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本部到着



「着いたぁ〜」


部屋に入った瞬間、ジャックは声を上げる。


あっという間に着ていた雨合羽(レインコート)を脱ぎ捨て、ソファーに飛び込む。

雨合羽(レインコート)に隠れて見えなかった金色のブロンドと同色の金色の瞳が煌めいた。


レイは、抱えていたロゼを反対側のソファーにゆっくりと置いた。

そして、自身も雨合羽(レインコート)を脱ぐ。


時刻は既に早朝と呼ばれる時間帯になっていた。




「…さて、と」


ソファーが見える位置に4人は集まる。距離感は違えど、気になるのは気になるらしい。


しかし、ロゼは未だピクリともしない。


「まだ、気づかないのかな。結構、揺れていたと思うんだけど」


レイは首を傾げ、ルカを見る。


「仕方ない…風邪でもひかれたら困る。

 ーーー捲るよ?」



グルグル巻きになっていた茶色い布をゆっくりとはがす。


そして、そこにはセミロングの髪にブカブカの男物の服を着た少女が姿を現した。



「女!?」


その姿に一番驚いていたのは、一番最初にロゼを見た筈のレイであった。


「え。分からなかったの?」


「人間っていうのには驚いたけど、“ロゼ”で人間っていうなら女の子じゃない?」


「…まぁ、ロゼ…だから、な」


どうやら、他3人は分かってはいたらしい。

レイは頭を抱えたくなる。何を考えているんだ“あの人”は!!



その騒動に、ロゼは瞳をゆっくりあけた。

上体を起こし、表情は変えず真っ直ぐに前を見た。



その彼女に一声かけたのは、第一印象は抜群に良いルカである。


「おはよう。身体は大丈夫?」


ふと、何かに気づいた。


「へぇー…ロゼは、レイと髪と眼の色そっくりだね」




レイは、そう言われて見合わせてみる。


出逢いは大荒れの天気の中だ。気にしている余裕は無かった。




ロゼは、濃い茶髪にほぼ髪と同じくらい茶眼をしていた。


よく見れば違えど、パッと見ただけではほぼ同じ様に見える。



「チョコレート色、だな」



何故かレイは、そう声を掛けた。






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