出会い
投稿遅くなってすみません、その代わりいつもより長いです。
四日目……。
今日の朝食はスクランブルエッグとパン、スープだ。
今日は寝坊したので朝食が雑い。だが、みんな美味しそうに食べてくれた。
「夜お兄ちゃんまた、森の探検行っていい?」
「探検?うん、いいよ。僕もちょっとやる事あるからね。リーシア、頼みたい事があるから後でお願い。ガーディル、リオのこと頼んだよ。」
「「分かりました。」」
食事を済ませた後、僕はリオとガーディルのお弁当を作り2人を見送った。
僕がひと仕事終えたあと、リーシアに声をかけられた。
「主様。さっきの頼みたい事。とは…一体何でしょうか?」
「あぁ、それは、リーシアのスキルに解体ってあるだろ?前に倒した魔物を解体してほしいんだ。僕は解体した事なくて、アイテムボックスの肥やしになってるからね。」
「なるほど、そういう事でしたか…。それならばお任せ下さい。」
「助かるよ。じゃぁ、魔物今から出すね。」
そう言って僕は【アイテムボックス】から、この前倒した魔物6体のうち4体を出した。
地竜、サーペントⅹ2、
リノーケロス、どれもレア度は結構高く、全て星5クラスで、通常よりも大きい魔物だった。(レベルも結構高かったな…確か、ほとんどが90より上だったような…。)
「ほぉー、結構レア度高いですね。」
「あぁ、結構大きいから3分の1ほどはリーシアにあげるよ。」
「本当ですか!?」
「あぁ、通常よりも大きいからな。」
「ありがとうございます!では早速解体しますね!」
「うん、よろしく。昼までに終わればいいから…。」
「はい、分かりましたー!」
魔物の解体を頼んだあと僕はリオの部屋にあるペンダントにこの前作った回復薬特上を入れた。リオにはちゃんと許可を貰っていた。
ペンダントにフルポーションを入れ終わり、僕は3階の調合室に向かった。
調合室に入り、調合に必要な道具を準備した。薬研、すり鉢、すりこぎ棒、重さを量るための天秤、アルコールランプ、ビーカー、こすための布。大小中たくさんの瓶。
この前ポーションを作った時はビーカーとランプを使った。
道具の準備が終わった所で重要なことに気づいた。
『調合する薬草が足り無い…。』
(ちょっくら取ってきますか……。)
―スキル【テレポート】を使用します。―
僕は適当な場所を選んでテレポートを使った。
「えーっと、次は【探査】だな。」
―スキル【探査】を使用します。―
家から300キロか、離れてるなぁ〜。あっ、魔物も結構いるな。少しは僕も運動するか。まぁ、まずは採取が先だけど……。
マップ画面の上にある。検索という部分に《薬草》と打つ。
すると、青ピンが沢山出てきた。青ピンは薬草を示している。
数えてみると、200個近くの薬草が見つかった。
おっ、ミズアミ草もあるじゃん!他には、ヒール草に、マナ草、ナナホシ草、マリン草、ナナイロハ、ユキミ草、セッカ、他にもいろいろあるなぁ〜。おっ、100キロ先にオークの集団がいる…。数は50…家とは真逆だし、こっちには来ないか………。ん?何かを取り囲んでる。なんだろう………。えっ!人間じゃん!20人か…。普通の人間20人とオーク50匹じゃぁ人間側に勝ち目無いな…。それに人間側、息絶えそうな奴が結構いるな、治癒魔法使ってる奴も何人かいるがいつまで持つか…。
僕は、オークの集団に襲われている場所をズームした。
(ん?馬車を守ってる?貴族かなんかか?)
