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世界を創った神様は人界で隠居します。  作者: ヒカゲ
人界にて
15/42

自己紹介と魔力操作







3階に上がってきた僕たちは、部屋決めをしていた。



今はガーディルも人の姿になっている。


ガーディルの人の姿はサラサラの細い黒髪に、空色の瞳がとても綺麗で美男子だった。ファーニルとは違ってクールな感じだ。服は黒いシャツに黒の長ズボンといった全身真っ黒って感じだ。


(めっちゃ似合ってるな。かっこいい…。それに何だろう。年上って感じがする。同い歳なはずなのに……。この差は一体…。って、あっ!2人に【アイテムボックス】つけるの忘れてた。つけよ。…………。よし!)


「…さま…。主様。」


「ん!なに?」


「部屋決めが終わりました。私が錬金部屋の前の部屋、ガーディルが私の部屋の隣です。」


「あぁ、わかった。じゃ、はい。これ。」


「何ですか?この紙は…。」


「この紙に欲しい家具とか物を書いて、後で僕にちょうだい、僕お風呂入ってくるから…。(危ない…まだお風呂に入ってなかったから急いで入らないと…。今は5時半急がないと!リオに臭がられるっ……!!)僕の部屋で休んでていいよ。じゃっ!」


そう言って僕は急いでお風呂に入った。


「あ〜。気持ちいい……。お風呂って最高だな。」


僕はお風呂をさっさと済ました。

服は風呂場に常備しているものを着た。

そのあと洗濯機のスイッチを入れ、2人がいるはずの僕の部屋に向かった。髪の毛は魔法で乾かした。(ドライヤーよりも乾燥速度が早かったなぁ。)

部屋に入り、床に座っている2人に向かって言った。

「欲しいもの書いたかー?」

「はい。」

「出来ました。」

そう言って2人は僕に紙を渡した。


リーシアの方



・ベッド

・紙とペン

・服を何着か(ジャージは必ず)



ガーディルの方


・ベッド

・服


(…………。少なっ!まじか…必要最低限しかねぇ。)

「もっと欲しいものあるだろー?ちゃんと書け…って、もう6時10分…。早くご飯作らないと……二人ともご飯できるまでに欲しいものを書いておくこと最低3つは書け!20分後くらいに呼ぶから。」そう言って僕は1階に降りて行った。


_______________


夜の思った通り2人は最低限のものしか書いていなかった。

「欲しいもの……。何かあるか?リーシア。」

「んー。そうだな…特に無いな。」

「だよな…俺もだ。」

「適当に家具とか書いとくか…。」

「うん。そうしよう。」


この2人は結構適当な性格である。

_______________



「今日何にしようかな?昨日は目玉焼きだったから…よし。卵焼きにしよう。」

僕は、ボールに卵、砂糖、ダシを少々入れとろみがなくならない程度に混ぜた。(さて、ここからが本番だ…。甘い卵焼きを作るには火加減は必須もし焦がしてしまったら…。あー。恐ろしい。)

熱したフライパンに溶いた卵を入れた。すると、ジューといい音がなり焼けていく、火加減に気をつけ巻いていくと………甘い卵焼きの完成だ。

「よかったー。焦げなくて…。」

(前に作った時は失敗してもったいないから食べたんだけど、クソまずかったんだよなぁ。あんなの二度とゴメンだ。)

その後味噌汁を作りセットしていたご飯が出来た。

(あと1品は作りたいな…。ほうれん草の胡麻和えでいいか。はい、完成。さてと、リオ起こして2人呼ぶか…。)

「リオ、起きて。ご飯できたよ。」

「ふわぁ…おはよう、お兄ちゃん、うん。分かった…。」

「僕はちょっと用があるから先に降りてて。」

「うん…。」

リオの部屋を出て行き、僕の部屋へ向かう。

「リーシア、ガーディル。ご飯だぞ。その前に……書いたか?」

「はい。どうぞ。」

「書けました。」



リーシアの方


・ベッド

・紙とペン

・服何着か(ジャージは必ず)

