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 私と妹アンナには兄がいてクリスという。兄と公爵のロバートと王太子のアレックスは幼なじみだ。

 男三人は学校も一緒、同い年で私より2才年上。小さい頃はよく五人で一緒に遊んだりした。

 だから、ロバートも、アレックスも気軽に名前で呼んでいる。

 兄クリスも、アレックスにも婚約者がいる。私だけ、取り残されている。


また、フロアの反対側を見た。すると、アンナとたくさんの人の中心にいたロバートと目があった。

彼は、まわりの人たちや、ダンスを踊る人たちの間をぬって、にっこりと微笑みながら、こちらに近づいてきた。

 「エレナ、久しぶり。今日は誰と踊るの?」

 誰とも約束がないのを知っていて聞いてくる。いつもことだ。それでも、声をかけてもらえるだけで、嬉しい。

 「クリスは?相手がいないと楽しくないよね。しょうがないから一曲踊ってあげるよ」

 チョット悔しい。今日は、わざと相手がいると言ってみようか?でも、そうしたら踊ってもらえない。

 私が踊る相手は、父、兄そして、ロバートしかいないのだ。

 



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