シャンディベール)

====================



▼フランス王シャルル七世(Charles VII/Roi de France、25歳)

本作の主人公。フランス王国ヴァロワ王朝・第五代国王。のちの勝利王。

狂王シャルル六世の10番目の子。第五王子だったが兄たちの連続死で唯一の王位継承者となる。母妃イザボーとブルゴーニュ無怖公のクーデターで命からがらパリを脱出。父王の死により19歳で即位。主にフランス南部(ロワール川以南)を統治している。悩みがちだが、見た目よりもメンタルは強い。

1403年2月22日生まれ。



【シャルル七世に臣従・同盟する勢力】

(フランス王国ヴァロワ王家、アルマニャック派)


▼アルテュール・ド・リッシュモン伯(Arthur de Richemont、35歳)

ブルターニュ公の弟。フランス大元帥。

アジャンクールの戦いで捕虜になりロンドン塔に幽閉されていたが、出奔してシャルルに臣従し、31歳の若さで大元帥に叙勲される。ジアックやボーリューらを独断で粛清したため、臣従関係に亀裂が走る。

1393年8月24日生まれ。


▼ジャン・ド・デュノワ伯(Jean de Dunois、26歳)

通称・オルレアンの私生児。

シャルル六世の弟オルレアン公の庶子、つまりシャルル七世のいとこで一緒に育った幼なじみ。現オルレアン公・異母兄シャルル・ドルレアンはアジャンクールで捕虜になり、今もロンドン塔に幽閉中。明るい性格の野心家で、騎士として名を上げたいと夢見ている。

1402年11月23日生まれ。


▼ジョルジュ・ド・ラ・トレモイユ(Georges de la Trémoille、46歳)

ジアック失脚・処刑後に目立つようになり、大侍従に就任。ひそかにリッシュモンと宮廷闘争を繰り広げている。

1382年生まれ。


▼クレルモン伯シャルル・ド・ブルボン(Charles de Bourbon/Comte de Clermont、27歳)

ブルボン公の嫡男。いつも派手な服を着ている裕福な貴公子。

1401年生まれ。


▼ジル・ド・レ(Gilles de Rais/23歳)

ベルトラン・デュ・ゲクランの曾姪孫。祖父の影響で拷問趣味。

本名はジル・ド・モンモランシー=ラヴァル(Gilles de Montmorency-Laval)。

1405年生まれ。


▼王妃マリー・ダンジュー(Marie d'Anjou、24歳)

アンジュー公とヨランド・ダラゴンの長女。婚約期間9年を経てシャルルと結婚した。

1404年10月14日生まれ。


▼王太子ルイ(Dauphin Louis、5歳)

シャルル七世とマリー・ダンジューの長男。犬が好き。

1423年7月3日生まれ。


▼ヨランド・ダラゴン(Yolande d'Aragon、45歳)

アンジュー公夫人。アラゴン王国の王女。マリー・ダンジューの母。

長女マリーとの婚約を名目に、冷遇されていた幼いシャルルを引き取って養育した。義母であり、養母でもある。聡明で慈悲深い女傑。

1384年8月11日生まれ。


▼マルグリット・ド・ヴァロワ(Marguerite de Valois、21歳)

シャルル七世の異母妹。シャルル六世と侍女オデット・ド・シャンディベールの間に生まれた私生児だが、兄シャルル七世によって庶子の王女として認知される。

1407年生まれ。

(※)少年期編連載中は生年月日がわからなかったため、歳の離れた妹を想定してましたが、思ったより近かったです…。


▼アニエス・ソレル(Agnès Sorel、17歳※)

マルグリット・ド・ヴァロワの親友。本作きっての美少女。

占いで「フランス王に見染められ、寵愛を受ける」と予言されている。

1421生まれ。

(※)史実だと1428年時点では7歳。シャルル七世と出会うのはだいぶ先(二十歳)ですが、物語の都合上10歳ほど鯖を読んで登場しています。


▼マルグリット・ド・ブルゴーニュ(Marguerite de Bourgogne、35歳)

ブルゴーニュ公フィリップの姉。無怖公の長女。

元フランス王太子妃でギュイエンヌ公夫人だったが、リッシュモンと政略結婚する。シャルル七世は父の仇敵だが元義弟でもあり、複雑な思いがある。

1393年12月8日生まれ。


▼ブルターニュ公ジャン(Jean de Bretagne、39歳)

リッシュモンの兄。賢明公。英仏対立に乗じてしたたかに立ち回る。

1389年12月24日生まれ。


▼ルイ・デストートヴィル(Loui d'Estouteville、28歳)

モン・サン=ミシェル修道院の院長と守備隊隊長を兼任。

1400年生まれ。


▼ギヨーム・デストートヴィル(Guillaume d'Estouteville、16歳)

見習い修道士。モン・サン=ミシェル包囲戦の後、シャルル七世に預けられる。

1412年生まれ。




【シャルル七世に反発・敵対する勢力】

(イングランド王国ランカスター王家、ブルゴーニュ派)


▼イングランド王ヘンリー六世(Henry VI、7歳)

