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第22話「イサマク・イステル」

 俺の名前はイサマク・イステル、魔王軍序列二十一位の十五歳。イステル家は魔王城から西に行った領土を持つ中堅貴族。しかしそれは今日までの話だ。今日メルクル家との決闘に勝ち、俺は序列二十位となり上級貴族の仲間入りをする。


 円形の観客席が囲む決闘場。その中心でメルクル家の騎士が待ち構えている。最初は50位だった序列もここまで上げてきた。大丈夫だ。今回も上手くいく。


 ゼベルト、彼のことは調べた。魔族領南端の魔族狩りを殲滅したらしい、そして勇聖教会の『七星』も退けたとのこと。相手に取って不足なし、ヤツに勝利し栄光を手にする。


 準備は万全、ここに来る前に魔用石を五個ほど砕き、魔素を溜め、魔力を練り、魔詞ももう唱えている。あとは試合開始の合図の後、すぐさま最大級の魔術を放ち、ヤツを場外へ吹っ飛ばす。いくら腕の立つ者だろうが、初見で対応し切るのは不可能だ。


 俺も決闘場の中心に立つ。昼食後ということもあってか、観客席には軍員たちが観戦している。ヤツの魔石角は小さい、そして中途半端な刀身の剣を構えている。事前情報通り、ヤツは魔術師ではなく、剣士。俺はもう八割ほど勝利を確信した。


「両者、準備はいいか?」

「ああ。」

審判の問いにヤツが答える。俺は練った魔力に集中しながら、黙って頷く。


『始めっ!!』

審判の声が響く。

「魔術・焔嵐の迅矢っ!!!」

ヤツを燃え盛る風矢が貫く。勝ったな。確信したその瞬間、俺の視界は真っ暗になった。

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