トイレットペーパータワー
酔っ払って書いた話
感傷的になることもあるよね
本では散々読んでいたから知識もあるし、大人だから割り切れる。そういうドラマを観ながらご飯を食べられるくらい慣れていたつもりでいたけれど。
冷たく固まり、目や口を縫われ、今まで見たこともない化粧をした貴方が怖くて信じられなくて、触れなかった。お別れのとき、他の人のように話しかけるでもなく、花を添えるだけだった。
燃えて骨になった貴方は面影もなく、無機物になっていた。初めて喉仏を見た、説明をされ名前の由来を知った。また一つ教えてくれたのか。
燃えてる間に考えていた。そういえば、貴方の弱いところなど、見たこともない。本当は強くもなければ弱くもない、家族を愛する平凡な人だったのだろう。でも、見たことがないのだ。弱音を吐いた私に、逃げても良いと教えてくれた貴方が弱音を吐く姿を。お前が納得したなら良いと、進む道を開いてくれた貴方の闇を。
私はまだ分かっていなかったんだ。その偉大さを。
今になって思うのは、月並みな言葉ではあるけれど、もっと出来ることがあったのではないか。どれだけ大切か、言葉にして伝えられていただろうか。きっと貴方は怒るだろうけど、誰かの命を犠牲にして帰ってくるならば、喜んで差し出すこと。これはおまけだから許して欲しい。
私は四苦八苦しながら、貴方と同じ平凡な人生を歩んでいるけれど、きっと貴方を知っている人からしたら、同じ生き方をするのかと言われるかもしれない。言われたいのかもしれない。
貴方の教えがいつも頭を過ぎる。
取り敢えず伝えたいのは、幽霊は電波に乗るというし、貴方の事が今でも大好きだというのが伝わると良いなということ。
ここまで思い出しながら書いていたけれど、明日も仕事だし、視界もぼやけてきたのでここで終わりにする。
それ以外、何もない。
トイレットペーパーのストックって積み上げがちじゃない?