・タンス

・棚

・地球の本(武器の)


ガーディルの方


・ベッド

・服

・タンス

・椅子

・机


「リーシアは、本と家具。ガーディルは家具か…。分かった。ご飯にしようか。あっ、その前にリオに君たちを紹介しないとな…。行くぞ。」

「「はい。」」


僕達が1階に降りるとリオは椅子に座っていた。


「リオ。紹介するよ。今日からここに住むことになったリーシアとガーディルだ。2人は今日から家族だから仲良くな。リーシアの方はリオに戦い方とかを教えてくれるらしいから、頑張れよ。」

「初めまして、私は主神様の第4の眷属、リーシアです。よろしくお願いします。」

「俺はガーディル、第2の聖獣だ。よろしく頼む。」

「リオです!よろしくお願いします!」

「挨拶も済んだことだし、ご飯にしようか!早く食べないと冷めちゃうしね!」

4人は手を合し……。

「「「「いただきます!」」」」

と元気な声が響いた。


『卵焼きは甘くてふわふわしっとりでとても美味しかったです。』



ご飯が済み家事も済んだあと、僕はリーシアとガーディルの部屋で家具などを作っていた。

リーシアの部屋には、ベッド、紙とペンとの事だったが、枚数と個数は書かれていなかったので300枚程度の紙と黒ペンを3本赤や青などのカラーペン5種類を2セット用意した。

服はサイズが分からなかったので、使用する人物のサイズになるという服を作った。ジャージも上下セットを5着作った。

(あとは、タンスと棚に、地球の武器の本だな……。タンスはリオと同じ、服を入れる用のものだと思う…。たぶん。棚は…。作った武器とかを入れるのかなぁ…。本棚用かもしれないし2つ作っておこう……。次は、武器の本か…。武器の構造が載ってるやつだろうか…。それとも表面だけのやつ?んー。構造の方にするか…。それにしても…前世の記憶って結構役に立つんだな…。)




_________________________




夜は、前世…住んでいた所が凄かった。

家に拳銃などの武器が置いてあり、朝と夕方家の門をくぐる時は大人がいっぱい並んで

「「「「「「「行ってらっしゃいませっ!!!!!坊ちゃん!」」」」」っと、言われていた…。さて、お分かりいただけただろうか…そう、夜はヤクザの息子だ。言葉が時々汚くなるのはその為だ。怒った時は本当に怖い。

夜の家は三代続く家で、夜が生まれたあたりから大分栄えていった。その原因は夜は大がつくほどの幸運の持ち主だったからだ。例えば、当時1歳ぐらいの夜を父親がパチンコ等のギャンブルに連れていった時、5分も経たずフィーバーが起きウハウハ状態だった。5歳の時、夜は道端で倒れていた人を助けた。その人はアメリカ人の大富豪で、夜の家とその大富豪が関わりを持つようになった。その結果、夜の家はとても栄え、夜は仏様扱いになっていた。

そして、本人は気づいていなかったが…とてもモテていた。

特に大人からその中でも男性からの好意が凄かった。その原因は夜の笑顔にある。夜は美少年だ。本人は無自覚だが、すごく美少年。ちょっと幼い顔つきで、笑顔が男だが「女神の微笑みかっ!」と思うくらいやばい。本人がなぜ無自覚か、それは女子から告白されたことがなかったからである。みんな夜に対しての好意を隠していたからだ。夜の笑顔はそれほどの破壊力がある。だか、行為を隠していない人物が3人いた。夜の叔父と父、それと大富豪のアメリカ人だ、みんな夜に対しての甘やかしっぷりは凄かった………。その話はまた今度…。

さて、話は戻る。


「リーシアのほうはおわったなー。次はガーディルか…。」

僕はガーディルの部屋に移動した。

「ガーディルの方は、ベッド、服、タンス、椅子、机か…。服どんなのにしようかなぁ…。……。あー!ダメだ。思いつかない…。ガーディルが着てたのでいいか…。あれ似合っててかっこいいし!あと、タンス、椅子、机か…。完成!次は何しようかなぁ…。あっ、ファーニルのとこ行こーっと。」

