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[オリジンファンタスティック1話/ チェンジャースクール]

2XXX年の日本国,4月10日と4月11日の境界線,

深夜0時ピッタリの時刻に,バイク事故が発生

した,それは日本でニュースにもなり,ある少年が弾き潰れてそれはもう悲惨な状態

で発見された。


少年の名前は,花形門天,いやもはや日本で

の名など無くした,彼は無名の光に溶けたの

だった。


彼はその朦朧とした意識だけで覚醒する。


「,,,こ,この場所は一体何処なんだ?」


「真の雲の上の世界,天上天下界じゃ」


彼に語りかける。


「は⁉︎一体今のは誰なんだ!」


「ワシの名前は語るまでも無い」


「俺は一体どうなったんだ!」


「君は死んだんじゃ,物理的な身体は完全に

肉塊と化して酷いもんじゃ,精神実体と意識と

魂,まぁ簡単に言えば霊的な非実体だけが

この場所に浮いとるんじゃ」


「はぁ?俺馬鹿だからあんたが言ってる

ヒジッタイ?だかなんだか知らないけどよぉ,

とにかく俺は死んじまったんだよな?」


「うむ,そうじゃ,何か心残りでもあるのか?」


「あぁ,お母ちゃん,うちの母さん身体が良く無い

んだよ,うぅ,病院に居るんだ,昨日も,病院から

急に容態が悪くなった時いて駆けつけたら

バイクを横転させてしまって」


「ほう,そうか,,,ならば依頼だ,我々天上人は

本来下にいる世界に干渉してはならない,

何故ならそれは,本来我々が到達不可能な

概念の存在だからじゃ,純粋なこの場所で

人類に叡智を間接的に与えて仕舞えば,

我々が人間の概念に囚われてしまうから,だが

君は良い子そうじゃし,仕方ない,ほれこれ」


「これは?薬?」


「あぁそうじゃ,今創造したのはあらゆる病気や

状態異常,呪いや制約全てを解除して良い効果や

影響を齎す天寿の薬,今から1時間,物理的に

顕現可能なアバターを使い間接的に下位世界に

干渉する,君は病院に行って軽く説明するんじゃ

お別れちゃんと言ってきんさい」 


「良いのですか⁉︎,死んだのにですか?,良いんですか?本当に!」


「あぁ,この場所ではな,時間が動いていないから,

きっとまだ君が事故を起こした世界線の時間も

動いては居ないから早う行ってきな」


「ハイ!ありがとうございます!」


こうして花形は東京の大きな医療施設の,

藤井医療センターに向かう。


「お母さん!,寝てる,なら薬を飲ませないと」


「よし,飲ませられた,逆流しないように,よし」


「お母さん,手紙書いていこう」


花形は,拙いながらも,一生懸命わかりやすく

手紙を書いて,ベッドの横の机の来週にでも

新しいのを詰めようとしていたフルーツ

バスケットの空箱の下に分かりやすく敷く。


「風で飛んだりしない様にこの場所に置いたが,

う〜んまぁ大丈夫だよな」


「はなちゃん?」


「お母ちゃん⁉︎」


容体が一瞬にして良くなり,母親は目覚める。


「あんた,なんでここに?今面会出来ない時間帯じゃ」


「ニュースは,あぁ容体が悪化したから集中治療室に居て,その後にこの病室に戻って来たのか,

俺死んじゃったんだよ」


「ちょ,やめてよそんな冗談」


「,,,」


「本当,,,なの?」


花形は病室に設置されたテレビを点ける。


「ニュース速報です,0時ごろに18歳らしい,

性別は不詳ですが,ひどく損壊した状態で

発見されました」


「これは俺なんだ」


「あんたここに居るじゃ無い!」


「いま一時的に許されてるんだ」


「最後にちゃんと伝えたい事があってさ」


「,,,何よはなちゃん」


「今までは,ちゃんと口に出して言えなかった,

恥ずかしくって,だからちゃんと伝えたくて,

俺を産んでくれてありがとう,毎日美味しい

飯を作ってくれてありがとう,沢山沢山

ありがとう,愛してる,そしてさようなら」


「はなちゃん?」


次の瞬間,風に吹かれる様に肉体は吹かれて

無に溶けた。


「はなちゃん,,,」


そうして,,,。


「花形,今帰還しました,,,」


「ちゃんとお別れ伝えられたな」


「はい」


「大丈夫だ,元気を出せはなちゃん,君には

新たな人生を生きて貰う,記憶は保持しても

しなくても良い,君の自由だ」


「忘れたくありません,僕は確かに毎日毎日

大変でした,お母さんは病気で普段は俺1人,

親父は他界して頼れる場所は何処にもなかった,

お母さんから多少お金は貰えてたけど,それでも

水道代だの諸々で,2食分の食費が余れば良い方で悪い月はほぼ水しか飲めなかった」


