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獣と獣??  作者: 暁 とと
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不意打ちの朝

またあの夢だ。


ぼんやりする意識の中、何故かその場所が夢の中だということがハッキリと分かる。

立ち込める霧とその生暖かい空気が、前にも同じ場所に来たことがあると教えてくれる。



『愛する者は現れたか?』


以前と同じ、何処からともなく声だけが辺りに響く。


『………貴方は誰?』


頭で思ったことが言葉にする前に辺りに響いた。


『…今はまだそなたに名のることはできない。』


悲しげに声が答える。

初めて私の問いかけに答えてくれた。


『真に愛する者を選ぶのだ』


『……愛する者?』


私がそう呟くと、フワッと背後に何かの気配を感じた。

咄嗟に振り向くと、そこには見知った姿が並んでいた。


『ルイス、クラウド』


真っ白な世界に二人が立っている。

だがその顔に生気はなく、やけに艶のあるその顔は蝋人形のようだった。

瞳を閉じ両手をダラリと力なく投げ出し、二人はただそこにいるだけだ。


その美しすぎる人形に、私は恐怖を覚えた。


見た目だけの血の通わない人形。

姿だけで中身がないはりぼて。

言葉を紡ぐことも暖かく抱き寄せてもくれない、冷たく動かない作り物。



ピクリとも動かない彼ら。



すると、彼らの隣にもう一つの影がどこからかユラリと姿を現す。



『…………ユタ!』



そこに現れたのは闇よりも深い漆黒の髪をした彼の姿だった。

クラウド達と同じく、陶器のように澄んだ肌が生きていないことを私に伝えてくる。

眼帯に隠されていない瞳はその美しい瞳を守るかのように瞼に覆われている。



『そなたが真に愛する者。それこそがこの世界の王となる者』



声が聞こえる。

けれど、私は彼らに近づくことができない。


怖い。


大切な彼らの姿をしているのに、私は目の前の3人から逃げ出してしまいたいほどの恐怖を感じていた。



『選ぶのだ、巫女よ。急がねば、私の力が弱まって…』


『えっ?』


辺りに響いていた声が少し震えた。



『…そして、見つけてくれ……たしを…』


段々と弱まる声。

私は宛もないその声の主に向かって手を伸ばす。


『待って!消えないで!』


ガッ!

走り出そうとする私の手首を誰かが掴んだ。

そして、振り向こうとする私の肩を乱暴に押すとその場に押し倒してくる。


『!!』


声をあげようとするも、覆い被さってきたその人物が私の首を力一杯締め上げる。


『くっ………はっ』


息が出来ない。


涙が溢れてくる瞳をどうにかこじ開けるも、その視界は歪んで白く雲って見える。



『………だれ』



懸命に目を凝らす。

涙が邪魔だ。



ポタリと苦痛に歪む私の頬に何かが滴り落ちてきた。



『………えっ』



それと同時に首を締め上げている者の顔がハッキリと瞳に写る。


よく知っている彼の顔が。


彼は泣いていた。


彼の美しい髪が、その涙を隠すようにサラリと私達を遮る。



私の好きなその………色の髪が。











「…んっ………んん。」

窓から射し込む眩しい光に、瞼がゆっくりと持ち上がっていく。

やはり、夢だった。

まだ朧気な意識の中、ぼんやりと天井を見上げる。

まだ夢の中にいるような、そんな現実味のない目覚めだ。



覚醒していく意識が夢の中の出来事を霞めていく。

最後に私の瞳に写ったもの。

その輪郭も今ではぼんやりとしたものになっていこうとしている。



何度目かの瞬き。

次第にハッキリしていく視界と共に、私は違和感を覚えた。

私のベットはこんな窓際にはないはずだ。



見上げている天井。

見馴れない天井。



もう一度瞼を動かすとゆっくりと体を起こしていく。



「ようやく起きたか」



唐突に聞き慣れた声がすぐそばで聞こえ、ビクンと肩が揺れた。その反動でかけていた上掛けが滑り落ちていく。

その声の方に恐る恐る顔を向ける。



「とっくに朝になっちまってるぞ」



クラウドは呆れ顔でこちらを向いている。

しかも、何故か上半身裸の状態でソファに腰を下ろしている。


「……えっ?あの、なんでクラウド私の部屋に…」

そう言いかけ、私はハッと辺りを見渡した。

見馴れないその部屋はすごく殺風景で、やけにガランとしている。

部屋の真ん中にあるテーブルには、飲み終えたワインボトルが何本か転がっている。


途端に昨日の記憶が甦ってくる。

クラウドとの食事に盛大な言い合い。その後二人で次々とグラスをあけていって………。


そこからの記憶がない。


「……あれ?私、どうしたんだっけ?」

「はぁ?お前覚えてねぇのかよ?」


頭の奥がガツンガツンと痛む。

一瞬で飲みすぎたのは理解できる。

「いったぁ……」

二日酔いからくる頭痛に頭を押さえると、クラウドがため息をついた。

「飲みすぎだ、アホ」


言われなくても分かってる!

