悪夢とおしゃれ
1ヶ月も投稿せずすいませんでしたぁぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
──真っ黒な人型の何かが世界を破壊する…──
その黒い何かは、緑を焼き、海を干上がらせ、
恐怖を与えながら生き物を殺していった。人間、エルフ、ドワーフ、動物、魔物…種族、種類問わず沢山の命を狩っていく…──。
血飛沫が散り、周りからは悲鳴が聞え、焼き焦げた匂いがする。大気は震え、地は荒れていた。
目の前ではそんな光景が起こっていた。
『頼む…やめてくれッ…──』と、その中、声変わり前の少年の様な声が聞こえた…。だが、その声を聞いても黒い何かは殺しを止めず、むしろその声を聞き黒い何かは笑った…、口元しか見えないが黒い何かはとても不気味に口角を上げ殺しを続けた………。
その度に地は荒れ命は消えていった。
いくら助けたいと思ってもそれは叶わない………。
【干渉することはならない……。神なのだから…──。】
そこで夜は目を覚ました。
「はっ…───、なんだ…、夢か……。」
体からは汗が出て服は若干湿っており、汗が頬を伝った。
(一体なんだったんだ………、すごく鮮明だった……。とりあえず綺麗にするか…。)
夜は手を胸に当て【掃除】と、唱えた。
すると、風が夜を包み込み汗は消え、服にあった湿った時の違和感も無くなっていた。自室に置いてあるコップに水を注ぎそれを一口飲んだ。水を飲んだ後夜はさっき見た夢を思い出していた。残虐に殺されていく人々、動物、魔物…思い返すだけで体が震える。神として、この世界の命を守る責任感が夜に押しかかった。そして、自分を落ち着かせるように、「大丈夫。あんな事にはならない。僕がさせない。」と、呟いた。
1時間後…………。
(あー、寝れない…。完全に目が覚めてしまった…。)
夜は、天井を眺めながら心の中で呟いた。
時計を見るとまだ朝には程遠い時間だった。
(4時か……。朝食までまだ2時間ほどあるしな…。あっ、今日の勉強用の道具まだ作ってなかったな、ルーメン陛下に教えて貰った隠蔽の設定も出来てないし。何よりリオ専用の魔法鞄等なども作ってなかった…。錬金室に行くか…。)
部屋に入った夜は、まず、ステータスの隠蔽から行った。
今のステータス表示がこれだ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
名前:夜
年齢:15歳
種族:人間
性別:男
職業:自由人
見た目:黒髪黒目
HP:650000
MP:740000
称号:自由人
スキル:【創造】【編集】【鑑定】【無限収納(時間停止)アイテムボックス】【通信】【隠蔽】【魔力共有補充】【全魔法】【テレポート】【探査】【錬金術】【未来予知】
因みにスキルレベルだか、自分の全てのスキルレベルは10を超えている。設定したスキルレベルの最高は100だったかな?この人界のスキルレベルは一応10までにしてある。スキルレベルが10を迎えると世間一般はそれを勇者やら賢者と言う。滅多にないけどねー。時々10を超える超越者と言うものも現れる700年の間に現れたのは3人くらいだったかな…。その人達はそのことを隠してたからスキルレベルの最高Lvが10だと思われている。それに11の壁が高いから皆ほとんど10止まりなんだよな〜……。
話を戻そう。勇者と賢者だが世界がランダムに決めるか僕が選ばない限り職業が勇者や賢者になることは無い。世界が選んだ候補が神に選ばれると真の勇者や賢者となる。これは…神様権限だな!今んとこ僕自身は選んでない。選んだとしても気に食わなかったら【編集】で変えれば良いだけだし。スキルレベルはただの数値に過ぎない。自分自身が強くなるためのサポート的なものだ。
そう考えながら夜は隠蔽をONにして自分のステータスをいじる。
『ここで魔法とスキルレベルの関係について説明します。
魔力操作というスキルは魔力がある大抵の生き物は持っています。もちろん主様も持っていますよ??表示はされていませんけど。魔力操作が上手いと魔力の制御ができるようになり、魔力の密度を上げたり下げたりできます。それができるようになると、スキルレベルは上がり魔法の難易度は下がります。つまり魔力操作がうまいものは魔法が使いやすくなり、上級の魔法も使えるようになるのです。逆に魔力操作が下手なものはスキルレベルが低く、魔法も使いにくい。なので、魔力操作が魔法の基礎となります。その後各属性の熟練度によってそれぞれの魔法のスキルレベルの数値は変わります。魔力量が少なかったら上級魔法は無理ですが努力次第ではどうとでもなりますからね。