そう思い馬車の中にいる、人物の1人を鑑定した。
名前:ルーメン・マグナ・フォン・ラージア
年齢:40歳
種族:人間
性別:男
職業:ラージア国国王
称号:賢王の子孫
「………。ん!?ラージア国って500年目の時の国か!」
賢王の子孫…。あの王様の子孫なのか…………。んーーー。助けてあげたいけど、あんまり干渉したらいけない気が……って、地上に降りてるんだからもう、干渉しまくってるね。あはは…。よし!なら、「いっちょ助けますか!!!」
そう言って僕は【テレポート】を使った。
テレポートを使った先には血塗れになりながら魔物に剣を向けている騎士達がいた。
「おい!もっと踏ん張れ!」
「死んでもここを通すな!」
「陛下と第4王女様をお守りしろ!」
僕はその光景を上から見ていた。
(凄い血まみれだな…。早く助けないと…。)
そう考えた僕は、手を上に掲げ魔法を唱えた。
―「真空爆発」―
そう唱えた瞬間、空中に爆発音が響いた。
真上で響いた音に驚いてオーク達や、人間達は皆上を向いた。
「次、テレポート。」
そう言うとオークに襲われていた人間達はオークの集団から100メートル離れた場所にテレポートした。
その後夜は、オーク達が逃げないように周りに3メートルほどの囲を作り、こう言い放った。
―「火球」―
その言葉と同時に出てきたのは、通常よりも6倍の大きさの火球が200コ以上現れた。
囲いの中にいるオーク達は真上にある火の玉にどよめいた。
「いけ。」夜がそう言って手をオーク達に向けると、火球が凄い速さでオーク達に向かって行く。
その瞬間、囲いの中でオークの雄叫びが響いた。
火が消え囲いの中を見るとオーク達は息絶えていた。
「終わったな…。」
戦いが終わり、僕は怪我をしている騎士達の方に向かった。
「大丈夫ですか?!」
「待て!貴様!一体何者だ!?」
駆け寄った夜の前に、1人の騎士が剣を向けて、立ちふさがった。
「今はそんなこと、どうでもいいでしょう。仲間を助けたいならそこをどいてください。」と、睨みつけながら言うと、渋々その騎士は夜の前から退いた。
僕は騎士達の中心に行き魔法を唱えた。
―「広範囲高位治癒」―
すると、致命傷やかすり傷が一瞬で治った。
普通、エリアハイヒールでは致命傷は治らない。だが、夜の使う治癒魔法は致命傷も治す。夜はそのことに気づいていないようで、致命傷を追っていた者が治った姿を見て、ほとんどの騎士はとても驚いていた。
「これでよし!っと、治って良かったですね。」そう言って夜が騎士達に微笑むと何人かの騎士達は顔を赤く染め顔を逸らし、それ以外の騎士達はただ夜を見ていた。
すると、馬車から、金髪碧眼の瞳を持つ男が出てきた。その瞬間、騎士達はその男に対し敬礼をした。
そして、僕はその男に対しこう言った。
「初めまして、ルーメン・マグナ・フォン・ラージア
陛下。」
夜がそう言うとルーメン陛下は口を開いた。
「まずは礼を言う。私たちをまもってくれてありがとう。そして、問う。そなた何者だ…。」
と夜を睨みつけた。夜は陛下の睨みを気にせず、
「僕ですか?僕はただの通りすがりの者です。」と笑顔で言った。
そう答えるとさっきの騎士が…。
「無礼者!ちゃんと答えぬか!陛下を馬鹿にしたような物言い不敬罪に問われるぞ!!」と、言った。
(も〜。ちゃんとって言われても…、多分信じてくれないしなぁ…。)
「おい!聞いているのか!」
「ちゃんと聞いていますよ…。(んー。でもどうしよう、不敬罪は困る。)分かりました。改めまして、僕の名は夜と言います。ただの平民です。」
あんま変わってないがそこは気にしない!
「ほほう。ただの平民が、オーク50匹を殲滅し、致命傷を治せるとな?はっはっはっ、面白い。こやつを連れてゆく、ヨルとやら馬車にのれ。」
「はい?いやいやいや、どこの誰とも知らない奴をなんでいきなり……!?」僕が焦って抗議すると…。
「そうです!陛下!」と隣にいた騎士も言った。
肝心の陛下は「そなたから、面白い話が聞けそうだからだ。」と笑っていた。
(そ、そんな事で……。)
「所で、ヨルよ。さっき倒したオーク共、私たちが貰っても良いか?」
「はい、いいですけど。」
「うむ、助かった。お前達、これを使ってオーク共を回収して来てくれ。」
と言ってルーメン陛下は騎士達にバックを渡した。
「「「「「はっ!!!」」」」」
バックを受け取った騎士達はオーク達を回収しに行った。
「陛下、今のバッグは何ですか?」
「あれは、魔法鞄と言ってな…、【アイテムボックス】と同じような役割を果たすことが出来るのじゃ、まぁ、無限に入る訳では無いがのぅ。」
(へぇ〜、マジックバックか…、リオに持たすのにちょうどいいな家帰ったら作ってみよー。)
「陛下、オーク達の回収終わりました!」
「うむ、ご苦労。」そう言って陛下は騎士からバッグを預かった。
「では乗りなさい。ヨル。」
「(あっ、やっぱ乗るんだ。)はい……。失礼します。」
そう言って入ると、中に金髪に金の瞳を持つリオぐらいの歳の女の子がいた。
女の子は陛下の席の奥に座っていた。
「さっきの騎士は気にしないでくれ、私が、こんなだから心配してくれているだけなんだ、さっ、前に座ってくれ。」
「はい。」
そう言われて前の席に座ると同時に、「しゅっぱーつ!」という掛け声が聞こえ馬車が動き出した。
(僕薬草採りに来ただけなのになんでこんなことになってんの……?トホホ……。)
「ヨル、紹介しよう。この子は私の娘の………。」
「ルナ・マグナ・フォン・ラージアです…。」
「僕はヨルと言います。こんにちわ。」
ルナはオドオドしながら軽く会釈をした。
(あれ?前にもこんな事あったような……?)