そう言い返そうと彼を睨むと、クラウドの視線がバッと勢いよく逸らされる。

「……?」

彼の頬が決まりが悪そうに赤くなっている。

「…とりあえず、お前何か着ろよ」

視線を部屋の隅に落ち着かせ、指だけ私の方を指した。



「…えっ?」

その指の指す先を目で追う。

見下ろした私の姿。



「なっ!!!」

下着姿を露にした自分の胸元。

ガバッと凄まじい勢いで上掛けを引き上げ隠すも頭の中は大混乱していた。


えっ?ん?この状況はなに?

なんで?私こんな格好?

ていうか、なんでクラウドの部屋で寝てんの?

いやそれよりなんで下着?

え?えっ?


ちょっと…………待ってよ。




消えてしまった記憶。下着姿で眠っていたクラウドのベット。二人っきりの部屋。そして何故か上半身裸の状態のクラウド。


危険なキーワードばかりが転がっている。


こんな姿で朝まで一緒にいたということは………。



サァーと背中に冷たい汗が流れていく。



いや、そんなことよりも今はとりあえず服を……


ベットの脇に落ちている自分の服を見つけ、そろそろと手を伸ばしていく。



そんなサクラの顔色など露知らず、クラウドは昨夜の彼女の様子にため息をついた。


「つぅかお前、全然我慢できねぇのな。あれくらい普通耐えられるだろうが」


「…………はい?」


ブラウスを掴んだ手がピクリと止まる。




「ただでさえ暑いってのに、あんだけ激しく動けば余計に暑くなっちまうだろうが」





激しく………?



