ないものねだり
掲載日:2013/04/30
すいませんこういうの一回書いてみたかったんです。
ただ、頬に触れて欲しかった。
ただ、抱きしめて欲しかった。
ただ、一晩一緒に居たかった。
ただ、唇にぬくもりが欲しかった。
“ こんど生まれ変わるなら男がいい ”
だって、あのときはそう思ったんだ。
あのときみたいに、くだらないことで喧嘩したり体だけなのって怒ったり。
出て行って、って怒鳴って、でも帰ってきてくれないと泣きじゃくって。
そんなのが嫌だった。
もっと仲良くしたかった。
馬鹿みたいに素直になりたかった。
きみのこと素直に愛したかった。
だから、きみのそばでも飾らないで居られる“男”になりたいって、思ってた。
望んでた、心から。
でも、今はどうだ。
男に生まれて。
思い通りの地位を確保して。
それでも。
それでも。
それでも、きみを女がそうするように愛してしまったら?
私に触れてくれないきみを、好きになってしまったら?
発狂しそうなほど、きみを欲しがってるなんて言えるわけがない。
“ ああ神様。今度生まれ変われるなら女にしてください ”