「ルナは魔眼持ちでな。天候を読んで私の手伝いをしてくれているんだ。天候が分かると長い移動にはとても役に立つ。強い雨や風を先に知ることが出来るからな。」
陛下は自分のことのように自慢をしてきた。
(これが娘自慢と言うやつか…。)
「へぇー、そうなんですか。」
「むっ。驚かんのか?」
「はい、僕の妹も魔眼持ちなので…。」
「本当ですか!?神様!!」
僕の言葉を聞いてルナが言った。
「うん、ホントだよって………………ん?」
ルナの発した言葉に僕もルーメン陛下も固まり、沈黙が続いた。その沈黙の中で僕の頭はフル回転した。
(……………。おい待て、今なんて言った…。……。いや、そんな、まさか…。鑑定されてないのに、そう簡単にバレるはず………。ん?!魔眼持ちって言ったよな!?まさかっ!)
「ルナ王女…。もしかして、第1眼…天候予知魔眼のほかに、第2眼の、鑑定魔眼持ってます?」
「はい。持っています。神様、ごめんなさい。勝手にステータスを見てしまって。」
(あちゃー。だから、あんなオドオドしてたのか…。なんでこんなに早く毎回バレるのかなぁ…はぁ…。)
僕はルナの頭に手を乗せた。叩かれると思ったのかルナはビクッとした。
「ルナ王女、謝らなくていいよ。見ず知らずの僕が来て怖かったんでしょ?配慮出来てなかった僕の方が悪いから、ごめんね。」
「そんな!謝らないで下さい!神様!」
「あはは。なら、お互い謝ったってことで今回のことは解決!という事で!」夜はルナにそう言いニコッっと笑った。
夜の笑顔を見たルナはポっと顔を赤く染めながら「はい……。」
と言った。
しばらくしてルーメン陛下が喋った。
「まさか…。ヨルが神だったとはなっ…。すまなかった!」
「!?いきなりなんですか!?陛下!」
「ヨルは神なのだろう。あんな態度を取ってしまい申し訳なかった。どうか、国は滅ぼさないでくれ!この私の首だけに……。」
「って、ストーップ!あれは仕方なかったよ。陛下は王様だし!僕は怪しさ100パーセントの人間だったんだから!態度だってさっきのままでいいよ。」
「ですがっ…!!」
「これは神様命令!ね?」
「は…う、うむ!分かった!」
「それと、僕の正体は内緒にしてほしい。内緒の方が楽だからね。」
「うむ!」
「はい!」
「あっ、ところで、ルナ王女、僕の妹が魔眼持ちって言った時、凄く喜んでたね。なんで??」
「そ、それは……、わ、私、私以外の魔眼を持ってる人に会ったことなくて、会ってみたいな……って思って。」
「会ってみたい?」そう尋ねると、ルナは「はいっ!」と縦に首を思いっきり振った。
「なら、明日一緒に逢いに行くね!僕の妹はちゃんと人間だから、安心してよ。」
「神様じゃなくて、人間なんですか?」
「うん、そうだよ、僕が地上に降りた時、ちょっとあってね。今は一緒に暮らしてるんだ。明日ラージア国に行こうと思ってたから、多分会えると思うよ。楽しみにしててね。」
「はいっ!」元気良く返事をし、ルナはとびっきりの花のような笑顔を見せた。
「もうそろそろ王都に着く頃だな。」
ルーメン陛下の言葉を聞いて夜は窓の外を見た。
「おおー!おっきいですね〜!このまま城へ?」
「いや、その前に行く場所がある。」
「え?何処に行くんですか?」
「ギルドだ!」
「何故ギルドに?」
「ヨルが先程倒したオーク共の解体をするためだ。城内でもできるが、ギルドの方が手際がよいからな。」
「あ~、なるほど。」
少し話をしている間に馬車が止まった。
ルーメン陛下は隣に置いていた4個のバッグを持って外に出た。
「ギルドに着いたようじゃな。さて行くかルナ。ヨルはどうする?」
「僕も行く。明日の下見をするよ。」
陛下達が馬車から出てくるなり、
「おっ!陛下だ!」
「ほんとだ!ルナ王女もいるぞ!いつ見ても可愛らしい方だ。」
「陛下ー!ルナ王女ー!」
ルーメン陛下や、ルナ王女は笑顔で、冒険者や、平民たちに手を振っていた。
