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大坂城
大坂城は天下人・豊臣秀吉の居城でした。
今、大阪市に建っている大阪城天守閣は昭和6年に大阪市民の寄付によって建てられたお城です。
秀吉が建てた大坂城は、その堀も石垣も大手門や多門櫓といった古い建造物の全てが徳川時代の物です。
今、秀吉の大坂城で僅かに残っているのは石垣です。大阪市が大切に保存しています。
緑に囲まれた今の大阪城。
天守閣から大阪市内を一望できます。
ここから見た今の大阪とは違う景色だったのでしょう。
秀吉が住んでいた頃の大坂は………。
「露と落ち 露と消えにし わが身かな
浪速のことは 夢のまた夢」
秀吉の大坂城は、露と消えてしまったのでした。
その大坂城では数多の女が、その人生を過ごしたのです。
秀吉の寵愛を受けた者、子としての愛を受けた者……。
数多の女たちの笑みと……涙を……その城は知っているのです。
そして、大坂夏の陣で大坂城は落城しました。
真っ赤に燃えた大坂城。
それを見たとしたら、秀吉は何を想うのでしょうか。