放課後 (連載「噴水広場のパン屋にて」で現パロ)
ホームルーム終了と同時に教室を出たミネルは、早足で校門前へ急ぐ。
今日はホームルームが少し長引いたから、きっともう待っているはずだ。
「ソールさん!」
急いで向かった校門前には、やはり待ち合わせ相手がすでに立っていて、ミネルの呼びかけに笑顔で振り向いた。
「すみません、遅くなっちゃって、」
「いや、俺もさっき来たところだから」
絶対に待たせたはずであるのに微笑んでそう言ってくれるソールに、ミネルはほんわりした。
この先輩はとても優しいのだ。
「じゃあ、帰ろうか」
少し前から、ミネルはソールと一緒に下校するようになった。学年が違うので、こうして校門前で待ち合わせて。たまには寄り道したりすることもある。
だが残念ながら、付き合っているわけではない。
「今日も暖かいですよね。春って感じ」
「そうだね。……じゃあ、ちょっと寄り道して、お花見でもする?」
「えっ。は、はい、します!」
「よかった。あのね、鶯谷の駅の近くに、穴場のお花見スポットがあるんだ」
「わあ、ソールさん、詳しいんですね」
「うん。……実は、ミネルと行きたいなと思ってこっそり調べてた」
「ひょえっ、え、あの、……嬉しい、です」
ソールの言葉に、頬へ熱が上るのが分かった。
おまけに、はにかんだソールがそっと手を握ってきたので、ミネルは爆発しそうになるのを必死に我慢するしかなかった。
エイプリルフールな小ネタでした。
両片思いな、懐かしい感じのソールとミネル。
文字数の関係で登場していませんが、
ミネルのクラス担任:魔術師長
ミネルのクラスメート:テーナ、ユノ(留学生)
ソールのクラス担任:パン屋店長
という配役でした。
すっごく楽しかったです(^^)




