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白亜の試練 その2

カイ達は食事を終えると次の部屋に移動した。

と言っても、食事を終えると扉が現れ移動を促されたのだ。


扉を開けるとクレタの言う通り、下へ降りる為の階段があった。

白い石で作られた階段で螺旋状になっておりかなり下の方まで続いている。

壁には数段下りるごとに灯りが取り付けられ階段の踏板を照らしていた。


「ここから下って行けは良いのだったな。

さて、どの様な順番で降りる?」

螺旋階段を見たカイがフィリアやルリエル、アイナリンドに尋ねる。


通常は、探索系スキルや探知系スキルを持つ遊撃士レンジャー斥候スカウトを先頭にして進む。

その場合、後方を警戒する為にもう一人、遊撃士レンジャー斥候スカウトがもう一人必要になる。


従って、今回の隊列は


アイナリンド

フィリア

カイ

ルリエル


の順番に降りることになった。

フィリアが前から二番目の位置にいるのはギルドの受付ならではのスキルの為なのだ。

ギルドの受付は、所属の冒険者や依頼人とトラブルに陥る可能性がある。

そのトラブルには暴力沙汰も含まれていた。

窓口を守るために、危険感知のスキルをある一定レベルまで習得している必要がある。

当然、フィリアも危険感知スキルを比較的高いレベルで習得していた。


そして、回復呪文と防御呪文。

どちらもトラブルになった時に自分を守るための呪文が使える。

防御呪文は駆け出しの冒険者では打ち破れないがそれなりに効果があった。


「アイナリンドさんを先頭に、フィリアは生命探査ライフサーチの呪文、ルリエルは後方の警戒をお願いします。」

とカイは三人に指示を出した。


一行はカイの指示通りに隊列を組み螺旋階段を下りて行く。

階段は徐々にそのカーブが緩やかになり、今やほぼ真直ぐな状態になった所で最下層に着いた。


最下層は比較的大きな部屋になっていて少し薄暗い。

階段の降り口の正面に扉があり、階段と扉以外めぼしい物は何一つなかった。


「警戒しているとはいえ移動時間からすると5、6階は降りたはずだ。」

カイは途中からカーブが緩やかになった為、今一つ降りた距離を測りかねている。

その上、町の中央付近にいたはずなのだが、カーブのおかげで町の外周部にいる可能性があった。


「ルリエル。扉の探索は出来る?」

とカイはルリエルに尋ねるがルリエルは残念そうに首を振った。


「仕方が無いな。魔法探査サーチマジック

カイは扉に呪文がかけられているかの探査を行った。

結果は問題ない。


罠感知センストラップ

と罠を発見する呪文を唱える。

遊撃士レンジャーは室内の罠に対しても罠を発見できるのだが、ルリエルが得意なのは屋外系の罠の場合の様だった。


一通り、探知系の呪文を使い、扉が無害なものであることを確認する。

最初の扉で躓きたくないなのである。


一行が扉を開けるとそこには田舎の田園風景が広がっていた。

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