第二話 知られざる真実
あまり、いいアイディアが浮かばなかったので、期待しないでください。
・・・ えっと、とりあえず話を整理しよう。
今、
俺の前にいるこの双子の女の子達は、俺の許嫁だと言ってきた。
こんなに可愛い女の子達が俺にだぞ!
・・・そりゃぁね、嬉しいさ。だって、俺だって男だもん。でも、なにかの間違いだろう。まず、俺は許嫁がいることを知らない。
大体、俺の家はそんな貴族などの高い身分の出身ではない。大体、いつの時代の話ですか!古いんですよ!
なんて考えていると、彼女達が心配そうにこちらを見てきた。
「あのー、大丈夫?」
「あ、あぁ、大丈夫。心配かけてごめん。」
その言葉を聞いて彼女達はほっとしたようだ。
その様子を見ていたら、なんだか俺まで安心してしまった。
・・・いやいやいや、何安心してんの俺。まだ何も解決してないから。
「えっと、さっきの許嫁がどうとかのことなんだけど。」
俺の言葉を聞いて思い出したのかハッとした。
(完全に忘れてたのか。)
「そうだった、そうだった。いやー、ごめんね。」
「ふっ、だから友紀は天然だって言われるんだ
。」
「そういう真紀だって忘れてたじゃない。」
図星だったのか、真紀という子はうっと言って黙ってしまった。
とりあえず、誤解だと思うから、あくまで傷つけないように、爽やかに
「あのー、なにかの間違いだと思うんだけど。」
そう言うと、彼女達はじっとこっちを見つめるだけで、俺の次の言葉を待っているようだった。
「大体、俺は許嫁がいることを知らないし、そんな裕福な家計で育ったわけじゃないし、まして、こんな何の取り柄もない男は君達が探しているような人じゃないと思うんだ。」
そこまで言うと、彼女達は黙り込んでしまった。
(気持ちは有り難いけど、彼女達が探している人は俺じゃないだろう。)
「それじゃあ、俺は家に帰るから、さよなら。」
彼女達の横を通り過ぎ、家に入ろうと鍵を開け、中に入ろうとした時に、背後に人の気配がした。
「えっと・・・。なんで中に入ろうとしているのかな?」
俺が言うと、
「えっ、だって許嫁だもん。将来の旦那様と一緒に暮らすのは当たり前じゃない。」
「そうだぞ、友紀の言う通りだ。」
友紀ちゃんの隣で何故か頷く真紀ちゃん。
(えっ、もしかして、さっきの話聞いてなかったのか?)
「えっと、さっきの話は聞いてた?俺は、君たちが探している許嫁じゃないと思うんだけど。」
彼女達はまた、キョトンとした。
(あれ~、俺そんな難しいこと言ったかな?)
すると、友紀ちゃんが俺に手紙を差し出してきた。
「ん?何だこれ?」
「これは、真君のお母様の書かれた手紙です。何かあったら、これを見せろと言われたの。」
なんで、俺の名前知ってんだ?いや、それ以前に、母さんが書いた手紙だって!
俺は、それを友紀ちゃんからは受け取ると、すぐに読んだ。
「真へ、元気にしてる?家に帰れなくてごめんね。こんな自由な母さんだけど、嫌いにならないでね。」
(もう、気にしてないよ。昔から母さんほとんど帰ってこなかったし。)
「でね、母さん真に言い忘れてたんだけど、実はあなたには、許嫁がいるの。」
(いやいやいや、言うの遅すぎだから。)
「で、その許嫁のことなんだけど、名前は友紀と真紀っていうの。でね、この子達、双子なの。」
(それは誰が見ても分かることだよ。)
「それでね、ここからが本題。真。あなたには、この2人と同棲してもらいます。」
(いや、急すぎるよ母さん。)
「その理由は、あなたに将来の自分の妻を決めてもらうためです。大丈夫。二人ともいい子だから。」
(いやいやいや、なに?どゆこと?将来の妻?なんじゃそりゃ。)
「どうせ、あんたのことだから、口で言ったぐらいじゃ通じないと思ったからこの手紙を書いたの。」
(そりゃ信じる訳無いでしょ。)
「手紙を書けば、あなた信じるでしょ。それに、家も広いんだからちょうどいいでしょ。それじゃあ、またね。母より」
読み終わり、俺は硬直した。
「・・・信じてもらえましたか?」
友紀ちゃんの問いかけに
「・・・うん。」
と答えるしかなかった。
俺、これからどうなるのかな?とても考える余裕がなかった。
「それじゃあ、そう言うことだから。」
彼女達はお互いに向き合い、笑った。
『これから、よろしくね♪』
あぁ、それから大変そうだと思う真でした。
どうでしたか?
今回は、少し長くなってしまいました。
まだまだ未熟ですがこれからも続けていきたいと思いますので、応援宜しくお願いします。