↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Sランクギルドを追放された魔導士、田舎でスローライフもくろむ・・・が?!  作者: 士口 十介
魔導士は王都へ行くらしい

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

110/186

魔導士は停滞の研究をする

辺境伯は今日も胃薬の世話になっていた。

今日は魔導士のカイが謁見を求めていたのだ。


「・・・ガイスト、今日は休みたいのだが・・・」

辺境伯はそれとなく執事のガイストに尋ねてみた。


「辺境伯、諦めましょう。」

ガイストはそっけなく答える。

今日の謁見を先延ばしてもいずれ会わなくてはならないのだ。


辺境伯はため息をつくと

「仕方がない手早く済ませよう。」

観念したかのように謁見室へ向かった。




辺境伯との謁見から1か月後。

リモーデへ入る錬金術師の制限は緩やかになった。

前の様にリモーデに本拠を移す必要はなく、王都からの出張と言う形で入ることが出来る。

カイの工房で働く錬金術師の数が増え、工房の研究が日進月歩で進み、安定器の試作品が完成間近であった。

回復薬などの薬品関係の量産体制が整い、リモーデは各種ポーション生産の一大拠点となりつつある。

その為、王都からの単身赴任が家族を呼び寄せての移住になる者も出始めていた。


カイは走空車(グエル)の研究だけではなく新たな研究を始めていた。

以前、閉じ込められた時、見た現象の研究である。

ただ、この研究は危険なものになる予感があった。


カイは工房の最上階に自分専用の研究室を作り研究する。

研究中、周りに人がいなくなった時だけその作業を行う。


爆発の危険が無いとは言えず、周りを巻き込むのを極力避けるように配慮しているのだ。


テーブルの上には変哲もない普通の箱と大きな岩が乗せられていた。

箱の様に見える物はテーブルに固定されている様だ。

箱の側面に穴が二つあり、一方は蓋で閉じられている。

カイは開いている方の穴へ何やら呪文を唱えた。


「・・・強風(ウインド)の呪文を五回。

予想通りなら、目標の岩が吹き飛ぶはずだ。」


そう言うとカイは箱の側面の蓋を取り外した。


ゴォォオオオウ!!!


轟音と共にはこの側面から風が起こりテーブルの上の岩を吹き飛ばした。


「ふー。すごい威力だ。間違えてあたると死人が出るな。」

一息ついたカイは次の実験に移る。

「次は呪文を変えて行うか。火炎(ファイア)辺りで良いか・・・。」


カイは先ほど吹き飛んだ岩をテーブルに戻すと今度は箱の穴に火炎(ファイア)を唱え始めた。

カイの使った火炎の呪文は低レベルの呪文の中では威力が一番大きい。

強風(ウインド)の呪文は五回だったのを三回して、威力に抑えるつもりだ。

呪文を唱えた後に箱の側面の蓋を開放する。


カイの意志に反して火炎(ファイア)の呪文は威力が想定より高いらしくテーブルの岩の一部を溶かしてしまった。


「やはり、呪文が停滞した空間に重ねておかれた場合、方向が均一化されるので威力があがるのかな?」


カイが実験で使った箱には内部の時間を停滞させる魔法陣が組み込まれている。

停滞した空間に呪文を唱えることでその空間に呪文を溜めることが出来るのだ。


この時カイは停滞した空間を用いて、緊急脱出用の急加速装置を作ろうと考えていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。