いけないワードが更に背筋を凍らせる。




「お前、いつもあぁなのかよ?」




ため息混じりの彼の声が、サクラの耳には色を含んでいるように聞こえてくる。



冷ややかな汗が止まらない。





一方のクラウドは昨日のサクラの姿を思い出してため息を漏らしていた。

サクラは一晩中暑い暑いと繰り返しながら上掛けをガシガシ蹴りあげ寝返りをうっていたのだ。

クラウドの部屋はサクラの部屋よりも風の通りが悪く、確かに部屋は蒸していた。

ただでさえ暑くて寝苦しいのに、サクラがしきりにモゾモゾと動き回るせいで神経が過敏になってしまったクラウドはソファに体を横たえていたものの結局一睡もできなかった。


それについて悪態をついてやろうと呟いた彼の言葉に、サクラはますます凍り付いた。



な、なにか言い返さなくては……。


頭の中が大パニックを起こしていたが、それでもまだ決定打を突きつけられているわけではない。

状況証拠だけで全てを決めつけるのはよくない。

私は痺れそうな頭を高速で回転させた。


「……と、ところでクラウドは……なんで裸なわけ?」



ようやく出てきた言葉は、その答え次第では恐ろしく全てをぶちまけてしまうような危険なものだった。

だがもう時既に遅し。

言葉は投げ出されてしまった。


「はぁ?なんでってそりゃ汗かいたからに……」


あまりにも訳のわからない質問に思わずクラウドはチラッと彼女の方に視線を向けてしまった。

その姿に思い出しかのように慌てて視線を剃らしたが、チラリと見えた彼女の青い表情にサクラの考えていることが見通せてしまった。




瞬時にクラウドの頭の中にとんでもなくよろしくない悪巧みが構築されていく。

昨日色々な意味で耐えさせられた仕返しとばかりに、クラウドはサクラに背を向けたままニヤリと口元に卑劣な笑みを浮かべる。


「………お前、本当になんも覚えてねぇのかよ?」

クラウドは真剣でどこか悲しそうな声色を作ってみせる。

「……ところどころは覚えてるよ。けど、その…」

ごにょごにょと言いよどむサクラに対して思わず笑いそうになってしまうのをグッと堪えた。


「けど、なんだよ?」

「……私そのまま寝ちゃったってことだよね?」

「…………」

「…………」

「……本気で言ってんのか?」

「えっ?」


怒ったようなクラウドの声にサクラの体が凍り付いたのが分かる。

クラウドはザッとサクラの方に振り返ると、そのまま彼女のいるベットまで大股で近付いてきた。

「ちょっ!ちょっと!」

上掛けをこれでもかと言うほど引き上げながらサクラが叫ぶも、かまうことなくクラウドはベットの脇までくると片手をベットにつき上半身をサクラの方へと傾けた。

古いベットがギィギィと軋む。


至近距離から見つめてくる彼の青い瞳がサクラの体の自由を奪う。

「なっ、に?」

「覚えてねぇなら」

睨み付けるような彼の怪しい瞳がグッとせまる。そのまま耳元にゆっくりと顔を近づけ、吐息のように優しく痺れをもたらすように甘く囁いてみせる。


「もう一度、今からしてやろうか?」


耳に触れてしまいそうな彼の唇から紡ぎ出された言葉に、サクラは途端に青かった顔が爆発しそうなほど真っ赤に色付いた。

彼が囁きを与えた耳は、熟れすぎた果実のごとく真っ赤に染まる。


「な!なに言って…!」

速まる鼓動と体の熱に歯向かうように、クラウドを押し戻そうと伸ばした手はあまりにも簡単に彼に捕まってしまう。

そして、逆に捕まれた腕を引かれ鼻先が触れあうほどの距離に引き寄せられる。

目の前で細められるクラウドの瞳が怪しい光を放っていた。


「本当は、覚えてるのに俺のこと誘ってんだろ?」

「ちがっ……!」

言い返そうとする私の顎をクラウドの長く男らしい指が掴む。

「本当のこと言えよ」

覗きこまれる彼の瞳と低く囁く声が、体の奥を疼かせる。

「………っ」

思わず熱い息が溢れそうになる。

「…………サクラ」

彼のねだるような甘い声が耳を熱くする。

そして、ソッと彼の唇が私に触れそうになった瞬間。





「………なんてなぁ。何期待してんだよ」

思わず固く眼を瞑った時、すぐそこにある彼の口がちゃかすような口調へと変化した。

その声に目を開けると、既に体を離してニヤニヤとこちらを可笑しそうにクラウドが眺めていた。


「…………えっ」

強張っていた体が解放されていく。

彼は悪戯を喜ぶ子供のように笑いながら、間の抜けた顔をする私を指差した。

「お前、すげぇ顔。本気にしたのかよ?ははっ、アホだなぁ真っ赤になってやんの」

からかわれた、と気が付くまで私には数秒の時間が必要だった。

「………えっ、じゃあ昨日も」

半信半疑の私にクラウドはさも当たり前かのように言い捨てる。

「なんもしてねぇよ。お前はゴロンゴロン転がりながら爆睡してただけだ」

「………なんだ、そっか」

事実を知れて何よりもまずホッとした。

自分の意識のない中で何かが行われていたのだとしたら、それほど恐ろしいものはない。

やっと安堵の笑みが浮かぶと、クラウドは何故か急にムッと面白くなさそうな顔をして来た。


「…………お前今ホッとしてたろ?」

「えっ?うん、だって私覚えてなかったわけだし、何もなかったらそれで安心っていうか」

言いかけた私の言葉を遮るよう、再びクラウドがベットに身を乗り出してきた。

そして私の肩を掴むと至近距離から見詰めた。

「…覚えていられるなら、してもいいってことか?」

「っ!?」

先程とは違う、ぶっきらぼうで強引な眼差し。

「ちょ、クラウド」

身を捩るも彼の腕がそれを許さない。

顎を捕まれ無理矢理に顔を向けられる。

目の前に迫る彼の唇に、私の鼓動は壊れるほどに鳴り響いていく。






「………だめぇぇぇぇ!!」

気絶してしまうほどの鼓動の速さに耐えきれず、私はそう叫ぶと彼の体を力一杯押し退けた。

「うわっ!!」

その突然の私の反撃にバランスを崩したクラウドは勢いよく床に尻餅をついた。


「ちょっと!何事!!」

丁度その時、運悪くクラウドの部屋の前を通り掛かったオルタナがサクラの悲鳴に近い叫び声を聞きつけ部屋に飛び込んできた。

勢いありすぎて部屋の扉がバタンと吹き飛びそうになる。

「げっ!」

「なっ!?」

オルタナの予期せぬ登場に真っ先に反応したクラウドは、途端に冷や汗が吹き出した。


部屋の中の状況に、オルタナは一瞬カチンっと固まってしまった。

上掛けで隠しているが上半身下着姿の真っ赤な顔のサクラとそのベットの床に上半身裸で青い顔をして転がっているクラウド。


「………オルタナ…」

サクラが彼の名を呼ぶ声が安堵から震えているのが分かり、次の瞬間、後ろ手でバタァンと大きな音をたてて扉を閉めると転がったまま青い顔でこちらを見ているクラウドに視線を向ける。