僕はその隣で(王族がこんなことに来て襲われたりしないのだろうか…。)と考えていた。僕がそんな考えをしている中ルーメン陛下達はギルドに入っていった。僕もあとを追った。
陛下が受付に行くと受付嬢が出てきた。
「ルーメン陛下、ルナ王女、今回はどのような件でしょうか?」
「オーク共の、肉以外の素材売却と、解体を頼みたい。それと、儂の隣にいるこやつのギルドカードの手配を頼みたい。」
「はい、分かりました。解体と肉以外の素材売却、それとギルドカードの発行ですね。ではまず、倉庫へどうぞ。」
(ギルドカードの発行してくれるんだ。助かるー。)
倉庫についた僕達は、解体職人のおじさん達に会っていた。
「いらっしゃい、今回は何を持ってきたんですかい?」
「オークだ。結構いるができるか?」
「おうよ!任せてくだせぇ。」
「では、頼む。」
そう言ってルーメン陛下は、バッグから50匹のオークを出した。
それを見て、解体をするおじさん達は若干引いていた。
「こ、これを陛下たちが?」
「いや、違うぞ。儂の隣にいるこやつがほとんど1人で倒した。」
「まじですかい!?この坊主が……?」
おじさんと目が合い僕は会釈をした。
「いやいやいやいや!んな訳……。」
「あるぞ。この目で見たんだからな。」
「まじかよ。へぇ、1人で…。ん?という事は、Cランク位の実力があるって事か?坊主、俺はギルドマスターのゴウゼフだ。ギルマス兼解体職人をしている。よろしくな。」
「あ、あぁ、よろしく。」ゴウゼフの手はとてもデカかった。
「あっ、僕も売却したい奴が2匹いるんだけどいい?」
「あぁ、いいぞ!」許可をもらった夜は【アイテムボックス】から、2体の魔物を出した。
「これなんだけど………。」
そう言ってギルマスの方を見ると飛び出そうなくらい目が空いて口も顎が取れそうなくらい開いていた。ほかの人たちを見ても同じような顔をしていた。ルーメン陛下と、ルナ王女は「おお~!流石だなぁ…。」という感じで拍手をしていた。ギルマス達が驚いたのも仕方が無い。オークが星2に対しこの2匹は星5、Aクラスの魔物なのだから、おまけに通常よりもデカい……。
「おい、坊主、この魔物って…。」
「キマイラとコカトリスですけど。」
夜の言葉を聞いた瞬間ギルマス及び倉庫にいた者は泡を吹いて倒れた。(え、何故……。)僕が混乱していると、隣から、
「ヨルお兄ちゃんはアイテムボックス持ちだったんだね!」とルナが言った。
「まぁな。」そう言いルナの頭を撫でた。
しばらくして気絶していたギルマスが起きあがった。
「やっぱ、夢じゃ無かったんだな…。おい!坊主!こんなのどこで捕まえてきた?!!」
「え、妹と散歩してたら襲って来たので返り討ちにしました。」「いや、そういう事じゃないんだが…。まぁ、いいか、坊主…、ヨルって言ったか?たしかお前、ギルドカードの発行頼みに来たんだよな。」
「はい。そうです。」
「ヨル、お前のギルドカードをBランク冒険者として発行してやる。本当はAランクを発行するべきだが、Aランクになるにはギルドからの特定のクエストをクリアしないとダメだからな。所で、お前、歳はいくつだ?」
「15です。」
「なら、大丈夫か。ギルドカードの発行は10歳からだ。よろしくな!」
「ええ!こちらこそ!」
「発行には時間がかかるからな。昼頃にまた来い。売却金もその時渡す。」
「はい!」
「ルーメン陛下!今回も解体は早い方がいいんだろ?」
「あぁ。」
「おまえら!さっさと解体するぞ!」
「「「「「「「「おおおー!!!!」」」」」」」」
見る見るオーク達が解体され肉だけになって行った。
「コンぐらいでいいだろ。10体分だ。あとは、昼頃、夜と一緒に取りに来てください。」
「あぁ、いつもありがとう!」
「いえいえ、これくらいお安いご用っすよ!」
「解体代はいつも通り素材から引いてくれ。よし、いくぞ!」
「次はどこに行くんですか?」
「ん?スラム街だ。」
「え?何故スラム街に?」
「着いてくれば分かる。」
作文用紙18枚
合計122枚




