クフ王のピラミッドに入ればピラミッド観光は完結するのか ④
通常のギザのピラミッドの説明はここで終了となります。
当然、残り八基のピラミッドは?ということになります。
まず、残念なお知らせをしておけば、メンカウラーの付属ピラミッド三基については閉鎖されたままになっていますので、観光で訪れた方が中に入ることはできません。
では、クフの付属ピラミッド、いわゆる三基の王妃のピラミッドは入ることは可能です。
門番の機嫌が悪くないかぎり見ることはできます。
大きくもないですし、装飾もありませんので、「エジプトのピラミッドの中に入った数」を稼ぐつもりでなければ、一般の方が入っても「面白味のない」という感想になることでしょう。
ここで私がおススメしたいのはクフの付属ピラミッドの四基目、衛星ピラミッドと呼ばれているものとなります。
場所はクフのピラミッドの南東、王妃のピラミッドを北から南に進んだ先となります。
上部構造がほぼ失われています。
当然ギザのエリアチケットだけで見学できます。
上物がないので内部構造がはっきりわかります。
そして、その脇にはこのピラミッドのピラミディオン、いわゆるピラミッドの頂上部に置く傘石が置かれています。
この傘石を見ると、上部の石は、ただ載せるのではなく、頭部と底部に凹凸上の細工をして動かないようにしていたことが確認できます。
ちなみに凹凸と書いていますが、正確には、下部の石の頭部が凹み、逆凸状になった上の石の底部を受けるようになっています。
もうひとつカフラーの付属ピラミッドはピラミッドの南側にあります。
こちらも上部が完全になくなっています。
まあ、あまり見栄えのしないものですが、このピラミッドの遺構を実際に観た人はそう多くないので自慢にはなることでしょう。
ということでギザ編は終了です。
別チケットが必要な三大ピラミッドはその日の状況でどこがオープンしているかわかりません。
クフのピラミッドが閉まっている場合でもがっかりすることなく楽しみましょう。