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1話 借金持ち運送業者と古い宇宙船のAI

惰性とモチベ低下で続かない事が無いようにしたいです

時はファンタジー世界の中世時代―――より遙か彼方の未来


発展と滅亡を繰り返しながらファンタジー世界の住民は宇宙に進出し


今では魔法と科学が混じった時代が当たり前になっていた


そんな広大な宇宙を1つの古い宇宙船が航海していた


「ふー…あの兄エルフは相変わらず無茶振りをしてくれるよ…」


そうぼやいたのは黒髪短髪の成人男性


面倒くさいと言う雰囲気を微塵も隠そうとしていておらず、不満を口にしている


そんな彼に機械音で人工的な声が掛かる


「そんなにご不満でしたらオーク星の運送依頼を回して貰えれば良かったですか?」


「勘弁してくれよ、あいつ等は見た目に反して武人連中だぞ。

 行けば毎度毎度腕比べしようと誘われるし…。」


「マスターの貧相で貧弱な肉体を鍛えようとして来ますからね。でも向こう曰く『お前の肉体は鍛えれば光る逸材だ!』と仰られてたじゃ無いですか。」


「悪いが俺は必要に駆られなければやる気は無い。それに飽きっぽいしな。」


「割と詰みゲーもありますからね。

 でもやる気があればまたやり始めるじゃないですか。」


「惰性とか義務感でやり始めたらやる気なくすけどなー、と…目的地が見えたな。」


宇宙船のガラス越しに見えたのは一見すると普通の惑星に見えるが、それは投影された映像であり


実際は金属の建物が彩られた建物の群れで作られた人工物のコロニーだ


「毎度思うんだが、なんで土とか少ないのに全体的にいっぱいある様に見せたがるんだろうな?」


「さぁ?ただの見栄張りなのでは?」


「まぁ良いや、今回の目的を改めて確認するぞ。

 俺達の目的はこの放棄されたコロニーに残された物資を回収し運搬する事だ。」


普通こういったコロニーは宇宙警備隊とか宇宙治安維持軍が摂取するのだが、雇い主がこのコロニーの権利を主張しており


彼、単先・G・人也 (たんさき・グシャス・ひとなり)にお鉢が回ってきたと言う事だ


「ついでに試作機のテストも兼ねているって話だけど、中身見てないからなんとも言えないな…。」


「それにつきましてはコロニーに着陸した際に教える様にと申し遣ってます。」


「ふーん?…まぁ兄は兎も角、妹さんの方なら変な事しないから大丈夫だろ。」


兄の性格は人也とっては面倒なのだろうし、妹さんの方はマシな相手と考えている様だ


「今の発言を記録しておきますね。」


「おいやめろ馬鹿、また変に絡んでくるじゃねーかっ!」


そんな感じで騒ぎながら宇宙船:羽根のフライツリーは着陸準備に移った

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