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詩シリーズ

必ず君の元へと届けよう

作者: まさかす

 私が運んだ物の中には不要な物もあっただろう。その人にとってゴミと呼べる物もあったかもしれない。

 

 私が届けたそれを見て無関心な者も居たとは思うが、眉間に皺を寄せた者も居た事だろう。だが私は必ず君に届けよう。天候に拘わらず必ず届けよう。


 私は郵便配達員。それが必要であれ不要であれ、必ず届けるのが仕事だ。



 私が運んだ物の中には希望もあっただろう。あるいは絶望もあったかもしれない。

 

 私が届けたそれを見て歓喜した者もいたとは思うが、悲痛や苦痛を味わった者も居た事だろう。だが私は必ず君に届けよう。君が居ようが居まいが、必ず届けよう。


 私は郵便配達員。それが希望であれ絶望であれ、必ず届けるのが仕事だ。



 暑い日もあり寒い日もある。強風の日もある。雨だったり雪が降っていたりする事もある。行きたくない日もある。体調が良くない時もある。それを届ける気分で無い時もある。


 時には君がいないと渡せない物もある。君がいないと分かったのなら、私は後ろ髪を引かれつつもそれを持ったままにその場を去っていく。


 だが私は郵便配達員。必ず君の元へと届けよう。

配達する仕事へのオマージュといった所かな。

2020年01月11日 初版

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