作家の谷崎潤一郎はエロ小説だけではない
男女間のエロを題材にした小説家として深い理由を持たずに考えてほしい。
谷崎潤一郎は、明治末期から昭和中期にかけて活躍した日本の代表的な小説家。美とエロスを追求する「耽美主義」の巨匠として知られ、『痴人の愛』『春琴抄』『細雪』など数々の名作を生み出した。
谷崎潤一郎は、極度のフェティシズム(特に脚フェチ)やマゾヒズムを文学に昇華させた「欲望の怪物」として知られている。
生涯で3度の結婚をし、親友の佐藤春夫に妻を譲った「細君譲渡事件」を引き起こすなど、私生活も作品も常軌を逸した「エロ」魅力に満ちている。
ただ、自身の異常なまでのフェティシズムや欲望を、究極の「美」へと昇華させた表現力が魅力だとされる。
代表作である
『痴人の愛』は若い女性に徹底的に振り回され、奴隷のように扱われることに至上の喜びを感じる男を描いた。
そのなかには女に対する異常なマゾヒズムやフェティシズム、身体などの描写が描かれており、人間の性欲を見せくれた作品といえよう。
だが エロ小説だけではない、
谷崎は後に熱海に居を構えた。谷崎自身を連想させる人物が登場する作品「過酸化マンガン水の夢」には大好物の、鱧に対して熱海でも手に入るが味はいまひとつのようだと、「あとで一層関西の鱧が恋しくなるばかりなり」と書いている。
晩年の谷崎は口述筆記で作品を著した。衰え知らずの旺盛な創作意欲や性欲も鱧のおかげだったのか。