「でも,それでもお母さんのために成りたくて,

学校も頑張って,ガタイも良いから中学生ですって言って小学五年生からは牛乳と新聞配達で

日銭を稼いでちょっとずつだけど飯が食える

様になったし,身体も沢山の家を回るから

強くなって行ったし,ちょっとした発見が

毎日俺を成長させてくれた」 


「苦しくも楽しい,そして大好きなお母さんを

俺は絶対に忘れたく無い」


「よく言った!,強い意志を持て,そして依頼だ」


「依頼はなんですか」


「君を異なる概念を持ち,関わる事の無い場所,

異世界に転生させる」


「異世界?」


「あぁ,異世界はまぁまだ触れる概念だが,

触れる事の出来ない概念だな,多元宇宙論が

間接的に触れて,人間の概念に全体が含まれる

様だが,まぁ我々の様に本質的に触れる事の

不可能な概念では無いな」


「ん?」


「余計な話をした事を謝罪する,つまりだ,君が

居た世界に置いて,ライトノベルや空想として

想像可能な実在より不可能で想像不可能に近い世界で,ドラゴンが居て,剣や魔法で渡り合う様なファンタジーな世界の事」


「ふむふむ,なるほど,つまりはその世界で何を

したら良いんですか?」


「どんな世界か具体的人話そうとして居たが,

やっぱそっち話すべきだったかな,ごめんね

わかりづらいよね,じゃあざっくりと君が

やる事を言うよ」


「はい!」


「君はその異世界に行って,精一杯生を楽しむことが第一の目標と依頼ね」


「はい!」


「いい返事だ,次に二つ目,これ重要ね,依頼は

時間を幾らでも掛けて良い事,そして一番は

依頼が完了したら自由気ままに生きて良い事」


「二つ目は,この世界って様々な問題や

コンセプt,じゃなく概念や目標があるんだよ,

分かりやすく言うと魔王を倒したり,龍を

撃退する〜みたいなクエストを幾つかクリア

して欲しいって感じね,オープンワールドの

ゲームとか知ってる?」


「おーぷんわーるど?,私ゲームとかそんなお金が

なかったので,友達がゲームセンターで奢って

くれた釣りゲーム以外やったことないから

わからないです」


「そう,,,か,オープンワールドは自由度の高い

ゲーム,つまりは自由に生きて悪い敵を

出来る範囲で倒してくれればそれで良いって

感じ,あと,この異世界にある,聖星宗教ってのが

あってね,それにたまにで良いから信者として

来て祈りとして近況報告とかして欲しい」


「分かりました!」


「よし!大体話したから次はツールだな」


「ツール?」


「うん,まぁ君が居た世界では記憶が無いから,

新たに生まれた魂だと思うんだけど,君は

フィジカルのギフトがあったみたい,当たり

どころが悪く早く気絶しちゃっただけで,

バイク事故も受け身をとってれば軽傷で

済ませられた位には,だって君身長約2m

ちょっとと体重が150kgちょっとでしょ?

そりゃまぁ強いわな,まぁ終わった話しだし,

あまり出さない方が良いか,んで肝心なのは

君が何を欲しいかってところだね」


「何が欲しいか,ですか,,,う〜ん」


「なんでも良いよ,3つ?5つ?なんでも上げちゃう

おじちゃん凄い不憫なの見てらんないの,楽しく

過ごして欲しいから」


「なら,パワーが欲しいです」


「攻撃力ね,君らしくないなぁ,まぁ本質的には

野生的で,戦闘狂気質なのかな?潜在的に,

なら前世のフィジカルエンチャントに体術才能を付け足してパワー増加ってうわ,やりすぎた」


「?」


「おまけに異言語に対応可能な様に脳の回路を

弄ってってあぁ,またやりすぎちまった,

全言語対応と無限パワー増加は流石に俺が

怒られる,ま,まぁこの子なら扱えるだろ,,,

け,けど,怖いから一応自動成長制御も」


「いやなんでもない,忘れて」


「さてそれじゃあ異世界に行って来なさい」


「頑張ります!」


こうして,花形,異世界に現着!


「おぎゃあ!おぎゃあ!(一体全体何が起きて,目が

あまり見えない,ぼんやりとしている,聞いた事がある,確か赤ちゃんは生まれたてだと,未発達

だって)」


「ジュリアナ!よくやってくれたよマイハニー!」


「旦那様!元気な息子さんですよ!」


「貴方」


「ジュリアナ」


「おぎゃあ!おぎゃあ!(この大人の男の人の声は,

父さんなのかな,それで俺を抱っこしてるのが

助産師さん?それと多分貴方と言った若い目の

声,あれはお母さんかな)」


こうして花形は異世界で新たな生を受けるので

あった。



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