ニャンなのか猫なのか、それとも (新人魔法使い と ニャン?)
2026年2月22日 猫の日
ある新人魔法使いには、よく懐いた使い魔がいる。
それは猫にそっくりな見た目をした魔生物で、ニャンと呼ばれる種族だ。
ニャンの森で捕獲したからニャンだと信じていたが、もしかしたらただの猫なのではないかと、新人魔法使いは思い始めていた。
魔法書で「ニャンの姿」と表題のついた絵と比べてみれば、それは確かに自分のニャンとはちょっと違うような気がしないでもない。尻尾が二つに分かれているあたりが、特に。
「僕の使い魔は、ニャンなのかな。それとも猫なのかな」
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使い魔を連れているとき、他国の魔法使いに会った。
「やあ、珍しい。ネコマタですか?」
どうやら、彼の国にはネコマタと呼ばれる魔生物がいるらしい。彼の国の魔法使いが使い魔とすることもあるとか。ただ、ネコマタは彼の国の固有種であるはずで、この国にいるのは初めて見たとのこと。
だからもしかすると、ネコマタに似たニャンである可能性もある。
「お前、ネコマタだったの? それともやっぱりニャンなの?」
尋ねてみても、使い魔は毛づくろいに夢中でこちらを向いてはくれなかった。
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国立図書館で、ネコマタのことを調べてみた。
他国の固有種ということで詳細な情報は見当たらなかったが、かろうじて載っていた「ネコマタの図」を見れば、確かに似ている。尻尾が二つに分かれているあたりが、特に。
そして小さく付記された文によると、ネコマタは成長するにつれて二本足で歩いたり、楽器を演奏したりするようになるらしい。
「お前、そんな愉快なことができるようになるの?」
「にゃー」
もしそうならば、通常のニャンよりもずっと芸達者になりそうで、それはそれで楽しみになった。
ネコマタ、だったのかな?
*2025年の猫の日「ニャン?」と同じ設定です。(https://ncode.syosetu.com/n8605hd/66/)