魔力量・魔力操作・スキルレベルこの3つが魔法を使ううえでのポイントですね。
by.シーフェ』
隠蔽完了!出来たのがこれだ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
名前:ヨル
Lv18
年齢:15歳
種族:人間
性別:男
職業:冒険者
HP:6500
MP:7400
称号:自由人
スキル:【鑑定Lv3】【火魔法Lv4】【水魔法Lv2】【風魔法Lv3】【土魔法Lv4】【無属性魔法Lv4】【治癒魔法Lv3】【魔力操作Lv9】
※ここからは主人公の名前表記が夜から、リオ以外の出てくるキャラが名前を呼ぶ時だけヨルに変わります。
名前は今まで鑑定されなかったから気づかなかったけどこの世界に漢字ってないしこっちの方が怪しまれたりもしないだろう。これぐらいなら問題ないな…普通の人より若干魔法が使えるって程度だし。【鑑定】は…大体このくらいでいいかな。僕が鑑定してる時に見る情報ってこのくらいだし。まぁ、例外はあるけど…記憶を見た時の【鑑定】Lvは確か80くらいだったかな…Lv100は、自分で試した時は驚いた。身長や体重まででてくるんだもん。人には絶対使いたくない…バレたら関係崩れる…。特に女性はね。
物に対してやったらその物の値段が分かるから便利だったけどね。因みに、人間の値段も分かる。
勉強道具は【創造】でちょちょいと作った。
『小六までの教科書』
『この世界の種族についての本』
『動物、魔物などの特徴(生息地や弱点、素材について)が載った本』
『薬草の本』(上の本と内容はおなじ。)
『歴史、今の現状そして未来』(これまでの国などのことと今の状態、その後の事が書いてある。時間が経つにつれて内容は更新される。)
『魔法の源書』魔法の原理が書いてある本
そして、ノート、鉛筆、色鉛筆、ボールペン、絵の具、色ペン、スケッチブック、羽根ペン、インク、問題用紙、etc.....使えそうなものは片っ端から作った。化学的な道具や、おもちゃ。勉強に関係ないものも幾つかつくってみた。
そして、肝心のリオの学力についてだが、夕食の時に聞いた話では、父親から文字の読み書きは教わっているらしい+多少の計算ならできるとの事だ。この世界の学力は地球よりも低い。四則計算と読み書きが出来れば大抵はどうにかなる。リオの場合記憶を見た時にはもう既に四則計算出来ていたので、地球で言ったら小四までの課程を修了できるほどの学力が身に付いているだろう。(リオの両親結構ハイスペックだな。勉強の方は当分は復習になるかな…。でも、学校に通える歳になったら行かせてあげたいな…。明日ルーメン陛下に話してみよう。)
因みに、ラージア国では7歳から学校に入学出来る。卒業は大体15歳だ。成績が良いものは飛び級で卒業することもあるらしい。入学と進級は筆記や実技試験で決まる。リオの場合筆記は楽勝だろう。実技は分からないが…。
入学して初めの頃は、計算、魔法、歴史、体育の4科目があり、授業は昼前に終わる。学年が上がっていくと選択制の科目を1個以上取らなくてはならない。ほとんど生徒が貴族だということもあり、政治、礼儀などの科目もある。他には生物学、魔法論理学、武術、商業、薬草学などがある。
最後はリオ専用の物か……。ここはあまり自重したくない。
大切な妹に何かあったら大変だからな〜。非常に便利で規格外な物を作らなくては!という使命感に駆り立てられた。そんなこんなで出来た物がこちら。
魔法鞄…ルーメン陛下の所のお城が丸々入るくらいの容量。(保存機能付きなので100年野菜を入れていても腐らないすぐれもの!)リオ専用
火水風土のストラップ…4属性の魔石が着いたストラップもしもの時の護身用。ほんの少しの魔力で中級の魔法が使える。(オーク50匹を倒した時の威力ほど。だが、魔力を抑えると威力も半減される。)リオ専用。まぁこれは使わないに越したことはないが…。
……………。それほど規格外なものは作る事が出来なかった。悔しい。
火水風土のストラップを魔法鞄の肩紐部分に付け、なんとなく作ったお菓子を入れ、メモと一緒に、作った物をリオの部屋の机にテレポートさせた。やることが終わり暇になった僕は近くにあったガラスを見て、ガラスを素材に魔物や薬草のガラス細工を作った。ファーニルやガーディル、ドラゴンやオーク、ゴブリンなどの魔物版やナナホシ草やミズアミ草といった薬草版を沢山作った。作ったガラス細工には色も多少入っている。気付いた頃には僕の周りはガラス細工でいっぱいになっていた。
