異世界転生をしたようでして。
人と会うって怖いしだるい。コミュ障なりの思考だ。オレは、どこにでもいる・・のかわからないが24才の引きニートだ。生活は、大体の部分親にしがみついているどうしようもない男だ。前までは就職をして働いていたがどうも人間関係について大分不得手で、意義も楽しさも感じなかったのですぐにやめた。そもそも小学校の時点でコミュ障になっていた。女子は、勿論のこと、同級生の男子とも余りからまなかった。
そのせいか、高校と大学と続き人と接せず、仲間との絆ってのが夢物語だとずっと思っていた。今の現状、大分人生に飽き飽きしている。しかしオレにはまだ希望が残っている。今、絶賛人気中のアイドル、「AKG坂47」この存在こそオレの生命線だ。そして9月28日、今日、新作のアルバムが発売される。オレの短かった仕事で得た給料と親から貰った金で、今から買いに行くのだ。これほど何かを待ちわびたことはないと今ここに断言できる。そう思いながら、何も持ち合わせていないので就活で着ていたスーツに着替え
親からの仕送りできた、段ボールをどけながらマンションをでる。
「まぶしいなぁ、いつぶりだっけ外にでるの?」
燦々と輝く太陽が眩しい。少し速めに階段を下りる。そして久しぶりの電車に乗り人が大勢いる中、店に入った。店員との対応に少し恐怖感を覚えたが、やっとの思いで手にいれることができた。早く家に帰って鑑賞したい気持ちを抑えつつ信号待ちをしていた。青になったので歩き始める。前にいる小学生の男の子2人が楽しそうに話しているのがちらつく。オレもこんなに仲の良い奴がいれば、なんてことを考える。あまりあの二人を凝視すると悲惨だった中学時代を思い出すので目を左そらす。すると左から猛スピードで、走ってくるトラックが目に入った。ちょうどあの二人に衝突するように見える。運転手は、ハンドルに倒れかかっている。居眠り運転だろうか、そんなこと今は関係ない。子供に目をやると二人は呑気に喋っていて全然気づかない。そんなになって何を話す!?いやそんなことどうだっていんだよ!思考が停止する。
「あっ危ねぇ」
なぜかオレの身体は勝手に動いて二人の背中を押していた。怒りに似た感情的衝動だった。そして、次の瞬間鈍い太鼓のような轟音と共に身体がフワッと持ち上がった。その次に何か硬いモノに身体が落ちた。頭の辺りが温かい。そしてその生温かいモノが全身へと伝わる。
「おい、誰か救急車を」
誰かの声がだんだんと小さくなって聞こえる
「あっオレ今死んだんだ」
驚くもその事に気付いた。意識が途切れていく、なんだ寝落ちそっくりだ。死んでいくことを感じながら、この先どうしていくのかを考えた。オレってどうなるのかなぁ、AKG見る前に死んじまった、なんで、あんなガキども救っちまったんだよ。まぁ、未練なんてないかぁ。せめて可能であるならば仲間って奴が欲しかったな。
完全に、眠りに入った。雑音が悲しいくらい耳にこない。
「受信可能者、発見。ナビゲーションシステム起動。システム維持を確認。どうか見つけてくださるといいのですが、まだ先でしょうかね?」
誰かの独り言は男の頭に届いたが男の意識は完全に閉ざされていた。違和感だけが体を巡る。
「ん?、なんか、柔らかいモノがあるぞ、しかも温かいし良い香りがする。」
死んだはずの体からいろいろな感覚を得る。不思議に思いながら。恐る恐る目を開けると目の前に、薄い紫色の髪をしたメイド姿の女性が眠っていた。あまりの可愛さに声が出そうだったが何とかこらえた。
「ん?でなんなんだこの柔らかいモノは?」
毛布をめくると自分の手が彼女の胸に触れていた
「こぉーーー!」
結局、変な声がでた。はっはじめて触れたぁー心の声に激しい鼓動の裏拍がはいる。
「あれ、起きたのですね、エドワード様」
彼女が目を覚ましてしまった。
「う、うん。起きたぞぉー」
「それではさっそく、着替えに行きましょう」
「は、はい」
いきなりだったが迅速に対応できた。でも固くなる。
「えっ、そこは、さぁ行こうぜ子猫ちゃんじゃないんですか?」
うわっダサっこの子そんなこといってんの?予想外の返しに驚くもこの子に対する嘲笑の感情でおしつぶされた。
「そんなこといいから、早く行きましょう」
なんか敬語になった。いやいや、それもそうだろ。これまで女子と一回も喋ったことないのにこんなに可愛い子と話すなんて出来るかボケ。自分でツッコむほど内心混乱している。
っていうか広くねこの屋敷。なんか先が遠くない?そしてさっきからメイドが多い。どんな家だよ。
「はい、着きましたよ。どうぞ中へ」
着替える部屋が凄く広い。自分が暮らしていた部屋の二倍近くある。「着替えますよ。さぁ」
「へっ?」
彼女は、なぜか自分に向かって手を出してきた。
「さぁ、さぁ」
「あのぅ?何をすれば良いんですか?」
「いつものように私が脱がせて差し上げます。」
「えっ、はっ?えーー!」
「さぁ」
「いいよそのくらい自分でできるから。」
「まぁ一夜にして大分お変わりになられましたね。」
「まっまぁね、男子一夜見ざれば刮目して見よ、なんて言ったり言わなかったり。へへ」
なんとか誤魔化した。それより、この子ヤバい。メイドになんてことさせてんだ。この子もこの子だけど、なんでこの人は、表情一つ変えずにできんだ?
「では、次に移らせて頂きます。」
といっていきなり脱ぎはじめた。「ちょっと待った。一体全体何してんの?」
「えっ、何ってエドワード様は、着替えの手本を見せてくれないと着替えができないとおっしゃってらしたのではないでしょうか?」
ヤバいこの二人、ヤバい、何この世界?
もしやこれって異世界転せーーい?
拙い文章ではありますが温かい目で見てくださると幸いです。もしも、面白い 続きが気になる と思ってくだされば、こちらの書く気力にも繋がりますのでどうぞ宜しくお願いします。