彼の眉がピクピクと痙攣しているのにクラウドは直ぐ様気が付いた。

「お、おい。お前なんか勘違いしてんぞ!お、俺は別に何も!」

体勢を素早く立て直し、焦りながら一歩後ずさる。

だがそんな言い訳を掻き消してしまうほど、ゴキゴキとオルタナが指を鳴らす音が部屋に響き渡る。


「おい、こらぁクラウド。あんた……サクラに何したんだぁ?」

地を這うように低いオルタナの声に、クラウドのみならずサクラまでもがビクンと震えた。

「だから、違うって!俺は何も!」

ブンブンと手を降りながら弁解するも、ジリジリとオルタナが彼に迫る。

「俺は、ただからかっただけで!」

「からかったぁ?」

「そうだ!なにもしてねぇよ!」

「信じると思ってんの?」

「信じろよ!おいっサクラ!そうだよな?」

必死の思いでサクラの方に振り向くも、さっきまでと態度がガラッと変わった彼をサクラは軽蔑の眼差しで見つめていた。

「…………」

「おいっサクラ!」

「…………わかんない」

「はぁ?おまっ!」

今にも胸ぐらをオルタナに掴みかかられそうな距離でクラウドがサクラの言葉に驚愕した。

「だって私覚えてないもん。それに今だって本気か嘘かどうかなんてわかんないし」

「おい!ちょっと待てよ!そこはわかんだろうが?」

矛先をサクラに移そうとするクラウドの胸ぐらを、瞬く間にオルタナが掴みかかる。

「……ゴチャゴチャ言い訳、してんじゃ」

「っ!!」

「ないわよぉ!!」

真っ青になったクラウドの頬を、城で一番の腕力のある(本人否認)が力一杯ひっぱたいた。

ビダァンッというあまりにも皮膚を殴り付けたにしては、重たい音がサクラの耳にも届きおもわず顔をしかめた。

そこからは恐ろしくて一度も目を開けられなかったが、そのどすの聞いた音だけは嫌でも耳に入ってきていた。







「で、本当になんもなかったのね?」

「…だから、最初からそう言ってたろうが…」

床に正座させられたボロボロのクラウドが事の詳細をオルタナに説明し終えた。腫れ上がった頬を押さえて恨めしそうにオルタナを見上げる。

それをソファに腕組をしながら座っているオルタナがギロッと見下ろす。

「だったら紛らわしいことしてんじゃないわよ。ったく、朝から無駄な体力使わせないでよねぇ」

技とらしく肩を回すとボキボキと骨が鳴った。

「ご、ごめんねオルタナ」

隣に座っていた私は苦笑いを浮かべた。

オルタナがクラウドに制裁を加えている最中に、急いで服を着替えクラウドを床に沈み混ませようとしていたオルタナを必死に止めた。

あのままにしておいたら、クラウドと床が一心同体状態になりかねなかった。

「だいたいねぇ、あんたもあんたよ。こんな奴のために変な意地張ってみたり、酔い潰れてそのまま部屋で無防備に寝たり。少し自覚が足りないんじゃないの?あんたはこの世界の理を担う巫女なのよ?」

眉をキッと上げたままオルタナが私の方に振り向く。

「………ごめんなさい」

オルタナの言うことが正論過ぎて私はシュンと項垂れることしかできなかった。

自分のあまりにも軽率すぎる行為に今度ばかりは反省した。

「まったく。何にもなかったから良かったものの、今度からはちゃんと考えて行動しなさいよ」

項垂れる私の頭をオルタナがポンっとこずいてきた。

「うん……」

頷く私の頭を優しく撫でてから、目付きをギッと厳しいものに変えクラウドを睨み付けた。

その様子に睨まれたクラウドが再び身構える。

「あんたも今度こんな風にからかったらルイス様とマクリナに言いつけてやるんだからね。今回見つかったのがあたしで感謝することね!」

ボコボコに散々殴っておいて何を言うと、内心クラウドは悪態をついてやりたかったが、そこは静かに頷いてみせた。

「わかれば良いのよ。それじゃあサクラ部屋に戻るわよ。今日は町に買い物に行きたいの。あんたも一緒に来なさい」

「えっ、うん」

そう言うとサクラの手をとりさっさと出口に向かって歩き出した。


手を引かれるままに歩き、扉を出ようとした時、ふと私は視線を感じて部屋の中に視線をチラリと向けた。

部屋の中のクラウドはよろよろと膝に手をついて立ち上がりながら、こちらをじっと見ていた。

眼があった瞬間、彼は決まりが悪そうに眉を寄せた。

その頬が赤みを帯びているように見えたのは、オルタナの攻撃のせいだけではないようだ。

それから声に出さずに口元だけハッキリと動かした。



『バァカ』



動きだけで読み取れるその子供じみた言葉に、私はハッと顔をしかめてからクラウドに向かって思いっきり舌を出して反撃した。

彼の顔がギョッとしかめられるのを横目に、部屋の扉が目の前でバタンと閉まっていった。


まったく、クラウドの考えてることが分からない。


私の頬に残る甘い火照りも未だに治まることを知らなかった。

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