誕生
―貴方は、この世界の神になりました―
聞こえた声と同時に自分の体が白い光に包まれていく。
だが、見た目が変わったという訳でもなさそうだ。
そして、開いている本の1ページ目を見た。
そこにはこう書かれていた…。
(予定)
名前…「 」
職業…神(主神)
※名前欄に名前を書き込むと完了します。
なお、名前は本名でなくとも構いません。
これから呼ばれる名前なので、ファンタジー系等の名前でもOKです。
「お、おぉ…。ほんとに神になってる。まじか。空想とか好きだから嬉しいけど…だけど、まさか、神様になるとは思いもしなかった。だってそーじゃん!!普通!人って死んだら、天国か地獄でしょ?!異世界転生とか、転移とかそーゆー系大好きだから嬉しいけども!!転移とか転生して、冒険者とかになるんじゃないの!?神様にチート能力貰って冒険とかするんじゃないの?!なんでいきなり神様なの!!?ハードル高すぎでしょ!はぁ…。でも、なったんなら仕方ないか、いーよ!やってやるよ!!」
自分が求めていたファンタジーとは違って少年はちょっとイラつきながら「やるぞー!」っと言った感じで意気込んだ。
「えーっと。まず、名前だよな…どうしよう。
ん〜。神様になったらみんなに拝まれると思うから本名じゃなんかなぁ…。名前ねぇ。痛……。」名前を考えると頭痛がした。「何今の。んーー。……もう、いっか!主神で!はい!主神っと!」
名前…「主神」
職業…神
この雑な名前決めの瞬間、ひとつの世界に1人の神が誕生した。