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世界を創った神様は人界で隠居します。  作者: ヒカゲ
人界にて
31/42

初めての野宿。そして…幼児

途中からナレーター登場です。






建国祭からしばらく経った。



リオも加護の力ですくすくと力をつけていった。

兎などの小動物なら自分で狩れる様になり、そうして力もついてきた為、今日は野営練習をする事になった。

野営道具はこの前買ったものを使う。

今日は王都から少し離れた森に泊まるつもりだ。

僕達は王都を出て話をつけた商人の馬車に乗せてもらい、20キロほど離れた初心者向けの森に来ていた。

ここは魔物がほとんどいない。その理由は退魔の木がそこらかしこに生えているからだ。退魔の木はその名の通り魔物を寄せ付けない木だ。そしてこんな退魔の木が沢山あるところには普通の動物が沢山いる。魔法などが使えないのにこの時代まで動物が生き残れているのはこんな森がそこらかしこにあるからだった。


退魔の木の見た目は広葉樹で木の皮をめくると薄水色の魔石が至る所にある。

普通の人間はこの事に気づかない。退魔の木は切られると木内の魔石を使って治すからだ。だからこの森を開拓しようとしても木の回復力によって阻止される。そうやってこの森はまもられているのだ。





こんな木があるんだよ。という事をリオに教えてまわりながら、野営する場所を探して回った。手分けして探しているとリーシアがいる方向から主様〜!と声がしてリーシアの方へと向かった。


「主様、こちらは如何でしょうか?中々大きい空間ですし、川も近いです。」そう言いながら川の方をちらっと見て僕に聞いてきた。

確かにちょうどいいスペースが空いて、川の水も綺麗そうだった。

「うん、そうだね。見晴らしもいいし。ここにしよう!」


そうして、場所が決まり【通信】でガーディルとリオを呼び、早速テントを張り始めた……のだが。


「草が凄く茂っててここで敷いたらチクチクしそうだね…。魔法の練習にもいいしやってみようか。リオ、風魔法でやってみて。僕達は一旦リオの邪魔にならないように、ここから出るよ〜。」そう言って僕達は泊まるスペースから退き、リオはそのスペースへ手を出した。息を吐き深く吸った後、リオのうちから魔力が出てくるのが見えた。


その魔力はリオの腕を通って手元へそしてリオの指定する範囲を魔力が覆った。



「草を刈って…!―広範囲風切(エリアカット)―!!」



リオがそう言うと広がっていた魔力が草を全て刈った。


「うん、だいたい刈れたね。じゃぁ、次は刈った草を集めて乾燥するんだけど…リオ、まだ大丈夫??」


「うん!出来るよ!―(ウィンズ)―!―乾燥(ドライ)―!」


リオの使った魔法により刈られた草は1箇所に集まり乾燥し枯れ草となった。


「リオすごいよ〜!」そう言って頭を撫でるとリオはうれしそうに、「えへへ」と笑った。初級魔法をこの年で完璧に使いこなすのは才能と言っても過言ではないと思う。リオすごい。うちの子すごい。

枯れ草をのけみんなでテントを張った。そのあと川で両手サイズの石をいくつかもってきて真ん中に枯れ葉と拾った小枝を入れ火をつける準備をした。


さてと……。


「みんな今日のご飯は肉と魚どっちがいい?」


「肉がいい」

「お魚ー!」

「私は魚がいいです。」



「わかった。じゃぁ、昼が魚。夜が肉ね。釣りをするチームとほかの具材を採取するチームに分かれよう。どっちもあまり取りすぎないように気をつけてね。今日食べる分だけでいいから。取りしだい集合!」

「はーい!」

「了解しました。」

「わかった。」


そう言って僕たちは二手に分かれた。


僕とガーディルが釣りチーム、リーシアとリオがほかの具材の採集をするチームとなった。


釣りチームの僕達は早速川へ行き川辺に生えている笹に糸をつけ川から生えている赤い実を釣り針につけ川へ投げ込んだ。すると10分もしないで魚が釣れた。

「よし!連れた!!」

「こっちも釣れた。」

このやり方はあまり知られていない。こうすると釣りやすいのにみんな知らないのもったいないなぁ。

僕達は人数分の魚を釣り終え野営場所に戻った。


野営場所に帰ると既に籠にキノコやハーブ、葡萄等の果実を沢山入れているリオとリーシアが帰っていた。


「2人とも早いね。」


「お兄ちゃん!おかえりなさい!」


「ただいま。じゃ、昼ごはん作ろうか。」


そう言って僕は着火具をナイフで擦って火をつけた。

火をつけたあとは枯れ草を追加して入れ集めていた小枝を入れた。前に使って残っていた鮭の切り身、【アイテムボックス】に入れていたじゃがいもを1口サイズに切り塩胡椒を少量かけフライパンで炒めたあと、切ったほうれん草、玉ねぎほぐしたしめじなどのキノコを鍋に入れヤギの乳を入れ煮た。

