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旧魔王坂高校 魔術研究部!  作者: 四月一日ワタヌキ
3 まじゅけん部のオリエンテーション!
18/36

○日野宮○ 月野くんという生き物



 わたしは悩んでいる。

 アルカイックスマイルで調子がいいけど言葉が空っぽな転入生、月野ユヅル。

 あいつ何なんだよ。


 胡散臭いったらありゃあしない。


 まずね、魔法則を知らないとか抜かす。馬鹿かっつうの。

 子供が三輪車から補助輪へ、そして二輪車を乗れるように成るみたいに、自分の魔法を使いこなす段階で自然に身に付く。

 それが当たり前。おまえは子供の頃がなかったのか、と問いたいくらいだね。


 次にどびっくりなのが自分の魔法を知らないと言う。

 まあね、魔法が使えない無印っていう人たちはいるよ?

 特に大戦後はその割合が増えた。大魔法使いや大魔術師が減ったのと比例して。


 でもね自分の魔力の系統を知らないなんてあり得ない。

 無印だって系統はある。だって魔法肝という内臓があるんだから、そこを調べればなんかでる。分泌している。


 一七歳まで生きていて、一度も調べたことがないってありえないでしょ。

 血液型を知らない以上にありえない。


 そのくせ魚頭馬フィッシュヘッドと話せる。

 都市で遭遇する危険種のなかでも指折りの暴れん坊を手なづけてしまうなんて、一体どういうこと。

 しかも話している。

 

 魔法だよ。異種共感テレパシーじゃないですか。


 魚頭馬フィッシュヘッドが話すなんて、聞いたことない。

 魔法生物で話せるのは竜や鳳凰、一角獣みたいな高等種だけ。

 彼らは古代の知恵を有しているし、預言みたいなこともできる。

 わたしたちとは違う系統に属する知的生物なのだ。


 でも魚頭馬フィッシュヘッド。ないよ。

 子供をはねとばして重傷を負わせたり。文化遺産である石像を破壊したり、呪いをまき散らしながら息耐えて付近を立ち入り禁止区域にするような生物が、話す。


 うーん、信じがたい。


 月野くんって生き物はいったい何なのだ。 



ようやく日野宮の章


傍から見ると月野はこんな感じだったなー

としみじみしました。

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