表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/21

5

 私は家にいる方が好きだ。本当は、夜会に出席しずに、ずっと本を読んでいたい。なのに、夜会に出席しているのは、ロバートと会えるから。

ロバートは、私が踊りたいからいつも壁の花になっているのに、懲りずに夜会に出ていると思っている。

 ある意味あっている。だって、ロバートと会えて踊れるから嫌々出席しているからだ。

 

 ロバートに手を取られてフロアの踊るスペースへ、連れ出される。

 いつの間にか次の曲がはじまる。挨拶をして私たちは、踊り始めた。

 踊りながら、意味のない会話をする。私は、それどころではない。

 腕がふれ、身体がものすごく近い。心臓は破裂しそうなくらい高鳴っている。

 表情に出ないように無理矢理笑顔。顔が赤くなっていないだろうか?

 ロバートの綺麗な顔がすぐ近くに、そう思っただけで恥ずかしく、顔が下を向く。でも、この時だけ幸せだ。

みんなが私たちを見ている。

 それはロバートが凄くもてるから。

 私と似ているけれど、似ていない綺麗な婚約者のアンナがいても、年若い人から孫のいるおばあさままで、みんな一曲彼と踊りたいのだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