「作り過ぎたな…。ファーニルとガーディルのガラス細工は飾るとして、後のは商業ギルドで売ってみようかな?昨日みたいにならないといいけど……。」
アイテムボックスにガラス細工を入れ終わり、時計を見るといつの間にか6時前になっていた。僕は朝の家事をするため1階に降りた。顔を洗い、洗濯物を干し、ご飯を作っていた。すると2階からリオが降りて来た。おはようとお互いが挨拶を交わしリオが持っていた2枚の用紙を夜に渡した。
この2枚の用紙は計算の問題が書いてあり、1枚目が足し算引き算、2枚目がかけ算と割り算だ。問題は5問ずつなのでポケットに入れていた赤ペンを取りだし丸付けをしていく……。
「全問正解、すごいな。」そう言ってリオの頭を軽く撫でるとリオははにかみ笑いをした。ご飯の準備が終わったところでリーシアとガーディルが降りて来た。
今日の朝食は食パンとサラダと目玉焼きとスープだ。
「それでは!「「「いただきます。」」」」
いつものように話していると不意に思い出した事を伝えた。
「えー、皆今日は街に行こうと思います!リオの課外学習を踏まえてね。」
それを聞いた途端リオの目は輝いた。初めてだろうし無理ないなー。そう思いながら僕はクスッと笑った。
「何時行くの!?」リオが急かすように聞いてくる。
「今が6時半だから7時半ぐらいかな?街に入る前に検査があるから早めに行こうと思ってるよ。だから、みんな食べ終わったらすぐ準備してね。」
「うん!」
「はい!」
「わかった。」
ガーディルは昨日から砕けた感じで話すようになった。リオと何かあったんだろうか。僕としてはその方が嬉しいけど…。
ご飯を食べ終わりみんなそれぞれ準備に向かった。
ガーディルはとくにやることが無いらしくお菓子を食べていたので何か、お金になりそうな物を捕って来てもらうことにした。ガーディルは食後の運動に丁度いいと快く玄関にある麻袋を1つ持って出かけて行った。
その後、僕は気になることがあったので、リーシアを呼んだ。
「何でしょうか?主様。」
「リーシアこれに着替えてくれ…。」そう言って渡したのは女性物の可愛らしく清楚な服だった。
「こ、これは?」リーシアは戸惑いながら訪ねた。
「リーシアいつもジャージでしょ?動きやすさ重視だからって…。眷属じゃなくてさ、1人の女の子として楽しんで欲しいんだ。それにリーシア自身おしゃれしたいと思ってるでしょ?(ジャージ目立つからなぁ。注目されるだろうし。)」
そう言うとリーシアは少しビクッと驚いた。
どうやら図星のようだ。リーシア達が人界に降りた最初の日、欲しいものを書かせた紙に消しゴムで消されてたけど一番下にうっすら可愛い服と書いてあった。やっぱり女の子だな…。
「眷属だからって我慢しなくていいよ。せっかく可愛いんだからおしゃれしないと勿体ないよ…ね?」と言いながらリーシアに笑いかけると、「主様が仰るなら…。」そう言いながら彼女は頬を赤らめ頷いた…。
「(可愛いな…。)ふふ、髪も可愛くしてあげるから、着替え終わったら教えてね。」リーシアは渡した服に顔を埋め恥ずかしそうに「は、はい…。」と言いながら嬉しそうに笑った。
その後夜は、食器を洗い、紅茶を飲みながらボーッとしていた。
「まだ7時かー。僕はもう準備出来てるから暇だなー。あ、まだファーニル誘ってなかったな、でも寝てそう…ダメ元で誘ってみようかな。」
地下にテレポートしてファーニルのもとへ行くと案の定眠っていた。起こすのは悪いが。
「おーい、ファーニル。」
『んー、なにー?』
「これからみんなで街に行くんだけどファーニルはどうするー?」
『まだ寝るーあるじさまがくれたこれすごく寝心地がいいから〜。』
「わかった。じゃぁ、欲しいものあるか?なにか買ってくるぞ?」
ファーニルは少し悩んで『んー、じゃぁ…お肉ー。』と言った。
「りょーかい、じゃーな、ファーニル。」
『うん。いってらっしゃぁーい。』
夜が1階に戻るとリーシアが椅子に座って待っていた。
バスタオルの隙間から先程渡したであろう服が見えている。リーシアは僕に気づいて、恥ずかしそうにバスタオルで服を隠している。
そんな露出した服では無いはずなのに…、なぜ?ま、良いか。
「じゃ、髪やるね……。」
「はい。お願いします。」リーシアの髪をクシでとくとクシがリーシアの髪をするりと抜けていった。おお…、めっちゃサラサラだ…。そう思いながらリーシアの髪を編んでいく。薄紫色のリボンで縛ったら、おっ、いい感じ!んー、でも、もうちょっとしても良いかな…?僕はヘアアイロンを作り、下ろした髪を緩く巻いた。巻いたのかくずれないようにスプレーをかけて三つ編みハーフアップ完璧!
