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白亜の塔

カイ達はエクセリオンと名のるエルフによって白亜の塔に案内された。


白亜の塔はその名の通り、真っ白な塔である。

直径は30m、高さは100mほど。

壁面には精緻な彫刻が施されておりエルフの技術の高さがうかがえる。

塔の天辺には星の様な飾りが付いていてそれが光り輝いていた。

正面には大きな金属の扉があり、扉はぴったりと閉じられている。


「この先に“クレタ”様がいらっしゃいます。

面会を希望するのであれば扉を開けてお進みください。

希望しない場合、ご遠慮いただきたい。」

エクセリオンは扉の前でお辞儀をしながら言った。


「・・・関係者以外入ってほしくなさそうだな、どうする?」

ディンカがバハルやニライに尋ねた。


「私らはエルフの町へ行って暇をつぶしていよう。」

「そうですね、姉さん。

エルフの町なんて初めてだからきっと珍しい物がありますよ。」

バハルとニライはユグドラシルで買い物をする相談を始めた。


それを聞いたスタンが

「俺もディンカに付いて行くよ。

カミさんとうちのチビに何か土産物を買おうかと思ってね。

フロームはどうする?」


「そうだ!アイナリンドさん!一緒に街に繰り出しましょう。」

フロームはここまで同行したアイナリンドに声を掛ける。


「お気持ちはうれしいが、私は今職務中なのです。

カイ殿に同行し到着を見届ける義務があります。

町へはお仲間と一緒に行かれたらよろしいかと・・・」

とアイナリンドはやんわり断る。


「それなら俺も同行しよう!」

フロームは同行主張する。

が、

「いやフローム。お前は関係ないから俺達と一緒に街だ。」

「荷物が多くなりそうだから人手がいるんだよ。」

ディンカとスタンに捕まり引きずられていった。


「私、カイ、守る、当然。」

ルリエルはカイの護衛として付いて行くと宣言をする。


「私はギルドの代理として来ています。

当然、面会する理由はあります。」

とフィリアは言いきる。

ギルド長の他に辺境伯からの手紙も携えている様だ。


「判りました。

カイ殿、フィリア殿、ルリエル殿、アイナリンド殿の四名ですね。

では、扉を開けてお進みください。」

カイ達はエクセリオンに言われた通り、扉を開けて中に進んだ。


扉から大理石廊下がまっすぐ伸びている。

通路の両脇の壁には彫刻が施されていて、それがまっすぐ伸びていた。

その先は部屋になっているらしく灯りが見える。


部屋は5mほどの円形の部屋で、その中央に白いドレスを着た妙齢の女性が立っていた。

緩やかな長い銀色の髪に緑の瞳。

少し太めだが美女と言っても差し支えないだろう。


だが、立っているその人物はエルフでは無かった。


「ようこそ、白亜の塔へ。私がこの塔の管理者の“クレタ”と言います。」

クレタはそう言うと、パチンと指を鳴らした。


すると、カイ達の前に長テーブルや椅子が出現した。

それと同時に、デーブルの上には見たことも無いような食べ物が銀の皿に載せられ出現し、透明なグラスには飲み物がなみなみと注がれていた。

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