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【祝45000PV】転生悪役令嬢イザベラ、婚約破棄も魔法も筋肉で粉砕します!  作者: 月待ルフラン【第1回Nola原作大賞早期受賞】
第三章:悪役令嬢イザベラ、王国の危機も筋力で踏み潰しますわ!
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第十五話:天災は、最高のトレーニングステージですわ!

わたくしの、あまりに突拍子もない「腕相撲による神明裁判」の提案に、貴族議会の大広間が、まさに、カオスと化しておりました。

父上と兄様は、もはや、怒りを通り越して、無の境地に達しておられる。ライネスティア家の当主は、顔を真っ赤にして、わたくしを「不敬である!」と罵り、議場は、賛成派と反対派の怒号で、満たされております。


(ふふん。よろしい。もっと、熱くなるがよろしいですわ。議論とは、本来、これほどまでに、情熱的であるべきもの!)


わたくしが、その、混沌とした状況を、満足げに、見守っておりますと。

突如、一人の、伝令兵が、血相を変えて、大広間に、駆け込んできたのです。


「き、緊急報告! 王都近郊の、グラン鉱山にて、大規模な、落盤事故が発生! 多数の、坑夫たちが、生き埋めになっている模様!」


その、絶望的な報告に、議場の喧騒が、ぴたり、と、止まりました。

グラン鉱山。それは、王国の経済を支える、重要な、鉱脈の一つ。そこでの、大事故。

その、あまりの、衝撃的なニュースに、誰もが、言葉を失っておりました。


その、重苦しい沈黙を、破ったのは、ライネスティア家の当主でした。

彼は、まるで、鬼の首でも取ったかのように、わたくしを、指差して、叫びました。


「見たか! これぞ、天罰だ! ツェルバルク家の、その、不敬な振る舞いが、天の怒りを買ったのだ!」


その、あまりに、短絡的で、愚かな、発言。

ですが、動揺した貴族たちの中には、その言葉に、同調する者も、少なくありませんでした。


その時でした。

わたくしは、ゆっくりと、前に、進み出ました。

そして、その、静まり返った、大広間に、わたくしの、力強い声が、響き渡ったのです。


「言葉は、無力ですわ!」


わたくしは、その場にいる、全ての貴族たちを、見渡して、宣言いたしました。


「我が軍の『力』が、王国への貢献という形で、真実を、証明いたしますわ!」

「これより、わたくしたちは、この天災を、『神判』の場と心得、民を救って、ご覧にいれます!」


わたくしは、被告の身でありながら、踵を返し、大広間を、後にしようとしました。

兄様が、慌てて、わたくしの腕を、掴みます。

「待て、イザベラ!お前、正気か!?」


わたくしは、そんな、兄様の手を、優しく、振り払うと、絶対的な、自信に満ちた笑みで、言い放ったのです。


「兄様。天災は、最高の、トレーニングステージですわよ」

ご覧いただきありがとうございました。感想や評価、ブックマークで応援いただけますと幸いです。また、世界観を共有する作品もあるので、そちらもご覧いただけるとお楽しみいただけるかと存じます。HTMLリンクも貼ってあります。

次回は基本的に20時過ぎ、または不定期で公開予定です。

活動報告やX(旧Twitter)でも制作裏話等を更新しています。

作者マイページ:https://mypage.syosetu.com/1166591/

Xアカウント:@tukimatirefrain

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