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Sランクギルドを追放された魔導士、田舎でスローライフもくろむ・・・が?!  作者: 士口 十介
暴走ダンジョンを攻略せよ

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攻略失敗

後半部分を変えました。

醜い巨人は巨大な石包丁を持ち部屋の真ん中に立っていた。


部屋の大きさは30m四方といったところで、巨人が自由に歩けるほど広い。

天井も高く巨人の倍以上はある様だ。

部屋の所々に魔物らしき残骸が転がっている。

巨人の食い散らかした物だろうか?


“デッドリーロール”のメンバーは巨人に対して前衛が三方に別れ攻撃を行う。


重戦士のアンリは後衛の二人、魔術師のヴァンと僧侶のカルノーを守るために後方へ控えている。

魔術師のヴァンは呪文の詠唱を開始した。


「よし!いつも通り、強化呪文エンチャントが切れる前に叩くぞ!」

ギルド長のフランクが指示を出すと前衛の二人、シャルルとソレイユは巨人を両方から挟撃した。


「ウドォォォォォォ!!」


巨人の足元を斬り付けるが少し傷を負っただけだった。

二人が巨人から離れる間にフランクが得意の両手斧を振りかぶり軽くジャンプして叩きつけた。


ザバッ!


「クヂヂニィ!!!」


フランクの斧はそれなりのダメージを与えている様だが致命傷には程遠い。

巨人は拳を振り払いフランクを弾き飛ばす。

硬直状態であったフランクは両手斧ごと壁際まで吹き飛ばされた。


ドガッ!


壁に叩きつけられたがすぐさま立ち上がる。


「ふぅ。なんて威力だ。武器もあまり効いていない様だ。」


「だが、呪文はどうかな?ヴァン!!」


呪文の詠唱が終わったのか、ヴァンは杖を突き出し


「敵を穿て!穿孔轟雷(ライトニングザッパー」!!」


ヴァンの杖の先から稲妻がほとばしり巨人を貫く。


「エギィイイイイイイイ!」


巨人がえも言えぬような悲鳴を上げる。


「よし効いているぞ。ヴァン続けて詠唱を・・・」

フランクがヴァンに指示を出そうとした時、それは起こった。


「ゴフハァァァ!!!」


瘴気の放出と共に衝撃波をまき散らす。

重戦士のアンリは後ろ二人を守る為、盾を構える。

が、呪文詠唱の為に開けていた隙間が仇になった。

その隙間から流れ込んだ衝撃波がヴァンを吹き飛ばす。


ヴァンは入口近くまで吹き飛ばされ片膝をついている。


「ヒギョダァウマボウヂュガイィ!!ユルァナイ!」


巨人はヴァンに向けて突進しようとした。


「ここは通さぬぞ!!デカブツ!!」


アンリは持っていた盾で巨人を押しとどめる。


「ジャマァァ!!」


だが、巨人の振りかぶった石包丁に盾ごと壁際まで吹き飛ばされた。


「グリャィエィ!!」


ガシッ!!


ヴァンは石包丁を辛うじて障壁で押しとどめた。

だが、障壁ではそう長くはもたないのは明白だった。

巨人が魔術師を石包丁で殴る度に障壁にひびが入ってゆく。


パリィン!


何度目かの攻撃で障壁はもろくも崩れ去った。


「ヂネェェ!マボウヂュガイィ!」


巨人は石包丁を大きく振りかぶった。


「させないよ!!」


何時の間にか接近してきたソレイユが巨人の足に体当たりをする。

足を取られることになった巨人は、石包丁を振るおうとした勢いそのまま転倒する。

石包丁は寸での所で逸れて壁にめり込んだ。


「ウグア、ウグア、オデのゲン」


巨人は石包丁を壁から外そうと力を込めて引き抜いた。


ザツ!ゴロゴロゴロゴロ!ガン!


巨人は勢い余って部屋の端まで転がりものすごい勢い頭をぶつけた。


「イデェイデェヨォ!」

その場でうずくまる巨人。


ギルド長のフランクは

「今だ!!脱出するぞ!」

とメンバーに撤退を命令した。


「「「ウォォォォ!!」」」

部屋の奥から猛烈な勢いで扉に向かい駆けだす。


「ア?ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」

それに気づいた巨人も捕まえようと追いかけるが彼らは既に入口まで達していた。


「そのまま駆けろ!入り口から離れるんだ!!」

フランク達はボス部屋の入り口から脱兎のごとく遠ざかってゆく。



ドガッ!


大きな音と共に今度は入口の壁に衝突する。


「デレナァイ!デレナァイ!」


ボス部屋の入り口は小さすぎて巨人の体では通ることが出来なかった。

それでも入り口から手を伸ばし誰かを掴もうとするが既に彼らはこの場を離れていた。


「ヂグジョウ!!ヒギョウモド!ユヅザナェ!」

巨人の呪いの言葉が響くのみだった。


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