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2日目─①


─7:46─


「まったく社会人としての自覚が…」


 二日目、という気がしないのは前日からずっと寝てないからだろう。まったく寝不足もいいところだ。もともと短眠だが、流石に効く。頭が重く思考は不明瞭だ。視界も時たまボヤけてくる。


 そんな状態での出社。寧ろ今日に限っては好都合なのかもしれない。何せ小言が右から左だ。昨日のサボった、ということになっている僕は勿論のこと怒られているのだが、まったく頭に入らない。当然心に響きようもない。


 僕が勤めているという事になっている会社の女社長は、今も尚小言が止まない。ビルの一画を借りているらしいこじんまりとした部屋の中では彼女の声がよく響く。


 まあここがどんな事業をしているのか何て言うのは僕にはもう関係ない。いや関係なくなると言った方が正しいか。正直、初日にサボるなんて不届きな人物を雇っておくとも思えない。今日で解雇されるに違いない。それは僕の願望でもある。とても僕のような人間は真面目に労働に勤しめるわけ無いからだ。


「聞いてるかしら!?」


 茜色の長い髪に隠れた角が見える。1本、2本と。どうも彼女は人間ではないようだ。種族を決めつけるには、まだ早計だろう。だが感情が昂るにつれ現れているらしい。


「はい、聞いてますよ。」


 自分で言うのもあれだが、無感情もいいところだ。正直感情を逆撫でするとしか思えてならないが、僕が言葉に色を付けられるのはこれが精一杯の限度一杯だ。


「~っ!…はぁー」


 込み上げる怒りを食い止めた。それがため息という形になって放出されたようだ。僕は喜怒哀楽全てが同等に薄いから余り分からないけれど、怒りというのは感情の中では相当のエネルギーを持つはずだが、よく押さえられるものだ。


「もういいわ…石綿」


「あ、はーい?」


 石綿。返事をした声の方へと振り向くと昨日、マンションで僕を諭した女性がいた。石綿、石綿ね。人柄より先に名前を知るのはこの世の常だ。


「この世間知らずを連れて見回り行って頂戴。」


「え、私ですか。」


「幼馴染みだから、色々"お話し"ておいて」


 無茶苦茶な理論に聞こえる。幼馴染みだから何だというのだろう。石綿…さんも案の定納得の行かない顔をしている。まあ、社長が僕の顔を見たくないから一旦外に出そうと思っているのだろう。巻き込まれた石綿…さんはまったく気の毒でならない。


「返事は?」


「…はーい。」


 石綿さんの気のない返事。結局は、圧に負けたらしい。立場も違うし迫力も違う。当然の摂理と言えば摂理だが僕は肯定も否定もしない。どっちでもいいのだ所詮は。抗おうがなかろうが、僕の意思など関係なく物語は進んでいくのだから、無駄なことをするだけの気力は眠気で削がれ、性格にも阻まれ、今日も今日とて他人の意思だけが僕を生かしているのだった。




─8:05─


「解雇させられるかと思ってたんだけどな。」


 僕はポツリと言った。外は未だ通勤通学の人波が騒がしい。僕たち二人だけが異様に落ち着き払っているだけで世間は慌ただしく動いているのが肌身で感じる。昨日とは違うがこれも意味のない徘徊ということになるのだろうか。二人になった分、無駄も倍になることだろう。


「それは、無いんじゃない?人手不足だし。」


 人手不足。いやな言葉だ。人がいない理由なんて大抵はネガティブなものでしかない。悲観的なモノには人は寄り付かないのは当たり前だ。誰しもがポジティブに生きたいに決まっている。


「それはそうと、怖く無かったの?」


「怖い?誰が?」


「大海さんだよ。」


「…大海?」


 誰だ?当たり前のように知らない名前が出てくるのは、まあ当たり前か。昨日も言ったが僕はこの世界について何も知らないんだから。しかしこれ以上求めるのは欲張りだ。頭が追いつかなくなる。適宜説明されるほうが僕にとっては都合がいい。特に今はただでさえ頭が回ってないというのに…


「いや社長だよ社長。」


 あぁ…眠くてそこまで気が回らなかった。


「別に…怖くはなかったな。」


 人の感情なんて怖くない。怒ってようとも笑ってようとも、僕にとって脅威度は同じぐらいだ。どちらも然したる違いはないように思える。


「ふーん、らしくもなく胆座ってんね。」


 石綿さんにとっての僕はそうなのか。といっても僕は演技ができるほど器用でもない。彼女にとって僕の態度が不自然だろうが自然だろうが、このままの僕で行かせて貰う。


「でもあんまり大海さんを怒らせないほうがいいと思うよ。」


「何で?」


「いや…知らないの?」


「知らないなぁ…」


 ため息。そういえば昨日から呆れられてばっかりのような気がする。まあそもそも自社の社長の名前も情報も知らないのは、まずいのかもしれない。普通なら面接段階で落とされるレベルで知識の不備だ。


