同レベル (彼女の犬に認められたい彼 と 犬も彼も可愛い彼女)
同じ設定の小ネタが三つになったので、こちらにまとめました。
「あれ。賃貸情報誌なんか見て、どうしたの。引っ越すの?」
「んー、どうしよっかなって。……最近さ、彼氏がよく部屋に来るの」
「仲が良くてよかったじゃない」
「でもそうするとね、うちで飼ってる犬の機嫌が悪くなるの」
「あー、やきもち? 飼い主を取られちゃうって思うのかもね」
「まあ犬は可愛いものだけど、彼氏が犬に張り合っちゃって大変なのよ。一緒になって、わんわんきゃんきゃん吠えるのよね……」
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実家にいるころから飼っている犬は、彼が初めて部屋に来たときまず吠えた。それから彼らの仲は芳しくなかったが。
「なあ、犬よ。よく考えてみろ。俺はな、お前がもう少し態度を軟化させてくれるなら、先輩として認める心づもりがある。だが、他の男だったらどうだ。お前のことを放り出すかもしれないぞ? それに俺は、お前の飼い主が大好きだ。大事にする。ついでにお前も。ほら、悪くない提案だろう?」
小型犬の前に正座して語りかける彼は真剣だった。こういうところが好きなので、仲良くなってほしい。
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「えらく真剣にスマホ見てるな」
「今日は彼女の家に行くから、なにか手土産をと思って」
「ふーん、マメだな。……って、それ、犬用おやつ?」
「前回のボーロはあまり好きそうじゃなかったから、次はクッキーとかかな。ん、これは量が多すぎか。あまり食べすぎも健康によくないだろうし。悩むなあ」
「お前、彼女に会いに行くの? 犬に会いに行くの?」
彼はどこまでも真剣。
そんな彼が好ましい彼女。がんばって愛犬と仲良くなってほしい。




