表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

たとえ彼女と友達にすらなれなくても

作者: 甘味

僕には好きな人がいた。

その人との出会いはとても鮮明に覚えている。

高校二年の夏、親の仕事の都合でスペインから転校してきたのだ。

スペインから転校してきたが、日本人同士の親から生まれた生粋の日本人である。

僕はその時に彼女を対して抱いた感情は可愛いな程度であった。

僕と彼女は別のクラスになった、彼女は僕から見れば可愛かったが、この学校の中では中の下くらいのレベルである。


高校二年の冬

僕はこれまでの彼女を見てきて、可愛いから好きという感情に変わっていた。

好きな理由は顔などの 見た目 だけではなく、性格的な所も含めて好きになったのである。

しかし僕は彼女と話したことはない、話したこともなければ彼女の中に僕の存在がいるかも危ういレベルである。

その一番の問題はクラスが違うことだと思う。

これを言うと、自分からアピールしたら だとか 何かを理由に話しかければ など言われるかもしれない。

だが、僕はイケメンでもなければラブコメの主人公でもない。

そんな僕が理由もなく、彼女に話しかければ進展がある所か変人認定されて後退の一歩を踏み出すかもしれない。

だから僕は話しかけない、いや無理やり話しかけることをしないという方が正しいかもしれない。


高校三年の夏

クラスの雰囲気は受験ムードへ近づいていた。

僕も少しでも良い所へ就職をするため、勉強に励んでいた。

彼女のクラスを度々覗いてみると、彼女も勉強に励んでいた。

噂で聞いたのだが、彼女はこの学年でも1、2を争うほどの 勉強好き であるみたいだ。成績は中の上レベルみたいだが。

僕は彼女の勉強している姿を見て、元気を貰い自分の机へと戻って勉強をする日々が続いた。


それから一年後

僕は一企業の社員として、仕事を覚える日々に追われている。高校三年時に勉強を頑張っただけあって、それなりの会社には就職することが出来た。

彼女は大学へと進学した。 府外の大学に行った為、彼女はもうこの府にはいない。

僕と彼女の関係はというと、特に変わったことはなく、僕はこれまでと同じように彼女の姿を見ては好きになり、でも話かける事もせずに卒業の日を迎えて今に至る。

僕は高校の卒業アルバムを手に取り、一枚の写真を見る。



それは唯一最初で最後の彼女と一緒に映ってる写真。



三年生全員の集合写真である。

様々なラブコメがある中で、いつかはラブコメ主人公の様な経験をしてみたいと思う人もいると思います。

ですが、実際は難しいですよね。

これは僕の自論ですが、恋 恋愛 とは必ずしも結びつくものが素晴らしいとは限らず、叶わぬ恋も素晴らしいと思います。

今回様々な作品の中から私の作品を読んでくださりありがとうございました。

気をつけてはおりますが、誤字脱字等があるかもしれません。そのような場合は報告頂けると幸いです。

更新頻度は不定期ですが、投稿した際は暇つぶし程度に読んで頂けると嬉しいです。

今回は本当にありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