「いや、大海さん前はアレな退魔師として知られてたから、結構キテるらしいよ。」


「退魔師…」


 昨日の仮装集団のことだろうか。あの化け物と戦っていた人、及び事後処理にきた人たち。なんだか嫌な予感がする。職務内容は自分に関係ないとは言ったものの、聞いておくことにしよう。多分想像通り嫌な答えが返ってくると思う


「今からすごい馬鹿な事聞くけど、いいかな?」


「今更?今までも散々さぁ…まあいいよ、何?」


「僕らの仕事って何?」


「はぁ?マジで大丈夫?あんた…怪異退治とか対策とかの専門家『退魔師』だよ。」


 気が遠くなりそうなのは、勿論眠気のせいなどではない。


 正式な職業として世間から認められているらしい退魔師と前の世界は少なくとも世間にとっては空想扱いの霊能力者は全く別物だが、それでも多少なりとも、似たような界隈で、同じような道を歩もうとしている事実に対して、僕は如何ともしがたいもどかしさを感じずにはいられなかった。





─9;17─


 外回りに行く前に渡された手首に巻く機材。昨日は遭遇した退魔師が似たようなものを着けていた。これであの化け物ないし怪異をサーチできるらしい。現に音と画像でそれを知らせてくれている。それにもう目の前に化け物がいる。


 はてさて、初仕事ということになるのだろうか。でも昨日、一体やっつけているわけだがこれは加点対象になるのか…?


「ボーッとしてないで!ほら、準備して!」


「は?」


「ていうか霊気の解放してよ!」


「え、うーん…」


「あー!もういいよ!」


 石綿さんはそういって武器や防具やらよく分からないものを札から出し装着。そしてオーラのようなものが迸る。なにそれ?そんなこと僕には出来ない。少し霊感に優れた霊能者である僕には非情すぎる要求だと思う。


 そうして向かっていく彼女を他所にボーッと見ている僕。これは昨日と変わらない。ただサボっている駄目人間だ。


「あ」


 あ?


「ど、どうも~…」


 後方の声に反応し振り向くと昨日の一挙手一投足がおどおどとした少女と再開した。汗で滲ませた皮膚を見るに急いできたようだが…まあ化け物は石綿さんが相手取っている。僕も少女も双方共にすることなどない。


「どうも」


 会釈。すると相手も僕につられて会釈をする。


「あ、あのぉ、昨日はありやとございました。同業者だったんれすね。」


 噛み噛みだ。無理してまで話してもらう必要はないのだが、それに僕としては助けたつもりはなかった。それはそれとして好意と勇気を無為にするほど僕は非道ではないので彼女の言葉に答える。


「いや別に構いませんよ。」


「あ、はは、は…」


 …会話は勿論続かない。気を使って話を続けるか、それとも気を使って会話を中断するのか。どういうベクトルの気遣いをすればいいんだろう。僕にもトークスキルがあれば、違った気の使い方が出来たに違いないのだが。


「はぁ~立派なご身分ですねぇ~私に働かせておいて自分はお喋り?」


 などと考えていると、どうやら終わったらしい。あからさまに不機嫌な石綿さん。そりゃあ気に食わないよな。仕事押し付けているんだから。


「あ、あ、すいません…」


「いや、君が謝る必要はなくって…」


「確かにそうだね。」


「空木君はもっと悪びれて!」


 悪びれるという言葉である人の事を思い出したが、今は関係ない。しかしこうして二人の服装を見比べて見ると、まるで同業者とは思えない。僕たちはスーツそして少女は…よく分からない和装。どちらかといえば少女の方が陰陽師然としている。


「あらあら、朝から大した剣幕ですこと」


「うわっ…」


 不意に後方から聞こえる声、まーた新キャラか?石綿さん反応を鑑みると、どうも知り合いであるようだ。それも余り芳しいものではない間柄のような感じがする。少し高慢にも思える声の持ち主。その方向を見ると顔と声の合致具合はとてつもないものがある女性。如何にもというキャラ付けで構成されている人物だ。