そう言って僕は地下に降りていった。

「ファーニル。起きてるかー?」

「うん…。ギリギリ…。」

「ちょっと待っててなー。」僕は高さ80センチ縦横2.5mのふかふかのクッションを作った。

「これ使いなよ。短時間でぐっすり眠れると思うよ。」

「おぉ……。ありがとうございます…。」

そう言ってファーニルは白いシーツのかかったクッションの上に乗った。

「すごいふかふかだ……。主様…ありがとうございます…!これでよく寝れます。」

と言ってファーニルは眠りについた。

「どういたしまして。いい夢を…。」

僕は小声でそう言った。

「もう一個やろうと思ってたことあったんだった。

僕はお菓子を沢山作りシーフェのいる空間に向かった。

「やぁ、シーフェ。ちょっとお願いがあるんだけど、このお菓子オルフェスとラルフェスに渡してくれないかな…。天界と魔界の管理者頑張ってると思うから…。」

「はい。分かりました!届けときますね!」

「うん!ありがとう!じゃ、僕戻るね。これ私に来ただけだから…。」

「はい、では、また。」

「うん。じゃーね!」

地上に戻ってきた僕は階段を上るのがめんどくさいと感じ【テレポート】で外に行った。

(リオたちは今どこにいるのかなぁー。ご飯のあと家周辺の探索行っていいぞって言ったけど……。)

そう考えていると、家の右側からリオの笑い声が聞こえた。

そっちに行ってみると、沢山の水球が空に浮かんでいた。200位ありそうだ。大きいのや小さいのがある。

「わぁ!2人ともすごい!すごいっ!」リオはとてもはしゃいでいた。リーシアとガーディルはどちらが多く水球を作れるか勝負しているらしい。リオの「どっちが強いの?」という質問で火がついたらしい。案外二人ともちょろい……。

目の前でこんな綺麗な光景見たら参加したくなるよね?というわけて参加しました。



結果夜の圧勝です。一瞬で1000以上の水球を創り出したのですから、流石神様ですね。2人は若干しょぼくれました。笑笑



昼ごはんはみんなでパンを食べた。ふわもちで美味しかった。

昼からはリオの特訓が始まった。1日目は僕が担当だ。科目は魔法。まず魔力操作をするためにリオに魔力の動かし方を教えた。リオは魔眼で魔力が見えるのだが。なかなか上手くは行かず2時間ほどかかった。上手くいかなかったのは魔力の流れに少し乱れがあったからだ。一定の量を流す事が難しかったらしい。教えている間、リーシアとガーディルの2人は遠くから僕達を見ていた。

リオの魔力操作はだんだん上手くなっていった。僕の加護の経験値増加がいい感じに働いているらしい。

魔力で土を練って器をつくったり、たらいに水をくんで水の柱維持をさせた。土の器は少々歪だが様にはなっていた。

それで一日がおわった。

曜日で言うと今日は月曜日だ。この世界もちゃんと日付や曜日はある。1年も12ヶ月だ。今の時期は秋頃だな。

リオの特訓は曜日でやる事が決めてある。


月曜日は魔法の日

火曜日は遊びの日

水曜日は勉強の日

木曜日は遊びの日

金曜日は今のところ 体力増加の日(散歩とかかな?)

まだ、体力が少ないからいきなり剣術とかはキツいだろう…。

土曜日は勉強と魔法の日

日曜日はおまかせ

遊びの日が多いのは遊んで体力を付けるという考えだ。

(ほとんどが体力増加の日かな?)

日曜日はリオがやりたいことをさせようと思っている。

魔法を練習してもう夕方だし、ご飯にすることにした。

今日の夕ご飯はハンバーグにしてみた。人気だったよ。

そして、あっという間に一日が終わったのだった…。



夜の前世が凄かったですねw





作文用紙12枚

合計104枚

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