イングランド王国ランカスター王朝・第三代国王。

ヘンリー五世とフランス王女カトリーヌ(英名:キャサリン)の子。シャルルの甥。

1421年12月6日生まれ。


▼ベッドフォード公ジョン・オブ・ランカスター(John of Lancaster/Duke of Bedford、39歳)

ヘンリー五世の弟。ヘンリー六世の叔父。イングランド摂政。

パリの宮廷に駐留し、主にフランス北部を統治している。シャルルを敵視し、何度か決闘を申し込んでいるがいつも無視されている。

1389年6月20日生まれ。


▼グロスター公ハンフリー・オブ・ランカスター(Humphrey of Lancaster/Duke of Gloucester、38歳)

ヘンリー五世とベッドフォード公の弟。イングランド護国卿。

ロンドンの宮廷にとどまり、イングランド全土を統治している。

1390年10月3日生まれ。


▼ブルゴーニュ公フィリップ(Philippe de Bourgogne、32歳)

フランス最大勢力の貴族。父・無怖公の殺害をきっかけにイングランドと同盟を結び、シャルル廃嫡の陰謀(トロワ条約調印)に加担する。リッシュモンとは幼なじみで友人。いつも喪服を着ている。

1396年7月31日生まれ。


▼イザボー・ド・バヴィエール(Isabeau de Bavière、57歳)

シャルルの実母。バイエルン出身。シャルル六世の王妃で、現フランス王太后。

王弟をはじめ、名のある貴族たちと見境なく関係を持つため、淫乱王妃と呼ばれる。愛人とともに宮廷で権力を振るおうと画策するが、ブルゴーニュ無怖公が殺され、もともと冷遇していた末息子のシャルルを激しく憎むようになる。シャルル廃嫡と引き換えに、フランス王位とカトリーヌ王女をイングランドに売り渡す。

1370年4月28日生まれ。




【故人】


▼オデット・ド・シャンディベール(Odette de Champdivers、享年35歳)

狂人王の世話をしている侍女。タロットカードが好き。

シャルル六世との間に私生児マルグリットを産む。シャルル七世の暗殺計画を知らせようとした罪で反逆者となり、娘を連れて逃亡。志半ばで死去。

1390年生まれ。1425年没。


▼ル・カミュ・ド・ボーリュー(Le Camus de Beaulieu)

厩舎長。軽薄な美男子。王に重用されている立場を利用していたが、リッシュモンによって裁判なしで襲撃・処刑される。シャルル七世は何も知らされておらず、城の窓から殺害現場を目撃して激怒する。

1427年6月没。


▼ピエール・ド・ジアック(Pierre de Giac、享年47歳)

侍従長。ブルゴーニュ派からアルマニャック派に乗り換えて、シャルルに臣従。

若い頃はシャルルの母・淫乱王妃イザボーの愛人だった。前妻殺害と横領の罪でリッシュモンに処刑される。

1380年生まれ。1427年2月没。


狂人王(ル・フー)シャルル六世(Charles VI/Le Fou、享年54歳)

シャルルの父。フランス王国ヴァロワ王朝・第四代国王。

生まれつき精神が弱く、統治・認知能力に欠けている。トロワ条約に調印、息子のシャルルを廃嫡してヘンリー五世に王位継承権を与える。

1368年12月3日生まれ。1422年10月21日没。


▼イングランド王ヘンリー五世(Henry V、享年35歳)

イングランド王国ランカスター王朝・第二代国王。

休戦協定を破り、フランス王位を要求して宣戦を布告。百年戦争を再開した元凶。アジャンクールの戦いで大勝利を治める。モー包囲戦の直後に急死した。

1387年9月16日生まれ。1422年8月31日没。


▼無怖公ブルゴーニュ公(Jean de Bourgogne/Jean sans Peur、享年48歳)

フランス最大勢力の貴族。淫乱王妃イザボーの愛人。

王弟オルレアン公を殺害して宮廷の実権を握ったが、暴動と反乱を企てたことがばれて逃亡。シャルル(王太子)と対立した王妃と結託して宮廷復帰を目論む。モントロー橋上で、シャルルの護衛に殺される。

1371年5月28日生まれ。1419年9月10日没。


▼アルマニャック伯ベルナール・ダルマニャック(Bernard d'Armagnac、享年58歳)

ガスコーニュ地方アルマニャック出身。

シャルル五世時代の名将ゲクランから知略を学んだ。亡き王弟オルレアン公の家臣と、反ブルゴーニュ派貴族を取り込んで対抗勢力「アルマニャック派」を形成。ブルゴーニュ無怖公のクーデターで失脚し、拷問・斬首される。

1360年生まれ。1418年6月12日没。


▼王弟オルレアン公(Louis d'Orléans、享年35歳)

狂王シャルル六世の弟。シャルル七世の叔父。デュノワ(ジャン)の父。

ジャンが5歳の誕生日当日、ブルゴーニュ無怖公に暗殺される。

1372年3月13日生まれ。1407年11月23日没。


賢明王(ル・サージュ)シャルル五世(Charles V/Le Sage、享年42歳)

シャルル七世の祖父。フランス王国ヴァロワ王朝・第三代国王。病弱だが賢君として知られる。

1338年1月21日生まれ。1380年9月16日没。

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