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Sランクギルドを追放された魔導士、田舎でスローライフもくろむ・・・が?!  作者: 士口 十介
王国動乱

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魔導士は改造する。

カイが自分の住居(別荘と言う名の城)があるウェスリックに戻った。

リモーデからスコルナ軍を撃退してから三か月後の事である。

城内に作られた船渠では”メルカバ”の修理と改造が急ピッチで進められていた。


通常攻撃と推進の魔法陣を取付けた部分は新たに制作されより安定したものに変わった。

それを支える部分も強化されそれと船体の補強と改造が施される。

船内も三階から四階になった。

その為、船体自体も少し長く大きくなり、出力と装甲が増強される。


何時しか強化された飛行船レヴィキアは”メルカバⅢ”と呼ばれるようになっていた。


“メルカバ”の改造を受け持つガミラとグメルのドワーフ兄弟が聞いてくる。

「ところでカイよ。

超大型の装備はどんなものを取り付けたのだ?

魔道砲では問題があると言っていたが?」

「言っていたが?」


「ああ、その事か。

主力武器は魔道砲の様にため込んだ魔力を撃ち出し、一定距離進んだ位置で広範囲に拡散する様にしてある。

名付けて”拡散魔道砲”!!」


「おいおい、魔道砲のままでは問題があるのではなかったのか?」

「なかったのか?」

心配になったのかガミラとグメルが聞き返す。


「大丈夫だ、問題ない。

魔道砲には解析できない様に“妨害”と“融解”の魔法陣を組み込んである。

第一、拡散させることでスコルナ軍の走空車グエルを何とか撃墜出来るぐらいに抑えている。

あと、マナ吸入装置マナインヘイラーは取付けていない。」


「ふむー。

”融解”とな?それはなんじゃ?」

「なんじゃ?」


「”拡散魔道砲”の魔法陣は途中に精霊石を埋め込むことで、魔道砲から撃ち出される呪文に拡散の効果を与えている。

魔法陣を解析しようと魔力を流し込むと位置を指定しない呪文となり精霊石を起点として周囲に呪文を拡散する。

これには精霊石にため込まれている魔力も使われ威力が増強。

結果、魔方陣自体が融解となる。」


答えを聞いたガミラとグメルは

「なるほど。

では、精霊石を前もって取り外していた場合はどうなる?」

「どうなる?」


「精霊石を取り外すためには、魔法陣を取り外す必要があります。

魔法陣を取り外すとそれまで繋いでいた魔法陣との回路が切られるため、そこから魔力が逆流。

同じように位置指定の魔力がない呪文となり・・・」


「「同じように融解するのか・・・。

じゃが、本体への影響は?」」


「魔法陣を融解する時に精霊石も外れる為、融解箇所は魔道砲の装填部だけになり、本体への影響は軽微な物となるな。」


「「そうか。それじゃあ補修はどうなる?」」


「補修は装填部分を全交換。

その分、整備が楽になるかな?

これは全ての魔法陣に適用する予定だ。」


カイの言う通り、超大型も”メルカバ”、”インパルス”の魔道砲、推進器、吸入器はパーツに分かれ、換装が楽に行われるようになっていた。


「あと、スコルナに拿捕されそうになった飛行船レヴィキアだが・・・」


「「”ナグマシュ”か?」」


「ああ、そいつだ。”ナグマシュ”は双頭船にして走空車グエル”インパルス”を20機積むように改造した。

輸送に便利なものになる予定だ。」


この改造がカイ達はとんでもない物だとは気づいていなかった。






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