卵と加護
「レージェル結局目的は挨拶だけだったのか?」
「いえ、挨拶もですが、本当は龍の里にお連れしようと思っていたのです。ですが…リオには危ないですから、今回は辞めます。」
リオは龍の里と聞いて目を輝かせていたが、無理ということを聞いてしょぼんとしてしまった。
それを見たレージェルは【アイテムボックス】から20センチほどの何かを取り出しリオに渡した。
「リオ、それは龍の卵です。あなたがこの卵を羽化させて立派に育てることが出来たら龍の里に来ることを許可しましょう。」
「ほんと!?」
「ええ。ですがこの卵は羽化までに最低3年はかかります。見たところリオの今の魔力等からすると今のままでは最低6年はかかります。」
「ろ、6年も……。」
それを聞いてリオはまた落ち込んでしまった。
「今のままでは…っと言ったでしょう?これからあなたが魔力等のステータスを成長させることでその差は補えます。安心しなさい。」
「どうやって補うの?」
「運動をして体力を付け魔法を練習して魔力量を増やしなさい。ちゃんと勉強もして知識も増やすのです。それと羽化させるには寝る前にはあなたの魔力を少しづつこの卵に流し込みなさい。魔力を込めていけば少しづつ形が作られていくでしょう。出来ますか?」
「うん!!できる!立派に成長させる!!」
「ふふ…ではこれからあなたはその龍のお母さんですね。」
と、レージェルが微笑んだ。
「うん!お母さん!」
それに応えるようにリオも笑った。
「リオ、これは私からの祝福です。受け取ってくださいね。」
レージェルはリオに手をかざし笑顔でそう言った。すると、リオを光が包み込みしばらくして消えていった。
「いまのなにー?」
「今のは私からあなたへプレゼントですよ。この先いろんなことを楽しんで下さいね。」
「うん!」
(ん?もしかして、加護か…?)
―スキル【鑑定】を使用します―
名前:リオ
Lv3
年齢:7歳
種族:人間(子供)
性別:女
HP:130
MP:320
固有スキル【魔眼】
スキル:【薬草採取Lv4】【錬金術Lv2】
加護:主神の加護(不老不死。経験値増加)
龍王の加護(小)(成長補正(攻撃と防御))
称号:不幸な少女、主神の愛し子、龍王の愛し子、試練に挑む者
(おっ、もうレベルとHPと薬草採取が上がってるじゃん!
……。やっぱ加護でしたか…。成長補正か結構良いな。称号も増えてるし、レージェルさっきので完全に魅了されたな…。最後のは、あの卵のことかな。)
「では、私はこれで帰ります。数年後会うのを楽しみに待っておりますね。」
「あぁ、ありがとう、またな。」
「レージェル!バイバーイ!」
別れを告げてレージェルは帰って行った。
レージェルが帰ってしばらく経ったあと僕は時計を見た。
(もうすぐ2時か……。)
「リオ!ちょっと早いけど、もう帰ろう。」
「はーい!」
「テレポートと歩くのどっちがいい?」
「あっ、歩くの!体力付けないと行けないから!」
「そうか。じゃっ!頑張らないとだなっ!」
「うん!」
僕は持ってきていたピクニックセット一式と龍の卵を【アイテムボックス】に入れた。その後休みながら家に帰った。家に着いたのは6時頃だった。もう夕日は沈みそうになっている。
「疲れたー!」
「頑張ったなー!はい。これ、龍の卵2階に置いてきなー。」
そう言って【アイテムボックス】から龍の卵を取り出しリオに渡した。
「うん!」リオは龍の卵を大事に抱えて2階に上がった。
僕は朝干していた服を回収し、たたみながら考えていた。
(さーて。どうしたものかな?リオが卵を早く孵化させるためには魔力体力の向上が必要…。魔力と知識はどうにかなるとして剣術や体術…。あっ!こういう時はシーフェに相談しよう。)
―スキル【通信】を使用します―
「シーフェー!夜中に相談しに行くからよろしく。」
「あっ、はい。分かりました。」
シーフェに伝えたあと僕は朝作ったお弁当の余りを【アイテムボックス】から出し、リオを呼んで夕ご飯にした。
唐揚げはレモンを加えて鶏肉のレモン煮にした。
リオは「おいしい〜!」と言いながら食べていた。(本当うまいよな…これ。)
「「ご馳走様でした。」」
「リオ、お風呂入っておいで…。」
「はーい。」
僕は使った食器を洗いながらリオに言った。
皿洗いが終わって…。
(よし。リオは風呂入ったな。やりますか。)
僕はスキル【編集】を使って3階を作り、部屋を4部屋作った。
4部屋の内2つは、調合と錬金をするための部屋だ。
(残りのふたつは予備かな…?)
僕は出来たばかりの3階へ行き不具合がないかを調べた後、
調合その次に錬金術の部屋に行きスキル【創造】でいろんな道具を作りだした。調合に必要なのは(鍋、フラスコ、試験管、竈…eat…。)錬金術は魔石などの石や宝石、鉱石等の石類などを作り、1階に降りた。
物作りに時間がかかったのだろう。リオはもう風呂から出て髪を乾かしていた。
「夜お兄ちゃん。何してたのー?」
「あぁ、3階を作ってたんだよ。調合や錬金が出来るよに。」
「へぇ!そーなんだ!」
「あぁ、リオ今日も疲れただろ?早く寝な〜。」
「うん。そーする。」
と言いながらリオは大きなあくびをした。
その後髪を乾かし終えたリオは歯を磨いて「おやすみなさい。」と一言言い、2階に上がっていった。
(今は大体8時くらいかちょっと早いな…。まぁ、大丈夫だろ。)
僕は地下に降りていった。
地下に降りるとファーニルが起きていた。
「起きてたのか。」
ファーニルはコクっと頷き。
「1日寝たら次の日は大丈夫なので。」と言った。
(目元はまだ眠たそうだな。)
「ファーニル、少しの間天界に戻るからしばらくよろしくね。」
「了解です。」とだるく敬礼した。
僕はファーニルの返事とともに鏡の中へ入っていった。
加護がいいの思いつきませんでした…。
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合計83枚