「そして…そのお惚けた顔は相変わらずですわ。」


 僕の方に視線をやる新キャラ。予想はしていたが僕の事も存じているらしい。そして彼女も仮装している。とはいっても和風ではなくした洋風。これは無知である僕でも分かるほど周知されている服装。これはシスター、修道士の服だ。


 奇妙な空間が形成されつつある。スーツにシスターそれに陰陽師。世界観の違う三つ巴。僕はとんでもない世界に来てしまったのかもしれない。


「はぁ、嫌な奴が来た」


「ほんと気品に欠けるお方ね。言動も行動も、戦い方すらも。」


 皮肉嫌み無しで、彼女達二人は見た目は良いだけに、目立つ。それに化け物との一騒動もあったこともあるのか、野次馬もちらほら。


「ですからフリーの退魔師程度にしかなれないんですわ」


 空に抜けていくような高らかな笑いを披露する…えー、お嬢様らしき彼女は機嫌が良さそうだ。


「うっさい!あんただって家のコネじゃない!くそ貧乳!」


「体型は関係ないでしょう!?大体あなたこそ…」


 売り言葉に買い言葉か…ある意味貴重な古典的な言い争いは、いつまで続くのか。僕はいつまで傍観者でいればいいんだろう。ちらりと横をみると、わたわたとしている少女が一人。


「えっと…いいんでしょうか、これ?」


 僕の視線に気づいたらしく、話しかけてくる彼女。いいもなにも別に僕が気にすることでも君が気にすることでもない気がするが、言葉一つで不安が取り除けるなら、それに越したことない。


「心配しなくても…あれはああ見えて仲が良いんだと思いますy」


「よくない!」「よくないですわ!」


 速い。というか聞こえていたのか。殆ど食いぎみだったツッコミ。やっぱり仲はいいんじゃないか。仮にそうじゃないとしても息はあっていることを考えると心配するほど険悪なわけではないと僕は考える。そもそも何故露知らぬ他人のために心配という表現を使うのは、とても変な気分だ。


 そんな一種可愛らしくもあるいがみ合いの最中、聞こえてくる警報音。手首の機会が化け物の登場を知らせている。場所は…画面に住所が表示されているが生憎、知るわけもない文字列の羅列だ。


「…よぉし丁度いい退魔で勝負だ!」


「臨むところですわ!」


 結局、彼女達の中で色々決まったようだった。元気でいいな。二人が走り去っていく後姿を見ながらそう思った。結局、また昨日と同じく僕と少女が同じ場に残されることになった。


「…じゃあ、僕たちも行きます?」


 1つの提案。ここにいても人の目が痛いだけだ。彼女にとってもこの場に留まり続けることは本意ではないだろう。『退魔師』とやがどういうシステムの仕事なのか知りもしないが、少なくともボーっとしているだけの仕事ではないはずだ。


 一拍、二拍…返事はない。何か迷っているらしい彼女は口をもごもごさせて、僕に何かを伝えようか伝えざるべきか決心がつかないようだった。


 ……


「あ、あの…」


「何ですか?」


「えっと…相談してほしいことが…」


 僕にか。昨日今日の仲で相談とは。別に構いはしないが、不思議なこともあるものだ。嫌われることに関しては慣れてはいるが頼られることには慣れていない。この世界に来てからやたらと人と関りを持たされている感じがする。


「別にいいですよ」


 僕がそういうと少女は少し驚いた顔をした。別に断りはしない。他人の意思だけが僕を生かしているとさっき言った通り、僕は流されるまま生きることしか知らない。肯定するのも否定するのも、僕には相応しいとは言えない。


 たとえそれが、良いことでも悪いことでも。





─9:56─


「それで、大丈夫なのかな?」


 最寄りの喫茶店で腰を休める。立ち話もなんだしと僕が提案したことだった。それと敬語じゃなくなっているのは道すがら彼女から提案されたことだ。


「え?」


「いや…君は退魔師だよね?仕事は良いのか、と思って。」


「あ、ああ、大丈夫、だと思います。」


「あ、そう。」


 ならいいか。彼女がそういうのなら大丈夫なのだろう。


「私は、まだ学生で、職業体験中で、えーと、今日は最終日で、やることなくて、パトロールだけ任されてて、えーと、だから大丈夫だと思います。」


 ご丁寧に理由まで。ありがたいことだ。聞き取りにくい途切れ途切れの喋り方なのがあれだが。


「えーと…寧ろ大丈夫なんですか」


「僕?」


 頷く彼女。さて安心させる為に嘘をついたほうがいいのか、それとも真実を告げたほうがいいのか迷う。たとえ大丈夫であろうがなかろうが、僕にはどうでもいい話だ。正直自分のことはどうでもいい。惜しくない。ただなるようになるだけだ。