「出来たよ、リーシア。」
リーシアの顔を覗き込み鏡を渡した。
「……わぁ…。すごい…可愛い……。主様は流石ですね。こうやってなんでも出来てしまいます。」と言いながらリーシアは鏡を見ながら髪を触っている。
「前世で、お姉ちゃんにやってたからね!」
いきなりリーシアが立ち上がりこちらを向いた。すると肩にかかっていたバスタオルが床に落ちさっきまで隠していた服があらわになった。
反射的に夜は顔を手で覆いその場にしゃがんだ。
「ありがとうございます…、主様って!?どっ、どうしましたか!?」
変な行動をとった夜を見てリーシアもしゃがみ心配そうにたずねた。
やばい、何これ可愛すぎて直視出来ない!いつもジャージだったからかギャップが……。
手を緩め指の隙間から夜の顔が見える。「ご、ごめん。そ、その…リーシアがいつも以上に可愛くて…凄く似合ってる…。」それを聞いたリーシアの耳と頬は赤く染った。その後帰ってきたガーディルは、唖然としていた。しばらくして夜とガーディルは、リーシアを見て目をならすと元に戻った。3人で話した結果リーシアは外套を着ることになった。まぁ、朝は寒いし、丁度いいだろ。「ガーディル一体何をとってきたんだー?」ガーディルにたずねるとガーディルは「時間が少なかったからあんまりとってこれなかったけど…。」と言いながら、アイテムボックスから、3頭の鹿と出かける際に持って行った麻袋を取り出した。
「オスの氷山鹿が3頭に…ん!?これって寒胡椒じゃん!こんなにいっぱい…2つとも凄く寒いところでしか取れないはずだけど…どこまで行ったの?」
「北に2000キロほど…。」
「……。あんな短時間でよくこんなにとれたね…。でも…これは多すぎかな小瓶に少量ずつ入れよう。」小瓶に寒胡椒を入れアイテムボックスにしまい終わるとリオが2回から降りてきた。僕が作ったバックもちゃんと肩にかけてある。
「みんな準備出来たね。でも、行く前に一つ約束街中で派手に動かない。それと寒いと思うからみんなこの外套着てね。」渡した外套をリオ達が着たのを確認し、「それじゃ!出発!」僕らは門の近くにある森にテレポートした。茂みから門の前を覗いてみると何人もの人が並んでいた。
おー。結構列長いな。
茂みから出てきた僕達はしれっとした顔で列の最後に並んだ。
案外列が思ってた以上長かったので簡単なゲームをして時間を潰した。いつの間にか列は進んでおりようやく僕達の番が回ってきた。検門の際は外套を脱がないといけないので僕達はそれぞれ外套を脱いだ。何事もなく街の中に入ろうとすると僕達を見て門の前に立っていた兵士がヒソヒソしている。一体なんなんだ。
「今の人達みんな美形だったわね…。」
「あぁ、そうだな。」
兵士の声など聞こえず美形集団は街の中に入って行くのであった…………。そして、後にナンパされまくる事になるのだった。
夜達一行は資金を得る為冒険者ギルドに向かった。ガーディルのとった氷山鹿を売るためだ。だが、氷山鹿が売れるか分からないので受付に行きギルマスを呼んでもらう事にした。
「あのー、すみません。ヨルと言うのですがギルマスのゴウゼフさんいますか?売却を頼みたいんですが…。」そう言いながら首から下げていた銀の冒険者カードを受付嬢に見せた。
「しばらくお待ちください。」
数分後………。
「おう!ヨル!今日も来たのか!」とギルマスのゴウゼフが元気良く手を挙げこちらにやってきた。
「おはようございます。ゴウゼフさん。売却をお願いしたくて来ました。」
「あぁ、話は聞いてるさっ、俺の部屋に行くぞ!連れもいんのか、お前らも来い!」と言いながらすごい笑っている。なんでこんなご機嫌なんだろう…。と思いながらゴウゼフの後をついて行った。
「で!その売却したいものってなんだ?」
「これです。」そう言って夜はアイテムボックスからガーディルが捕って来たオスの氷山鹿を部屋に出した。
「おっ!氷山鹿か!そーだな…滅多に捕れないからな金貨9枚でどうだ?」9枚か…薬草よりは高いし良しとしよう。
「あぁ、それで売るよ。」
「交渉成立だな!ほれ!」そう言いながらゴウゼフは金貨9枚が入った包を夜に投げた。
「時々でもいいから売却だけじゃなく依頼も受けてくれよ!?」
「うん。分かってますよ。ではこれで置いとましますね。」
売却を終え冒険者ギルドをあとにした僕たちは商業ギルドに向かうのであった……。
リーシアめっちゃ可愛い/////////