その周りでさっき釣った魚に塩をまぶし遠火で焼いた。しばらくすると出来上がりだ。


「「「「いただきます!!」」」」


焼き魚は外パリパリ中ホクホクで、とても美味しかった。

鮭のクリーム煮もとてもおいしかった。


そのあと個別にリオに新しい魔法を教えたりガーディルと一緒に森を駆けたり、軽い戦闘練習をしていた。

途中で夕食のお肉を得るために動物を狩った。



夕食は兎の肉を使ったスープとパンだった。

根菜や豆を沢山いれ、具沢山だった。


そのあとは各々水魔法を使い体をきれいにし2人ずつに分かれてテントで寝た。今回は僕とリオ、リーシアとガーディルのペアで寝る事になった。男女で分かれなかったのはリオが一緒に寝たいと言ってきたからだった。


寝静まりかえった真夜中…辺りからは動物のなく声すら聞えないとても静かな夜。隣から呻き声が聞こえた。


「ん…、何だろ…」そう言いながらがムクっと起き眠たい目を擦りながら隣を向くと顔に汗を浮かべ苦しそうに唸るリオの姿があった。



「え、リ、リオ!」

苦しそうなリオの肩を揺らしながら僕はリオを起こした。

「っ!…ハァ…ハァ…。よ、夜お兄ちゃん………。お兄ちゃん…。」

そう言ってリオは夜の服の裾を掴んだ。夜はそんなリオの頭を優しく何回か撫で持ってきていたコップに水を入れリオに渡した。


「ありがと…。」リオはそれを静かに飲み頬を伝っていた涙を手で拭った。夜はそんなリオをみながら、ただ静かに待っていた。しばらくするとリオはぽつぽつと夜に話した。


「しばらく前からね…同じ夢ばっか見ちゃうんだ…。お父さんとお母さんが殺されちゃう時とその後夜お兄ちゃん達もいなくなって一人ぼっちになっちゃう夢……。1人になって真っ暗で…。お兄ちゃん…どこにも行かないよね…?もう1人はやだよ…お別れは嫌だよぉ…っ」そう言ってまた泣き出したリオを抱きしめて夜は「大丈夫…。1人になんてしないよ。リオの両親にも頼まれたんだからリオが自分で飛び立てるまではちゃんとそばにいるから。安心して…?」

夜の胸の中で鼻水をすする音と嗚咽を漏らしながら時間が過ぎていった。しばらくそうしているとリオは泣き疲れて寝ていた。

「おやすみ。もっと早くに気づいてあげられなくてごめんね。」

夜はそのあとリオの目元に回復魔法をかけ、静かに眠りについた。




夜が明ける前に起き、川で顔を洗った後、朝食の準備をした。

みんな順に起きてきた。リオの顔もスッキリしていてとても安心した。


朝食はカットしたパンにベーコンと目玉焼きを乗せたものと昨日の残りの兎ゴロゴロ具沢山スープと昨日採った葡萄等もたべた。

熟していてすごく美味しかった。



帰りは身体強化魔法を使いながら走って帰り、家に着くと9時だった。


「疲れたぁ…」


身体強化を使っても筋肉に疲労が溜まったらしくリオは着いた途端に尻もちをついた。


「お疲れ様。どうだった野営練習」


「忙しかったけどすごく楽しかったよ!!」


「良かった。筋肉痛で動くの辛いだろうし休んでて良いよ。リーシア達もね。僕ちょっと用事があるから。」



そう言って夜は深い森に出かけた。


「ここら辺なら沢山あるかなぁ。キント草」


キント草とは筋肉痛に万能な草だ。こういうこともあるだろうと創っておいて良かった。


夜の言った通りそこにはたくさんのキント草があった。群生している中から1つを鑑定し確認し終わった夜は沢山採って家に帰った。

採る途中で足を滑らせてしまい泥が付いたため王都で購入したパーカーとズボンに着替えた。王都でパーカーが売ってあった時は感動した。この世界にもあるだ…。


着替え終わり自室でキント草から薬を作った。できた薬は深緑色をしていた。



「正直に言うと僕も筋肉痛で少し痛いし試しに飲んでもいいよね。」


そう言って出来た薬を飲んだ。


「ん。なんか、眠たくなってきたなぁ。少し仮眠とろぉ。」


薬を飲んだ途端に眠くなったため仮眠をとることにした。


しばらくして…。

夜の部屋にリーシアが入って来た。



「あの、主様。頼まれていた。武器や装備がすべてで…き…。」



リーシアは喋っている途中で固まってしまった。



「ん。あ、りーしあ?おはよぉ。…………あれ、ぼくなんか、しゃべり方おさないがする…。それに手も小さくなった??きのせいかなぁ。」


夜は眠たい目を擦りベットからおり部屋にある大きめの全身鏡で自分をみた。


「え………、えええええええ!!!!!」






そこにはぶかぶかのパーカーをきた幼児(ショタ)がいた。








来ましたね!?ショタ!!!!!

˘ω˘) ふぅー!!

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