「まあ、大丈夫なんじゃないかな。」


 結果嘘をつくことにした。嘘といっても別に罪悪感がないのは、多分今の仕事に思い入れがないからか。知らぬ間に入れられていた勤め先に思い入れなどあるはずもない。


「とりあえず何か頼めばいいよ。時間は腐るほどある。落ち着いた君から話を聞きたいし。」


 まあ、対話には安心感が必要だ。仲良く、とまではいかなくてもある程度の関係性を築いてからの方がいいだろう。


「あ、はいぃ…」


 おずおずとメニューに手を伸ばす少女。目線は僕から手元へと移る。


「じゃあ、ココアを、ホットで」


「ココアね。」


 即決だった。ココアが好きなのだろうか。目線が泳がなかったのを見るに注文する品を決めていたように感じるほどだ。


 店員を呼ぶために机、メニューやら何やらに紛れた窓際に置かれている呼び鈴を押す。


「えっと…お頼みになられないんですか?」


「うーん…まあ飲めるものがないからなぁ…」


 僕は味のついた飲み物は嫌いだ。口がごちゃごちゃするのが嫌でお茶がギリギリ、大抵は水に落ち着く。だから喫茶店では何も頼まない、という頼めない。


「ご注文は?」


 まるで気配がななかったものなので少し驚いた。前掛けをした女性のウェイターは僕たちが注文するのをただ黙ってじっと待っている。


「えーホットココア1つお願いします。」


「…以上でよろしかったでしょうか?」


「以上で。」


 それだけ聞くとウェイターは何も言わずさっと下がっていった。相当に無愛想だが、嫌な感じではない。ぶすっとしているというよりはまるでロボットのような無感情に近い無愛想。


「あー…と、それで1つ、いや2つだけ聞きたいことがあるんだけど…」


「え、あ、はい、何でしょう。」


「君の名前を知らないなと思って。」


 今更。よく考えれてみれば、僕は少女の事をなんにも知らない。それにいつまでも少女だの彼女だのと抽象的に呼ぶのもこんがらがってきた。


「名前、ですか?」


「別に言いたくなければいいよ。」


「あ、いえ、そういうわけじゃ…平藤 綺華(ひらふじ あやか)っていいます。」


「平藤さんね。それともう1つ。」


 名前は些細な問題だ。別に知らなくても構わないことだが、こちらはそうでもない。


「何で僕に相談を?」


 これは比較的重要なことだ。縁も所縁もないただの他人同士。そんな関係性だのに相談を持ちかけられるのは幾分腑に落ちない。彼女はどういう気持ちで僕に話しかけて相談を持ちかけるに至ったか。勇気を出してまで僕に声をかけたその気持ち、これは是非とも平藤さんの口から聞きたいものだ。


「それは…その、あなたの不思議な力に、頼りたいんです。」


「不思議な力。」


「昨日、霊力のないのに…業魔を退治された、じゃないですか。それも軽く、ふわっと。」


「…やっぱり、霊力とかいうのがないと不自然なのか。」


 昨日の行動を思い返す。もしそれが本当なら、僕は大変目立つことをしてしまったわけだ。目撃者がいなかったのが幸いだと言える。しかし霊力か…ゲームでいうところのMPのようなものだろうか。つまるところ昨日の僕は、MP0の戦士が魔法を使っていたみたいな感じか。そう考えると確かに可笑しい。システムの破壊者もいいところだ。


「え、あ、気を悪くしたならすいません。」


「別に何とも思ってないよ。僕が非常識なだけさ、続けて。」


「あ、それで、えっと、あなたのその、力を見込んでと言ますか、何と言いますか…助けたい人がいるんです。」


 もちろん、恋愛相談とか、人生相談とかではないと思っていた。だとしたらこちら方面のお悩み相談だというのはある程度検討はついていたが…この世界は怪異が認知された世界。ということは対策も練られて祓う技術も、培われていて当たり前だ。だのに彼女が僕なんぞに頼まざる得ないということは、おそらくというか確実に、厄介ごとであることは明白。


 ただ断ろうとも思わなかったのは、僕がそういう奴だということもあるが、それと同時に、臆病な筈の平藤さんが勇気を出してこうして真剣に瞳を逸らさず力強く僕に語りかけている。その彼女の気持ちを汲み、出来る程度の助力はしようと思うのは、はたして気持ち悪いことなのだろうか。

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